一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

将棋ペンクラブ忘年会&明石家将棋会(前編)

2023-02-01 00:34:39 | 将棋ペンクラブ
昨年12月17日(土)、将棋ペンクラブの忘年会&明石家将棋会が行われた。場所は11月の「木村晋介会長喜寿の祝い」でも利用した、神保町の東京古書会館である。
私は一般人と同じ休みは取れないのだが、昨年10月から微妙に体制が変わり、事前に日にちが分れば、高い確率で参加できるようになった。とてもありがたく、生きる意味を見出さない現状にあって、この将棋会は数少ないオアシスである。
開場は午後1時からだったのでそれに合わせて向かったが、会員はほとんどいなかった。たしか前回もそんな感じで、時間を厳守した私がバカみたいだ。次はルーズに行こうと思う。
まずは将棋会である。見知らぬ青年と当たり、振駒で私の先手になった。何となく相掛かりっぽくなったが局面が落ち着き、力戦相居飛車になった。ただこの進行なら、別の戦型を選択するべきだった。△8六歩▲同歩△同銀▲8七歩で第1図。

第1図以下の指し手。△8七同銀成▲同銀△9九角成▲7五銀△8三飛▲8四歩△9三飛▲7七桂(第2図)

第1図では△7七歩とし、▲同桂(▲同銀なら△8七銀成)△7五銀で、次に△7六歩を狙われるのがイヤだった。とはいえ本譜△8七同銀成もあるかと思った。
△9九角成には▲7五銀と、飛車をいじめに行く。△9三飛に▲7七桂と跳んで、まずは満足だが……。

第2図以下の指し手。△4二銀▲8五桂△5三飛▲6四銀△8六歩▲同銀△6六歩▲7七歩△8七歩▲6六歩△8八歩成▲6七金(第3図)

第2図で青年氏は△4二銀と上がったが、ここは△9五歩とされるのがイヤだった。以下▲同歩△同飛▲8六銀引で凌いでいると思うが、一抹の不安があった。
私は▲6五桂と跳んで好調だが、青年氏の△8六歩からの反撃を軽視した。△8八歩成が実現し、ちょっとイヤな形勢である。

第3図以下の指し手。△8七と▲7五銀上△7一香▲5三銀成△同銀▲8二飛△6二銀▲8一飛成△7五香▲6四桂△5一玉(第4図)

△8七と▲7五銀上に△7一香が好打。ぐずぐずできない私は▲5三銀成から強攻する。
▲8一飛成に△7五香は自玉が間接的に睨まれるから指さないと思ったが、青年氏はそこまで神経を尖らせていなかったようである。
▲6四桂△5一玉にはどうするか。

第4図以下の指し手。▲7二桂成△7七香成▲5九玉△6七成香▲6一竜△4二玉▲6二竜△3一玉(第5図)

ここで藤井聡太竜王なら▲6一竜△同玉▲5二金△7一玉▲8三歩成とし、自玉の不詰めを読み切り、勝つのだろう。しかし私は万が一の読み抜けを恐れ、▲7二桂成とした。
青年氏は△7七香成から△6七成香と迫ったがここで私にターンが回り、▲6一竜から迫る。△3一玉に次の手は。

第5図以下の指し手。▲2三飛成△2二金打▲4一金△同玉▲5二銀△3一玉▲5一竜(投了図)
まで、一公の勝ち。

第5図で▲6四角は、△4二銀なら▲同角成△同金▲2二金から詰むが、△4二金打で詰まないようだ。
▲2三飛成が決め手で、△2二金打には▲4一金から詰みがあった。

感想戦では、第2図からの△4二銀に、▲8五桂と反対側に跳ばれるのをうっかりしたと言う。私は△4二銀で△9五歩を指摘し、同意を得た。
対局中にぼちぼち人が増え、現在は木村会長、湯川博士幹事、恵子さん、星野氏、三上氏、Kan氏、山野氏、Abe氏などである。
ここで昼食に出る。小諸そばがあればベストなのだが、近隣2軒が閉店してしまったからしょうがない。
靖国通りにある吉野家に入った。久々に食べる吉牛はやはり美味い。微妙に値上げしていたが、30円分のクーポン券をくれた。しかし期限は2023年1月15日までである。果たして使えるかどうか。
会場に戻り、2局目は山野氏とである。振駒で私が先手となり、▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△8六歩▲同歩△同飛▲2四歩△同歩▲同飛で第1図)。

△8六同飛に▲2四歩が失着。というかその前、▲3八銀のところで▲2四歩だった。第1図で後手はこの1手だろう。しかし山野氏はその手を指さなかった。
(つづく)
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