一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

6月19日の大野・植山教室(1)

2016-06-22 01:03:24 | 大野・植山教室
19日(日)は、埼玉県川口市にある「大野・植山教室」に行った。午後1時33分に入ると、洋間では大野八一雄七段が六面指しをしていた。対局者はSato氏、Ok氏、Homma君、U君、Sar君ら。しかし奥の和室は無人だった。
植山悦行七段は、蕨市で行われている将棋大会に審判長で出席しているらしい。手合い係のFuj氏も応援に行っているようだ。Fuj氏はいまや、植山七段の助手的存在である。
大野七段が「大沢さん」と私に声を掛けた。手前の少女が振り向いたが、それがなんとHanaちゃんだった。ずいぶん久しぶりだが、メガネをコンタクトレンズに替えて背も伸びて、すっかり大人びてしまった。後で一局教えていただこう。
パソコンの前ではShin氏が手持無沙汰にしている。それで、彼と指すことにした。
といってもShin氏とはもうリーグ戦を指している。リーグ戦は1期に2対戦する十段戦リーグ方式だが、本局もリーグ戦に入れるかどうか。
いろいろ考えた末、振り駒でリーグ戦か否かを決めることにし、結果、本局は練習将棋になった。
Shin氏は変幻自在で、毎局戦法がしぼりにくい。私の先手で、Shin氏の三間飛車になった。
私は▲5七銀左から急戦の構え。△2二飛の受けに私は仕掛ける。

第1図以下の指し手。▲5五歩△同歩▲4五歩△4三銀▲4六銀△5六歩▲4四歩△同銀▲4五歩△5三銀▲3三角成△同桂▲6六角△4三金▲3五歩△同歩▲4七銀△3四金▲5六銀(第2図)

Kur君が来たようだ。しかし指導対局は一杯で、指す相手がいない。どうするかと見ていると、大野七段が背後に将棋盤を設置し、その向かいにKur君を座らせた。驚異の七面指しとなった。
私は▲5五歩とこちらから仕掛ける。大野・植山教室でこの手を指すのは私だけだ。
▲4六銀には△5四銀▲5五銀△同銀▲同角△4三金の進行もあるが、Shin氏は△5六歩。
以下も定跡通りに進んだが、▲6六角は小ミス。後の△3九角を先受けしたものだが、却ってアタリが強くなってしまった。
▲6六角には△4二金や△4三金、勝浦新手の△4二銀もあるが、Shin氏は△4三金を選んだ。
▲3五歩△同歩には▲同銀△3六歩▲3四歩もあったが、私は▲4七銀と立つ。次に▲3五銀があるのでShin氏は△3四金。ここで▲3五銀△同金▲3三角成もあったが、無理せず▲5六銀と歩を補充した。しかしこの進行は先手がチグハグだ。

第2図以下の指し手。△3六歩▲3五歩△3七歩成▲3四歩△2八と▲3三歩成△5四桂▲5五角△6四銀▲2二と△4九飛▲6四角△同歩▲5七銀△1九飛成▲2一飛△5一歩(第3図)

Shin氏は決断の△3六歩。こうなれば私は▲3五歩の一手で、以下は騎虎の勢いで進んだ。
しかし▲3三歩成に△5四桂が痛打。この手が生じたのも、▲6六角の罪である。
▲5五角は一応▲7四桂を見ているのでShin氏は△6四銀と上がったが、ここは△2一飛と逃げる手もあった。以下▲7四桂△9二玉の形はかなり怖いが、先手は▲9七歩型なので、後手はこれで凌いでいる。
▲2二とで飛車を取れたのはかなり大きく、私はやや持ち直したと思った。
▲2一飛にShin氏は△5一歩と打ったが、どうだったか。ここで△8八角と打たれたら、私の一手負けになっていたと思う。

第3図以下の指し手。▲6八金寄△8四香▲9六歩△3五角▲7九金打△4六歩▲5五桂△7四角▲3一飛成△4七歩成▲同銀△同角成▲3五竜(第4図)

▲6八金寄は舟囲いのリフォーム。しかしここでの手入れも痛い。△8四香に▲9六歩も気が利かないが、何かの時の△8七香成~△9五桂を警戒した。しかし気にしすぎだった。
△3五角は△5七角成▲同金△8七香成▲同玉△6九竜の狙い。私の▲7九金打はもったいないが、他に思いつかなかった。
▲5五桂は▲6三銀を狙った手だが、△7四角が巧妙な切り返しで、いよいよ参った。
私はどうにでもせいと▲3一飛成だが、Shin氏は△4七歩成と踏み込んできた。だが私は、△2六角と冷静に逃げられているほうがイヤだった。
本譜は▲3五竜と取れて、少しラクになった。
次の手は、何となく予感がした。

第4図以下の指し手。△5六歩
まで、Shin氏の反則負け。

Shin氏が歩をつまんで、△5六に打った。二歩の反則である。以前同じカードで私もやらかしたが、今回はShin氏がやってしまった。
しかし練習将棋でもあるし、そのまま指し継ぐことにした。が、数手後に、またShin氏が△5八歩と打ってしまった。
1局で2度も二歩が出現するとは、かなり珍しい。
「だからこの筋に歩は打てないんだって!」
「歩は5筋に打つもんだと思っちゃってまして」
私は苦笑しながら咎め、もうダメ、これで終わりにしよう、とここで終局となった。
どちらも反省多き、メロメロの一局だった。

2局目は大野七段に、角落ちで教えていただく。しかしU君が空いているようだ。こちらは6手進んだだけなので、これを中断してU君と指すことにした。
振ってU君の先手。▲7六歩△8四歩で、矢倉模様になった。しかしこの出だしなら私には好きな形がある。すなわち左美濃+中飛車だ。
W氏が来たようだ。Hanaちゃんを認め、ビックリしている。
私は△7三桂。U君の次の手が厳しかった。

(つづく)
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