一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

藤本四段、対局場所を間違える

2023-02-06 23:50:10 | 将棋雑記
きょう対局の第36期竜王ランキング戦6組2回戦・神谷広志八段VS藤本渚戦で、藤本四段が対局場所を勘違いし関西将棋会館に現れ、不戦敗となった。
藤本四段は昨年10月に四段昇段した17歳のルーキーだ。その期待に違わずデビュー戦から6連勝していたが、思わぬ形で連勝ストップとなった。
先日、C七段が後手なのに先に指して反則負けとなったが、これはときどき話題になる。対して「対局場所間違え」は、20年に1回ぐらい起こるイメージか。2016年には、K九段が対局場所ならぬ対局開始時間を間違え、不戦敗となった。
旧いところでは1984年、O九段が対局場所を間違え、不戦敗。O九段はこの1敗が響き、順位戦B級1組から降級した。
こういうとき、棋士が大変だとつくづく思うのは、スケジュール管理を、棋士自身が行わなければならないということだ。
むろん配偶者が行っている場合もあるだろうが、大事な対局日のスケ管理をヒト任せにはしないと思う。それならば、対局場所くらい再確認しろよと思うが、それができないのが人間なのだろう。
それにしても藤本四段、この不戦敗は痛かった。もし対局が行われていれば十中八九藤本四段が勝ったはずで、竜王ドリームは果てしなく拡がったはずだ。
そして3回戦(4人目)の次の相手は、石川陽生七段だった。これがまた微妙な相手で、実は10日前に当ブログの読者から、「石川七段が順位戦復帰に近い星になっている」とのコメントをいただいていたのだ。
それが本当にスレスレの星で、その大事な時期に、相手が藤本四段と神谷八段では、勝利期待値が全然違う。石川七段にとって今回の結果は、大変な追い風になったのである。
これがドラマだったら、藤本四段は6組昇級者決定戦を勝ち抜き5組昇級、石川七段も順位戦復帰規定をクリアとなるのだが、さて……。
コメント
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