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「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた(205) 甲越 川中島血戦 32

2024年09月20日 22時07分11秒 | 甲越軍記
 天文十九年三月、武田晴信は再び上野国に出陣して松井田城に攻め寄せて松井田越前守と合戦になった
これを知って、信州の小笠原長時は武田晴信が上州にいる間に、かねて奪われた領土を取り返さんと思い、木曽義昌と謀って、小笠原は下諏訪に出張って放火、木曽は鳥居峠まで兵を進めた。

これを知った晴信は松井田の戦いをやめて陣払いして、「我らが上諏訪に向かい小笠原を追い崩せば木曽は戦わずして引くであろう」と秋山伯耆、横田十郎兵衛、安間三郎右衛門、市川梅印、同伝五郎に木曽を押さえさせ、小笠原を討たんと勢ぞろいしたところに、越後に潜入していた間者が馳せ帰って申すには
「長尾景虎、地蔵峠を越えて佐久郡まで侵入の由」とのこと
晴信は「景虎こそ大敵也」と言って、前にある信濃の敵を捨てて、越後勢に向かわんと内藤修理正、馬場民部少輔、日向大和、山本勘助と軍議に及ぶ

山本勘助が「越後勢、佐久郡に侵入となれば、味方は猿ケ馬場へ打ちあがり、深志(松本)の道を取り切って本陣を構えれば、敵は必ず犀川の彼方、善光寺山に押しあがって陣を取りましょう
地理に依りて、孔明の八陣の備えを敷き、敵を死門に引き入れて景虎勢を一挙に葬りましょう
あるいは景虎が死門に入らねば、変法によってこれを打ち破りましょう」
と進言した。

小笠原の備えには、長坂左衛門尉、相木市兵衛、芦田下野を諏訪に残し、四月十日、全軍を猿ケ馬場に上げた
すると越後勢は山本勘助が申した通り、善光寺山に上がり陣を敷いた
同十一日、武田勢は桑原より押し出して、飫冨、小山田、真田弾正忠、穴山、馬場、内藤、浅利、日向、諸角、甘利
そのほか、先手の大将には真田兵部、草間、保科、小笠原、戸田、鳶、小幡、早川、古畑、小林、青木、依田、安部、高木、小原、畠野、保坂、芦沢、三浦、横田、岡田、庵原、まだまだ多くの勇士がこれに従い
後陣には、栗原左衛門尉、小山田左兵衛尉、原加賀守は遥かに離れて後に下る
甲州勢は総軍一万三千余人、八陣を敷き連ね、敵これにかかれば、一揉みに粉砕せんと待ち構える。

越後方の宇佐美駿河守定行は敵の備え近くに斥候をだして、つぶさに調べ上げて景虎に申しけるには
「敵の総勢は一万二、三千と見えます、陣立てを八個に立て連ね、厳重に備えておりますが、中黒に巴の紋をつけた旗の一手のみは浮いて見え候」と言えば
景虎は「カッカ」と笑い、「それこそ必定、聞き及んだ、あの小賢しき山本勘助の謀りごとに相違あるまい、孔明の八陣を設けて死門を開き、我らを誘い込んで取り込めようとする謀計である
我はあえて、この死門より攻め入り、袋の鼠と見せかけて逆に奇変の術をもって八陣を粉々に粉砕して、晴信の本陣に切って入り、互の勝負にて一泡吹かせてやろう」

古志、宇佐美、柿崎、斉藤、館、高梨、竹俣、北条、須田、大崎、上田、山吉、吉江、鬼小島、萬願寺、長尾七郎、永井、田原、上野、他多くの将士、越後勢は一万余人、奇変の備えを敷いて、犀川を押し渡り、両陣あわや近づき、足軽を繰り出して数百の鉄砲を撃ちあい、黒煙の中より鬨を上げて槍衾一斉に叩き合いどっと喚いて突きかかる

武田、長尾、今まで数度の対陣あれども未だ十分の戦い無ければ、今日こそと壮士らは腕をさすり時を待っていたが、今がその時と思い、山をも裂く勢い、誰か一足も引くまじと喚き叫ぶ声は山谷にとどろき、打ちあう矛先は電光を走らせる。



大相撲も12日目終了、優勝争いが面白くなった

2024年09月20日 08時00分23秒 | 大相撲
 一昨日の夜半から朝までの大雨は1時間当たり50ミリを越えたそうだ
それまでの2か月合計で50ミリは降っていないから、久しぶりの大雨に危機感よりも安堵した。

この頃は夕食当番の頻度があがったような気がする
週に二回は作っているような・・・だけど料理を作るのは好きだから、むしろ出番があって喜んでいる
三人分だが、だいたい16時から17時の1時間以内に作り上げる、なぜなら夕食を作る時間帯は大相撲の後半戦の時間とダブるからだ

今夜も当番、しばらく刺身類を食べていなかったので、久しぶりに「海鮮丼」
スーパーで魚を買い集めて、ふくらぎ、まぐろ、サーモン、タイ、甘えびの5点盛り、一人前の材料費は米別で750円(税込み)で上がった
みそ汁はメギスのつみれ汁に、甘えびの頭と卵を入れた


大葉と穂紫蘇は今年から我が家で栽培したもの
因みに昼は明太チャーハンを作った(自分の分だけ)

さて大相撲、何と大の里が負けてしまった、11連勝でストップ
まずいことに大関経験者の曲者の霧島と高安が1差で追っている
残る三日間は豊昇龍、琴櫻、高安とあたる可能性が大きい
一方で、霧島と高安がつぶし合う一番もありそうな気配、こうなると大の里が有利になる、ただ豊昇龍には三戦全敗という過去の成績がある、今日のように足が伸び切れば、毎回と同じく跳ね上げられて投げ飛ばされてしまう
腰を落した、そんきょ姿勢で土俵際を詰めるから万全なのであって、捉まってしまえば、それが出来なくなる
昨日、今日と二日間の立ち合いと詰めが甘くなっているし、バタバタと相手のペースに振り回される悪い姿が出て来た、それは琴櫻にも言えることだ
大の里の脳裏にはやはり大関がちらついているのだろうか
今日は攻め足が遅く、的も大きい琴櫻だから押し込めば勝てる可能性は80%くらいありそうだ、今日で決めてもらいたい、だが脇が甘くなって万歳になれば万事休すだ。
豊昇龍戦は低い姿勢からまわしをとらせず、一気に押し出してもらいたい
スピードが勝負だ、まわしを取らせたら逆転の投げが来る、体を正面に置かなければならない、いずれにしても早い出足、低い姿勢、腰が伸び切らないうちに一気に持って行くしかない、それは10日目までの相撲と言うことだ。
高安は正面から激しく突いてくるから、体力で一気に押し出すのが良いだろう
今の状態を見ると残り三日は2勝1敗だろう
但し、10日目までの一気の速攻で腰を落していけば、3連勝も可能だ、それなら14勝1敗の優勝決定だ
2勝なら高安か霧島のいずれかと優勝決定戦になる可能性が大きいが、14日目か15日目に高安、霧島戦が組まれる可能性もあるから、高安が勝てば、大の里は優勝できるだろう
霧島の3日間は豊昇龍、大栄翔、高安の三人ではないだろうか、高安は大栄翔、大の里、霧島ではないだろうか
大栄翔が優勝の行方を握るカギになりそうだ、大栄翔に敗れた力士が脱落する可能性が高い、今日は高安戦、大の里とは終わっているが霧島とはまだ当たっていない、大の里が3連敗する可能性は極めて低いから、最低ラインは12勝
優勝予想は13勝2敗か、できれば大の里には3連勝で文句なしの14勝1敗で優勝してもらいたいが
以上が優勝予想だ、大の里の優勝確率75%、霧島は50%、高安は25%と見たがどうだろう?
精神力の強い力士が有利になるだろう、それと大の里のハンディ1は大きい。

史上最大の作戦マーチThe Longest Day March/ミッチ・ミラー合唱団Mitch Miller(1962年)