先月、ある読者からコメントをいただいた。それは、石川陽生(あきお)七段の今年度の成績が良く、フリークラス脱出を狙えるのではないか、というものだった。
では、石川七段の2022年度の成績を記してみよう。
5月10日 第94期棋聖戦一次予選1回戦 ●堀口一史座七段
6月3日 第35期竜王戦6組昇級者決定戦4回戦 ○松本佳介七段
6月29日 第8期叡王戦七段戦1回戦 ●西尾明七段
7月8日 第35期竜王戦6組昇級者決定戦5回戦 ○西田拓也五段
7月25日 第16回朝日杯一次予選1回戦 ○青野照市九段
7月25日 第16回朝日杯一次予選2回戦 ●門倉啓太五段
8月5日 第64期王位戦予選1回戦 ○堀口一史座七段
8月15日 第35期竜王戦6組昇級者決定戦6回戦 ●出口若武六段
8月22日 第31期銀河戦予選1回戦 ○岡崎洋七段
8月22日 第31期銀河戦予選決勝 ○高野秀行六段
9月6日 第64期王位戦予選2回戦 ●伊藤匠五段
10月20日 第71期王座戦一次予選1回戦 ○伊藤沙恵女流名人
11月3日 第31期銀河戦Aブロック1回戦 ○塚田泰明九段
11月3日 第31期銀河戦Aブロック2回戦 ●斎藤明日斗五段
11月15日 第71期王座戦一次予選2回戦 対戦 ●井出隼平五段
12月13日 第36期竜王戦ランキング戦6組2回戦 ○松本佳介七段
1月13日 第49期棋王戦予選1回戦 ○岡崎洋七段
1月18日 第73期王将戦一次予選1回戦 ○田中悠一五段
1月23日 第36期竜王戦ランキング戦6組3回戦 ○青野照市九段
2月14日 第73期王将戦一次予選2回戦 ●三枚堂達也七段
以上、12勝8敗。
年度初戦の、堀口七段戦に負けたのが痛い。堀口七段は、体力的に将棋を指すのがつらそうだが、ときどき往年の力を出す。石川七段は運がなかった。
まず、順位戦復帰条件「年度18勝12敗」には、あと6勝が要る。あと1ヶ月あまりで6勝はキツイが、今月はNHK杯の予選があった。それに石川七段が3連勝していたら、可能性がなくもない。
次に、「いい所取り30局以上で勝率.650・20勝10敗など」である。コメントでは、前年度の星も加算されていたが、前年度の終わりは「●●○○●●」なので、加算の意味はほとんどない。
むしろ、年度最初の8局を抜くと、11勝6敗となる。すると、今後13局を9勝4敗……が一例になるが、厳しいことは厳しい。
と思ったら、石川七段は来月5日に60歳の誕生日を迎えるのだった。フリークラス棋士は60歳が「定年」(「宣言」は同65歳)なので、もう今年度で雌雄を決するしかない。
ということは、「今年度18勝12敗」が絶対条件である。
仮にNHK杯予選を抜けたとして、さらに3連勝が必要。約束された対局は、
第36期竜王戦ランキング戦6組4回戦 神谷広志八段
第49期棋王戦予選2回戦 佐々木慎七段
である。ともに勝ったとして次の対局を、日本将棋連盟が3月中に用意してくれるだろうか。
いずれにしても、NHK杯の結果待ちである。
では、石川七段の2022年度の成績を記してみよう。
5月10日 第94期棋聖戦一次予選1回戦 ●堀口一史座七段
6月3日 第35期竜王戦6組昇級者決定戦4回戦 ○松本佳介七段
6月29日 第8期叡王戦七段戦1回戦 ●西尾明七段
7月8日 第35期竜王戦6組昇級者決定戦5回戦 ○西田拓也五段
7月25日 第16回朝日杯一次予選1回戦 ○青野照市九段
7月25日 第16回朝日杯一次予選2回戦 ●門倉啓太五段
8月5日 第64期王位戦予選1回戦 ○堀口一史座七段
8月15日 第35期竜王戦6組昇級者決定戦6回戦 ●出口若武六段
8月22日 第31期銀河戦予選1回戦 ○岡崎洋七段
8月22日 第31期銀河戦予選決勝 ○高野秀行六段
9月6日 第64期王位戦予選2回戦 ●伊藤匠五段
10月20日 第71期王座戦一次予選1回戦 ○伊藤沙恵女流名人
11月3日 第31期銀河戦Aブロック1回戦 ○塚田泰明九段
11月3日 第31期銀河戦Aブロック2回戦 ●斎藤明日斗五段
11月15日 第71期王座戦一次予選2回戦 対戦 ●井出隼平五段
12月13日 第36期竜王戦ランキング戦6組2回戦 ○松本佳介七段
1月13日 第49期棋王戦予選1回戦 ○岡崎洋七段
1月18日 第73期王将戦一次予選1回戦 ○田中悠一五段
1月23日 第36期竜王戦ランキング戦6組3回戦 ○青野照市九段
2月14日 第73期王将戦一次予選2回戦 ●三枚堂達也七段
以上、12勝8敗。
年度初戦の、堀口七段戦に負けたのが痛い。堀口七段は、体力的に将棋を指すのがつらそうだが、ときどき往年の力を出す。石川七段は運がなかった。
まず、順位戦復帰条件「年度18勝12敗」には、あと6勝が要る。あと1ヶ月あまりで6勝はキツイが、今月はNHK杯の予選があった。それに石川七段が3連勝していたら、可能性がなくもない。
次に、「いい所取り30局以上で勝率.650・20勝10敗など」である。コメントでは、前年度の星も加算されていたが、前年度の終わりは「●●○○●●」なので、加算の意味はほとんどない。
むしろ、年度最初の8局を抜くと、11勝6敗となる。すると、今後13局を9勝4敗……が一例になるが、厳しいことは厳しい。
と思ったら、石川七段は来月5日に60歳の誕生日を迎えるのだった。フリークラス棋士は60歳が「定年」(「宣言」は同65歳)なので、もう今年度で雌雄を決するしかない。
ということは、「今年度18勝12敗」が絶対条件である。
仮にNHK杯予選を抜けたとして、さらに3連勝が必要。約束された対局は、
第36期竜王戦ランキング戦6組4回戦 神谷広志八段
第49期棋王戦予選2回戦 佐々木慎七段
である。ともに勝ったとして次の対局を、日本将棋連盟が3月中に用意してくれるだろうか。
いずれにしても、NHK杯の結果待ちである。