一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第72期王将戦第5局・第2日目

2023-02-26 22:47:48 | 男性棋戦
封じ手は玉で取る手だった。素人目には角で取ったほうが玉が安全だと思うのだが、これも羽生善治九段が指したのだから最善なのだろう。
藤井聡太王将は銀を立つ。もし△同飛なら角による王手飛車がある。なんだか藤井王将が好調に見えて、これは藤井王将が勝つ気がした。
しばらく経って王将戦ブログを見ると、羽生陣に飛、竜、角が迫っていた。これは羽生玉が生きた心地がせず、藤井王将の勝ちも時間の問題だと思った。
ところがところが、それからかなり経ってブログを見ると、どうも藤井王将が寄せ損なったようだった。しかもそこから羽生九段が桂の妙手を指し、気が付けば羽生九段が有利になっていた。いや~、面白い。
ここまで進んで羽生九段が有利なら、十分勝ち切れる。後手番で3勝目を挙げれば、奪取が相当な現実味を帯びてくる。これは羽生九段、やったか!?
王将戦は序列7位だが、この盛り上がりは今年度最大だ。主催者は大満足だろう
ところがそれからしばらく経つと、今度は藤井王将が攻め立てていた。そこで羽生九段が銀を受けた。いや、これは……。第2局で羽生九段は自陣の銀打ちで勝利を確定させたが、今度の銀打ちはいかにも苦しげだ。
その後ネット掲示板を見ると、「羽生九段、負けた」の文字を確認した。その後王将戦ブログでも羽生九段の負け、というか藤井王将の勝ちが報告された。
いろいろあったが、結局藤井王将の勝ちか。私は気が抜けてしまった。
戻って、羽生九段の受けの銀では、攻めに銀を打てば、まだまだ難しかったようだ。攻めるは守るなり。藤井王将は似たような状況で、必ず攻める。羽生九段はそのあたり中庸だが、今回は攻めに活路を見いだせなかったか、受けに回ってしまった。だがこの将棋では、それでは勝てなかった。
さて、5局を終わって、藤井王将が王手。私は藤井王将が4-0か4-1で決めると思っていたから、羽生九段が大健闘だ。だからそれだけに、この第5局は羽生九段に勝たせたかった。
しかし藤井王将相手に、残り2戦2勝はきつい。羽生九段、もはやこれまでか。
第6局は3月11日・12日。
コメント
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