一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

6月19日の大野・植山教室(2)

2016-06-23 00:07:25 | 大野・植山教室

第1図以下の指し手。▲4五歩△5三銀▲4七銀△6五歩▲同歩△同桂▲6六銀△6四銀▲4六角(第2図)

▲4五歩が厳しかった。△4五同銀はむろん▲4六歩。私はしぶしぶ△5三銀と引いたが、この2手損は痛い。
私は△6五歩だが、U君は自然に応接して落ち着いたもの。▲4六角とノゾいたが、これが好位置だ。

第2図以下の指し手。△6六角▲同金△5七銀▲6五金△4六銀成▲6四金△同金▲4六銀△4七角▲7九玉△5六角成▲5七銀打△4七馬▲5六銀打(第3図)

私は△6六角と切った。乱暴な手だが、よく考えたらもうこれぐらいしか手がない。
以下必然の手順で一段落したが、後手は桂損が痛い。私は△4七角に期待したが、U君にベタベタ銀を打たれ、第3図で馬が死んでしまった。私はここで負けを覚悟した。

以下は数手指して投了。本局、U君の指し手も完璧だったが、私のツクリが悪すぎた。大野・植山教室のチャイルドブランドの中では、私はU君を最も買っている。それだけに、せっかくの対局をつまらない将棋にしてしまった自分が情けなかった。

大野八一雄七段との対局に戻り、少し指した時に3時休みになった。
今日は段位者の日なので、大盤解説はなし。各自で詰将棋を解くなりするが、みなは雑談に興じる。
Ok―E戦はまだ続いている。Ok氏の石田流にE氏の棒金だが、その金が捌けておらず、Ok氏が指しやすい。
「何で教室に来るなら連絡しねぇんだよッ!!」
とWが叫び、Hanaちゃんに手荒い扱いをする。Sar君は「セクハラだ」と茶化すが、父娘ならその限りではなく、ふたりは似たようなものだ。
Hanaちゃんは小学生と思いきや、もう中学2年らしい。私がHanaちゃんにトキメクのは、彼女がハイスクールに入学して、制服を着た時だろう。もっとも現地には、その手の制服はないらしいが。
Ok―E戦は、E氏が逆転勝ちした。Ok氏はE氏の遊び金を相手にしたのがマズかったようだ。
3時半になり。指導対局再開。私の右ではShin氏が平手で挑む。
「先生の四間飛車でお願いします」
「はい、角道を止めるやつですか、止めないやつですか」
「止めるやつで」
今風のやりとりがあって、対局が開始された。
と、Hon氏が来た。先ほどはOg氏も入室したし、これで役者が揃った感じである。Hon氏はさっそく指導対局に入るが、奥に座ったので、頼んで私の左に来てもらった。このほうが彼の将棋がよく見える。
私の将棋は矢倉。大野七段の右金が出てきて、5筋と4筋の歩を換える。いまいましいが、その代わりに▲7五歩と突いて、桂の活用を封じた。
左のHon氏は、飛車落ち。いつもの右四間飛車と思いきや、三間に振った。さすがにHon氏、ふつうの将棋は指さない。
私はジリジリした将棋になり、お互いに動きにくくなった。

第1図以下の指し手。▲8六歩△2四歩▲8五歩△2五歩▲8四歩△8二飛▲4六歩△同金▲4七歩(第2図)

私は指す手が分からず、▲8六歩。大野七段も同じ動きだが、どうもこちらが損をしている気がする。
▲8四歩に△8二飛。5六の利きが一つ減ったので私は狙いの▲4六歩を敢行した。大野七段は△同金と取り、私は予定の▲4七歩。駒得が確定したかに見えるが、これでは話がうますぎる。果たして…。

第2図以下の指し手。△5八歩▲同飛△5七歩▲同金△同金(第3図)▲同飛△6六金

△5八歩の切り返しがあった。▲同飛に△5七歩で、上手のカナ駒は生き延びたばかりか、手になっている。
動揺した私は▲5七同金~▲同飛だが、そこで△6六金があり、ゲームセット。
それで△6六金は待ったしてもらい、指し継ぐ。しかし私の闘志はもう萎えた。

分岐第3図以下の指し手。▲5七同銀△3九歩成▲2八飛△3四銀▲3六歩△2九と▲同飛△8四飛▲8五歩△8二飛▲8八玉△7四歩▲同歩△7五歩(分岐投了図)
まで、大野七段の勝ち。

△3四銀の局面で、まったく手がない。▲8八玉と上がったが、これもいい手ではなかった。
△7四歩と突きあげられ、▲同歩に△7五歩が痛打。ここで私は投げた。
感想戦。私はもっと早くに▲8八玉と上がり、隙を作らないように指せばよかったという。その変化では下手の桂損になったが、それ以上に全部の駒が躍動して、後の手に困らない。
こうやって棋士に教えられるとナルホドと感心するのだが、その構想が対局中に閃かないのだ。

「大沢さんもなあ、教室ではしっかりした将棋を指すのに、女流と指すとヘンな将棋になるよねえ」
とOg氏。この前の熊倉紫野女流初段との将棋をいっているらしい。
「それはしょうがないですよ。私は女流棋士と指す時は手を考えないで、相手の顔を見てるんですから」
とこれは私。W氏も笑いながら同意した。
4局目はHomma君とリーグ戦。Homma君も強いのだが、終盤の秒読みにやや難がある。つまり、私が中盤までよくなり、そこで逆転されるが、最終盤で再逆転というパターンだ。
本局はどうなるか。
先手Homma君の中飛車に、私は玉頭位取り。His氏なら銀冠から▲3八飛と迎え撃つところだが、Homma君はふつうに▲3八金と締まった。
局面は進んで第1図。ここで次の手が疑問だった。

(つづく)
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