3日は第93期ヒューリック杯棋聖戦第1局・藤井聡太棋聖VS永瀬拓矢王座戦があった。まさに将棋界注目の一番だが、マニアは同日に行われた、第2期ヒューリック杯女流順位戦A級・里見香奈女流四冠VS渡部愛女流三段戦(延期分)のほうに注目する。
さらにマニアになると、第12期リコー杯女流王座戦二次予選・中井広恵女流六段VS渡辺弥生女流初段戦が気になるのである。
私が注目するのはもちろん、里見VS渡部戦である。A級はここまで里見女流四冠が6勝0敗、渡部女流三段が2勝4敗で、里見女流四冠はともかく渡部女流三段は、もう一局も負けられない。
とはいえ里見女流四冠は、直近の対男性棋士戦が10勝4敗と、絶好調である。女流棋戦も、西山朋佳女流二冠らタイトル保持者以外にはほとんど負けておらず、どこからどう見ても里見女流四冠に分があった。といって、それが勝敗に直結しないのが将棋の難しいところだ。
将棋は里見女流四冠の中飛車に、渡部女流三段が12手目、△5四歩と突いた。この手を私は支持する。中飛車に▲5五歩の位を取られると居飛車は指しにくい、が私の持論である。
渡部女流三段は持久戦を採った。そして穴熊に潜る。渡部女流三段は意外に穴熊党だが、それは固さよりも遠さに価値を見出しているように思う。
そこから将棋は難しい戦いに入ったのだが、渡部女流三段がと金を巧妙に使い、優位に立った。
最後は受けに打った△2二桂が先手玉の脱出路を防ぎ(勝つときはそんなものだ)、渡部女流三段の勝利となった。
これで渡部女流三段は順位1位の3勝となり、かなり残留の線が濃くなった。
しかしそれより何より、女流四冠に勝ったことで、おのが実力を女流棋士仲間に再アピールできたことが大きい。
いっぽうの里見女流四冠は想定外?の1敗だが、伊藤沙恵女流名人と加藤桃子清麗との対戦を終えているので、優位は変わらない。夏は西山VS里見の番勝負になるのだろう。
さらにマニアになると、第12期リコー杯女流王座戦二次予選・中井広恵女流六段VS渡辺弥生女流初段戦が気になるのである。
私が注目するのはもちろん、里見VS渡部戦である。A級はここまで里見女流四冠が6勝0敗、渡部女流三段が2勝4敗で、里見女流四冠はともかく渡部女流三段は、もう一局も負けられない。
とはいえ里見女流四冠は、直近の対男性棋士戦が10勝4敗と、絶好調である。女流棋戦も、西山朋佳女流二冠らタイトル保持者以外にはほとんど負けておらず、どこからどう見ても里見女流四冠に分があった。といって、それが勝敗に直結しないのが将棋の難しいところだ。
将棋は里見女流四冠の中飛車に、渡部女流三段が12手目、△5四歩と突いた。この手を私は支持する。中飛車に▲5五歩の位を取られると居飛車は指しにくい、が私の持論である。
渡部女流三段は持久戦を採った。そして穴熊に潜る。渡部女流三段は意外に穴熊党だが、それは固さよりも遠さに価値を見出しているように思う。
そこから将棋は難しい戦いに入ったのだが、渡部女流三段がと金を巧妙に使い、優位に立った。
最後は受けに打った△2二桂が先手玉の脱出路を防ぎ(勝つときはそんなものだ)、渡部女流三段の勝利となった。
これで渡部女流三段は順位1位の3勝となり、かなり残留の線が濃くなった。
しかしそれより何より、女流四冠に勝ったことで、おのが実力を女流棋士仲間に再アピールできたことが大きい。
いっぽうの里見女流四冠は想定外?の1敗だが、伊藤沙恵女流名人と加藤桃子清麗との対戦を終えているので、優位は変わらない。夏は西山VS里見の番勝負になるのだろう。