19日間の間、15人くらいの友達からかわるがわる励ましや、いたわりのメール、LINE、電話が来た
スマホを持っているだけで動けなくても連絡できるのだから、良い時代になった。
おまけに同日に、同じ病院に入院したともだちまでいたのだから、大阪の姪の言葉でないが「どこまで友だちなん?」である。
入院時でこれだから、退院後も電話は止まず「いつ会える?」「退院祝いだ飲もう!」とかびっくりするようなメールや電話も来る。
中姐さんの訪問は何とか食い止めたが、昨日は大きな声が玄関に響いた
後輩で50年来の友達、日本そば屋の親父だった
しゃがれた声で大声と来てる、「上がれ」と言っても「すぐ帰るから良い」と言いながら20分近く話していった
彼も大腸がん手術では1年半の先輩だから、その経験談だ
昨日と言えば・・・退院してから軽い散歩をしている、歩く速度も病気前の三分の一になって超すろーだ、それでも自然の風を吸って、野草を見ながらの平坦な道の散歩は気も晴れる
家を出て道を少し歩いて大通りにでて曲がれば、すぐに「友達のつーくん」の家がある
夕方5時、通りかかったらちょうど娘さんが駅前のオフィスから徒歩で帰って来たのに会ったので、声を掛けたら、びっくりした顔で「あ~~よっちゃんだ わあ元気そう 良かった、うれしい」と両手を開いて近づき手を握ってくれたのでびっくり
若いお嬢さんに手を握られるのは、もう4年以上ない、声を聞いて、今度は奥さんも出てきて握手してくれた
「今、おとうさんも呼んできますから」というから、凱旋将軍や大谷翔平じゃあないから「いつでも会うから、いいよ」と断って、散歩を継続した。
つーくんは私の入院中、何度も無事を祈って神社でお参りしてくれたそうだ、ありがたい。
散歩初日は、用水のある農道を往復したが、この日は終点近くから右折して長方形のルートに変えた
距離的には300mくらい多くなるか
歩いていたら、同級生の畑があって同級生が隣の畑の人と話していた
声をかけようかとも思ったが長話になれば体にも良くないから、知らん顔して通り過ぎた
そうしたら同級生旅行会メンバーの一人の、奥さんが犬の散歩でこっちに来た
お互い顔を知らないし話したことがないが、犬は私を知っていてすぐに尻尾を振ってやって来た
私も手を出してぺろぺろ舐めさせた
奥さんは知らないから「うちの犬は誰にでも愛想が良くて、すぐ近づくんですよ、吠えることもないし」と言ったが、私と犬は顔を見合わせて暗黙で笑った。
そこからまた右折して、フーテンの寅ネコが住み着いたカフェを横切ったが、薄情者は姿を見せなかった。
この日は、妹が富山の朝日町の眼科で白内障手術、結果を聞いて、そのうち私もやるかもしれない
だが眼科不足で予約を取るのも大変らしい、一か月、二か月待ちだという
私が入院した病院でも眼科の先生が一人で、こちらも長期の予約待ちらしい
歯科は4席あって、次々と患者をこなしていたが、町には歯科医と内科医は不自由しないが産婦人科や眼科が足りないで困っている
田舎の医療体制はまことにお粗末で、「長生きしたければ都会に引っ越せ」という言葉をみんな知っている。
散歩途中で摘んだ花を花瓶に突っ込んでみました