一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

将棋ペンクラブ関東交流会2016(1)「人が多い!」

2016-06-13 00:06:29 | 将棋ペンクラブ
11日(土)は年に一度の将棋ペンクラブ関東交流会。9時すぎに起きて「ぶらり途中下車の旅」をしばし見た後、「将棋ペンクラブ大賞」の選考コメントをプリントアウトして、千駄ヶ谷に向かった。
いつもは手ぶらなのだが、今年はエコバッグを所持している。昨年の懇親会で、いただいた棋書を畳の上に忘れたら、なくなってしまった。今年は色紙でも棋書でもそこに入れて、万全を期すつもりだ。
千駄ヶ谷駅を降り、今年は鳩森神社の中を通ってみる。いい将棋が指せそうな気がした。
将棋会館の前は、どこかのテレビスタッフと思しき人たちがたむろしていた。何か撮影をするのだろうか。
10時40分ごろ、4階の大広間に入ると、大勢の客でにぎわっていた。奥の指導対局は満席だ。昨年はお昼近くになっても空きがあったから、今年はみなの出足がかなりよい。
会費3,000円を払って幹事諸氏に挨拶。Mikami氏に将棋ペンクラブ大賞の採点表を渡した。これで今年の任務は完了である。
私「今年は指導を受ける人が多いですね」
A氏「前田(祐司)八段が臨時でやってくださってるんですけど、それでも間に合わないですね」
指導棋士はほかに、上野和裕五段、熊倉紫野女流初段、渡部愛女流初段。4人体制でも捌ききれないとは、今年は何人会員が来ているのか…。
A氏「今日は隣の特別対局室で、YAMADA杯の対局なんですよ」
それで思い出すのは5年前の関東交流会だ。羽生善治名人と村山慈明五段の王位戦白組プレーオフが隣で行われ、私たちは静粛を余儀なくされた。まったく、あの時の私たちの緊張といったらなかった。
今回も私たちはせいぜい静かにせねばならないが、どうなるか。
Ok氏もいたので挨拶。「この1か月で4回会ってますね」とOk氏。新橋駅前で2回、宴会将棋で1回、そしてここだ。大野・植山教室を抜きにしてこの回数はすごい。これでは私も将棋好きを認めざるを得ない。
さて、これから午後4時まで対局三昧だ。とはいえ前夜は午前3時半まで起きていたから、私は頭が朦朧としている。
1局目は五段氏と当たった。五段氏は強豪で。毎年Osa氏と最多勝を争っている。私も過去に2度この場で指していて、いずれも矢倉で負け。時間差の棒銀にやられた。今年は相手の術中に陥る前に、速攻でいくつもりだった。
振り駒で私の先手となり、▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩。ここからウソ矢倉で来ることが分かっているので、こちらの方針は決まっている。中央に勢力を集め、突破するつもりだ。
数手後△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩に、△7六飛と取った。この手は凶と出る場合が多いのだが…。私は▲5七銀~▲6六銀~▲5八飛。後手の中央が薄いので、かなり有効だ。
それまで気が付かなかったが、右を見たら熊倉女流初段が二面指しをしていて、びっくりした。奥の床の間前がいっぱいで、こちらにはじき出されたのだ。
3か月ぶりに拝見する熊倉女流初段は相変わらずキュートだった。アンパンマン顔なのに美人という不思議キャラだ。サウスポーで指し、一局は居飛車穴熊に組んで、気合十分だった。

それよりこちらの将棋だ。第1図から五段氏は△6四歩とした。▲5四銀なら△同金▲同飛△6五銀で先手めんどうだが、黙って▲7五角があった。次に▲6四銀を見て、これは先手がはっきり優勢になったようだ。
▲7五角以下は、△4五歩▲同歩△3五歩▲5四歩△3四銀▲7七桂△5七歩▲同飛△5五歩▲6四銀△5四金▲5五銀(第2図)と進み、私が勝った。

「△7六飛がわるいのは分かってたんだが…。△6四歩がひどいココセで…」と五段氏。まだエンジンがかかっていなかったようだ。

指導対局の申し込みをしたいが、現在10人の順番待ちがあるという。これに申し込んでは、対局カードが休止扱いになり、一般対局ができない。私は対局を優先させた。
2局目は若手の三段氏と。こちらも振り駒になり、私の先手。三段氏の四間飛車に、私は▲5七銀左から仕掛ける。数手後、角を▲8八に成り返ってまずまずと見たが、その後飛車にヒモをつけて▲3九歩と打ったのがヘタレだった。こんな退廃的な手を指していては勝てない。
さらに、後手に△5六飛~△7六飛(王手)とポンポン歩を取らせたのがマズかった。ここで▲7七歩では馬が塞がってマズイので▲6八玉だが、いかにも不安定だ。結果論だが、馬は7七に成るべきだった。
第1図、私は▲3三歩と打つ。ここでの応手が明暗を分けた。

(つづく)
コメント (2)
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