「家内が将棋ファンになるキッカケが『3月のライオン』でした」
上野裕和五段は続ける。「それを読んで将棋に興味を持った妻は、このチョイスがまたスゴイんですが、清水(市代)女流六段対あからの将棋を見に行きました。
そのあと、ねこまどの将棋Caféに行ったんですが、そこでペア将棋がありまして、妻の相手がいなかったんですね。それで私が隣に座って、その後結婚に至ったわけです」
会員から拍手が起こる。こんな出会いがあるのだ。チョンガーの私としては羨ましい経緯だが、私も勇気づけられる。まだ結婚の望みは捨ててはいけないと思った。
窪田義行七段の挨拶。またクリアファイルか何かを用意して、いかにも窪田七段らしいのだが、コメントはよく聞き取れなかった。
続いて田中誠氏の挨拶。氏は元奨励会員で、現在、囲碁将棋チャンネルがらみの仕事をしているらしい。
「このたびは藤井聡太四段フィーバーで、私は100本以上、取材を受けさせていただきました。お陰さまで、儲けさせていただきました」
例の藤井フィーバーで、メディアに将棋界の話題が毎日取り上げられ、棋士も多数出演した。各将棋教室に生徒も増え、将棋駒や棋書も売れた。「将棋世界」も増刷した。まさに将棋界にわいたバブル現象で、将棋関係者はだいぶ潤ったことだろう。
氏の御尊父は田中寅彦九段だが、風貌と話し方がそっくりだった。
正面奥の右、渡部愛女流初段の指導対局会場に行くと、3面指しを行っていた。そのうちのひとりは木村晋介会長である。
渡部女流初段の背後は前面ガラス張りで、大都会の夜景がきらびやかだ。渡部女流初段とよくマッチしていて、絵になる。手持ちがスマホだったから撮らなかったが、デジカメを持っていたら、数枚撮っただろう。
その隣ではバトルロイヤル風間氏が似顔絵を描いていた。
その手前では、アマ強豪の美馬和夫氏と後藤元気氏が対峙していた。こちらも重量級のカードでおもしろい。その横にはTag氏の姿。来ているべき人が来ているのである。
中央ルームに戻り、続けて軽食を摂っていると、幹事の長田衛氏が「会員代表として挨拶してよ」と言う。冗談だとは思うが、固辞しておく。私は人前に出るのが嫌いである。
見覚えのある人が挨拶に来てくれた。長野県在住の、ひげめがね氏だ。今日も北陸新幹線で日帰りとのことで、彼のような人こそ、将棋ペンクラブにとって、ありがたい存在だ。
また、氏は当ブログをよく読んでくれて、個人的にもありがたい。こんなブログに一片の価値もなく、記事を書いているヒマがあるんだったら少しでも機械仕事を覚えていれば、我が会社もあるいは存続していたかもしれないわけで、いまやこのブログの存在自体が呪わしいのだが、ひげめがね氏のような読者がいると思えば、多少の後ろめたさも軽減されるのである。
氏は今日、有給を取ってきたが、明日は仕事だそう。休日出勤とはいえ、仕事があるのはいいことである。
私も受賞者に挨拶に行きたいが、知己ではないので、気後れしてしまう。石川陽生七段には挨拶したいのだが、肝心の「三間飛車名局集」を読んでないのでは、その資格がない。
ところで今年は、受賞者以外の棋士の姿が少ないが、毎年こんなものだったろうか。
幹事の鷲北氏が、「大沢さん、求職中なら、ウチで働く? 給料は出せないけど」。ありがたい話だが、よく考えたらあまりありがたくないので、丁重にお断りする。
長田氏がTod氏に、今回の贈呈式のレポートを依頼した。これは会員の持ち回りみたいなもので、一回は執筆を経験しなければならない。
しかしTod氏は非会員ということもあり、固辞した。ちなみに私はすでに当レポートを2回書いているので、卒業扱いである。今回の執筆者が誰になるか分からないが、幹事は不思議と、文才のある人を選ぶ。今回のレポートも期待大だ。
料理はなくなると補充が入る。アツアツのパスタは美味かった。
お楽しみ抽選会の時間になる。賞品は色紙や棋書など。5つ一組で呼ばれたが、私はなかなか読まれない。「27」があったが、私は「26」だ。
かなり後の方になって、ようやく呼ばれた。女性幹事さんが「なかなかうれない…」とつぶやいたのが「香菜子 北京・夏の記憶 坂東香菜子写真集」で、私はこれをいただいた。
ここの会員もなかなかコアな人が多いので、「写真集<棋書」なのだろう。
Tod氏は会員にならず、最新号のみ買いたいらしい。エレヴェーター近くの受付に行くと、三上氏と星野氏が将棋を指していた。誰が来るわけでもないのに、こうして受付を守っている。彼らのような存在が私は好きだ。
Tod氏もめでたく購入し、私の自戦記を読む。当ブログが無料で見られるテレビとするなら、将棋ペン倶楽部の投稿作は有料なので、映画となろうか。その分私も、気合を入れて書いているのである。
宴もたけなわだが、時刻は午後8時30分近くになり、お開きである。
最後は後藤元気氏と湯川博士幹事の音頭で、三本締め。将棋ペンクラブはこれが好きなのである。
私は二次会に行く気分でなく、そのまま直帰。来年の今頃、私がどんな状況下にあるか皆目分からないが、明るい気分で参加できればうれしい。
上野裕和五段は続ける。「それを読んで将棋に興味を持った妻は、このチョイスがまたスゴイんですが、清水(市代)女流六段対あからの将棋を見に行きました。
そのあと、ねこまどの将棋Caféに行ったんですが、そこでペア将棋がありまして、妻の相手がいなかったんですね。それで私が隣に座って、その後結婚に至ったわけです」
会員から拍手が起こる。こんな出会いがあるのだ。チョンガーの私としては羨ましい経緯だが、私も勇気づけられる。まだ結婚の望みは捨ててはいけないと思った。
窪田義行七段の挨拶。またクリアファイルか何かを用意して、いかにも窪田七段らしいのだが、コメントはよく聞き取れなかった。
続いて田中誠氏の挨拶。氏は元奨励会員で、現在、囲碁将棋チャンネルがらみの仕事をしているらしい。
「このたびは藤井聡太四段フィーバーで、私は100本以上、取材を受けさせていただきました。お陰さまで、儲けさせていただきました」
例の藤井フィーバーで、メディアに将棋界の話題が毎日取り上げられ、棋士も多数出演した。各将棋教室に生徒も増え、将棋駒や棋書も売れた。「将棋世界」も増刷した。まさに将棋界にわいたバブル現象で、将棋関係者はだいぶ潤ったことだろう。
氏の御尊父は田中寅彦九段だが、風貌と話し方がそっくりだった。
正面奥の右、渡部愛女流初段の指導対局会場に行くと、3面指しを行っていた。そのうちのひとりは木村晋介会長である。
渡部女流初段の背後は前面ガラス張りで、大都会の夜景がきらびやかだ。渡部女流初段とよくマッチしていて、絵になる。手持ちがスマホだったから撮らなかったが、デジカメを持っていたら、数枚撮っただろう。
その隣ではバトルロイヤル風間氏が似顔絵を描いていた。
その手前では、アマ強豪の美馬和夫氏と後藤元気氏が対峙していた。こちらも重量級のカードでおもしろい。その横にはTag氏の姿。来ているべき人が来ているのである。
中央ルームに戻り、続けて軽食を摂っていると、幹事の長田衛氏が「会員代表として挨拶してよ」と言う。冗談だとは思うが、固辞しておく。私は人前に出るのが嫌いである。
見覚えのある人が挨拶に来てくれた。長野県在住の、ひげめがね氏だ。今日も北陸新幹線で日帰りとのことで、彼のような人こそ、将棋ペンクラブにとって、ありがたい存在だ。
また、氏は当ブログをよく読んでくれて、個人的にもありがたい。こんなブログに一片の価値もなく、記事を書いているヒマがあるんだったら少しでも機械仕事を覚えていれば、我が会社もあるいは存続していたかもしれないわけで、いまやこのブログの存在自体が呪わしいのだが、ひげめがね氏のような読者がいると思えば、多少の後ろめたさも軽減されるのである。
氏は今日、有給を取ってきたが、明日は仕事だそう。休日出勤とはいえ、仕事があるのはいいことである。
私も受賞者に挨拶に行きたいが、知己ではないので、気後れしてしまう。石川陽生七段には挨拶したいのだが、肝心の「三間飛車名局集」を読んでないのでは、その資格がない。
ところで今年は、受賞者以外の棋士の姿が少ないが、毎年こんなものだったろうか。
幹事の鷲北氏が、「大沢さん、求職中なら、ウチで働く? 給料は出せないけど」。ありがたい話だが、よく考えたらあまりありがたくないので、丁重にお断りする。
長田氏がTod氏に、今回の贈呈式のレポートを依頼した。これは会員の持ち回りみたいなもので、一回は執筆を経験しなければならない。
しかしTod氏は非会員ということもあり、固辞した。ちなみに私はすでに当レポートを2回書いているので、卒業扱いである。今回の執筆者が誰になるか分からないが、幹事は不思議と、文才のある人を選ぶ。今回のレポートも期待大だ。
料理はなくなると補充が入る。アツアツのパスタは美味かった。
お楽しみ抽選会の時間になる。賞品は色紙や棋書など。5つ一組で呼ばれたが、私はなかなか読まれない。「27」があったが、私は「26」だ。
かなり後の方になって、ようやく呼ばれた。女性幹事さんが「なかなかうれない…」とつぶやいたのが「香菜子 北京・夏の記憶 坂東香菜子写真集」で、私はこれをいただいた。
ここの会員もなかなかコアな人が多いので、「写真集<棋書」なのだろう。
Tod氏は会員にならず、最新号のみ買いたいらしい。エレヴェーター近くの受付に行くと、三上氏と星野氏が将棋を指していた。誰が来るわけでもないのに、こうして受付を守っている。彼らのような存在が私は好きだ。
Tod氏もめでたく購入し、私の自戦記を読む。当ブログが無料で見られるテレビとするなら、将棋ペン倶楽部の投稿作は有料なので、映画となろうか。その分私も、気合を入れて書いているのである。
宴もたけなわだが、時刻は午後8時30分近くになり、お開きである。
最後は後藤元気氏と湯川博士幹事の音頭で、三本締め。将棋ペンクラブはこれが好きなのである。
私は二次会に行く気分でなく、そのまま直帰。来年の今頃、私がどんな状況下にあるか皆目分からないが、明るい気分で参加できればうれしい。