ちょっとスケッチして見た、ずいぶんと下手になった
絵になっていない、線をうまくひけない、曲線にならない、顔にならない
体の動きが角ばって棒状になる
これでは絵とは言えない
筆字を書いてみた、ちびった鉛筆の字みたいだ
ペン字を書いても先を急ぐばかりで、なめくじの通ったあとのよう
いったいなんでこんなに書くことが下手くそになってしまったのか
ちょっと考えた
どうして絵をかくことが好きになったんだろうか と
生前、母が言うには「5歳ごろ、家の前の小路に、木の枝で毎日汽車の絵を書いていた」と
時々、いなくなるので、ある時、後を追って行ったら
5分ほど歩いて寺の裏の小路へ行き、少し先の田んぼの中を行く汽車が来るまで待っていたと それをじっと見て、また急いで家に戻り
汽車の絵に何かをつけ足していたのだそうだ
見に行くたびに汽車の絵は、細々と部品が増え、車両が増えて言ったそうだ
私には、そんな記憶はないが幼児の頃から絵を書くのが好きだったようだ
蛇足だが、ここに書いた「寺」は女房殿の叔母さんが嫁いだ寺だったから、不思議な因縁があるものだ。
同じころだったが、近所に仕事をしないで毎日プラプラしている20歳前のMさんが住んでいた
窓からのぞくと、いつも寝転んで漫画を書いていた
面白いので時々見に行った、そしたらいろんな絵が描いてある小さな本を見せてくれた
絵(イラスト)の参考書見たいな本だった
動物、乗り物、人物などジャンルごとに書いてあって、それをまねてテクニックを付けて行くらしい
私も小学生になって、どうしたのか知らないが、そんな本を手に入れて、いつも見て書いていた、それで絵の形を覚えたらしい
それを思い出して、有名美術家のイラストをまねて書いてみた
ふむふむ 形にはなった
ここから始めて見るか。
散歩の途中でアジサイに見とれた
