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「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた(202) 甲越 川中島血戦 29

2024年09月17日 21時04分43秒 | 甲越軍記
 かくして、長尾平三景虎は信州より軍を返して、同年六月越中を討つべしと館四郎兵衛、斉藤下野、北条安芸、杉原常陸介、長尾遠江、甘粕備後、山吉孫治郎、鮎川摂津、元井日向、石川備後、鬼小島弥太郎など諸大将を率いて越中国に打ち入った。

遊佐備中守が籠る城に攻め寄せて、無二無三に打ち立てれば、城中から矢を射ること雨の如く、鉄砲はつるべに打ち放ち、必死の防戦をすれども越後の勇兵は少しも怖れず、我先に逆茂木を引き破り、塀下に取りついてエイエイとよじ登る

鬼小島弥太郎は一番乗りを心掛けて、塀をよじ登ったところを鉄砲玉が股に当たったけれども、少しも騒がず、槍の柄を四、五か所縄で結び、足掛かりとして塀に立てかけて馳せ上り、先に取りついた足軽の肩に手をかけて「よく立ち応えよ」と言うと、槍を脇に抱えて片手を塀にかけて「エイ」と叫んで一飛びに駆け上る
塀脇に居た武者をたちまちのうちに二人突き殺し、城中に入ると鉄砲武者を三人突き殺した

これを見て、甘粕、鮎川、元井、石川、山吉の勢もあとに続いて飛び込み、当たりの敵を突き崩して城中に駆け込んだ
城兵は、たまりかねて二の丸に逃げ込んで固く門を閉じて、国中の諸将の助けを待った。

これを聞いた越中の諸将、土肥、唐人、魚津、浦山、滑川らは遊佐を救わんと斥候を出したが、越後勢の備えは固く、遠くから見守るしかなかった
遊佐は、打ち寄せる越後勢に攻め討たれて、気力も失せ、ついに遊佐備中守は降参して二の丸から投降した

景虎は、戦の初戦なれば人質を取り、遊佐の本領をそのまま与えれば、これを聞いて土肥下野守、土屋右衛門大夫、かねてより景虎の武勇に帰伏していたので人質を出して降伏した
景虎は、それらの領主にも元の如く城を守らせ、人馬を休めているところに、神保安芸守、椎名、江波、松岡、望月、長澤らの兵が三方より寄せて来た

景虎は斥候を出して、これらの備えを見れば、戦いを慎み、備えを堅くしているので、一挙にこれを破るは難しと、今一度弱気を見せて、後程に奢った敵を討つと、越後に引き上げた。

75歳まじかの現実

2024年09月17日 06時06分11秒 | 病気と健康
 夕べ22時半に寝て、今朝も体内時計で4時半ピッタリに目が開いた、夜中も一度も起きることがなく、グッスリだった
ベッドの中で、あれこれ思いを巡らせて5時に起きあがる。

最近では、暦も日付以外は気にすることが少なくなった、特に国民の休日はほとんど何の日かわからないし、知る気も無い
だが昨日は、新聞で「敬老の日」だと知った、来週も月曜日が赤い日だが何だかわからない。

高齢者の定義を65歳から75歳に引き上げようと言う動きがあると書いてあった
こうなったからと言って、高齢者が若返るわけでもないが、今の時代たしかに65歳が高齢者は現実的ではない
自分の65歳を思い返しても現役バリバリだった、何の制限もなく自由に関東甲信越を飛び回っていたし、いろいろなことを楽しんでいた
その65歳以上の比率が世界一で、3600万人日本人の3割を越えているとか書いてあった、これは確かに高齢化時代だ、75歳以上に定義を変えないと老人大国から脱却できない
その75歳以上だって、1900万人を軽く超えていて、20歳未満よりも多いと言うことだから日本の人口が修復不可能なほど尻すぼみなのがわかる。

さて本題だが、65歳と75歳ではこれほど生活に差が出るとは考えもしなかった
体力が衰えるのは当然だが、まず病気が身近になった
昨日は同年代の、自営業の職人の父君が一か月前に亡くなられたと聞いて、自宅に香典を届けて来た
そして立ち話をしてきたが、彼もどれくらい前だかに大腸がんの手術をしたと聞いた、今は尿道結石で病院通いだと言っていた、最悪手術になるとか
同世代以上のガン患者の多いことは何度も書いたが、本当に多い、犬も歩けば棒に当たる以上の確率だ
大腸がんを患ってから、食べる楽しみが制限されてきた、食欲はあいかわらずあるが、気持ち的に無理できないと思うし、好物の数々がほとんど控えた方が良い食品なのでがっかりである
それに腸自体が満腹を拒否して、食べすぎるとストライキを起こすようになった
これでは心行くまで食べられない
とろろ飯、ラーメン、納豆ご飯、お茶漬けなどを、胃の中に注ぎ込むからうまいので、少しずつ30回噛めと言われてもがっかりだ
また、餃子や枝豆などは食べたいだけ食べるし、ステーキや肉厚のトンカツはがっつり食べたいし、いかの天ぷら、キノコの天ぷら、かき揚げなども心行くまで食べたい
蕎麦もだめ、キムチもだめ、腹にたまるものは全てダメでは楽しみも半減だ
だけど、体か気持ちかと言われればどうにもならない

それと気づいたことは、生命保険に新たに入ることができない
テレビで80歳を越えても入れますとか言っているが、掛け金が多くて受取額が少ないのは明白だろう
信じられないほどの安い掛け金と、多額の受け取りをうたっているが、世の中そんな投資みたいなうまい保険があるわけがない
あとでいろいろな条件、制限を言ってくるのだろう。

それから自動車免許の書き換えも、だんだん厳しくなっていく、認知症試験と言うのもあるし(割と緩いみたいだが)、実際に反射神経や、集中力が衰えていくことは実感としてある
80歳になった頃はどうなっているかわからない、レンタカーを借りるには年齢制限があるのだろうか。

旅行や映画鑑賞、舞台やコンサートもそうだ、日によってトイレが近いことがある、果たして2時間半座ったままでいられる自信が無い
ドライブなら都度、トイレに立ち寄れるが、鈍行列車や静まりかえったコンサート会場では思い通りにできない
こんなわけで趣味の範囲も大幅に減少せざるを得ないことになった
もしかしたら本当は大丈夫なのに、気持ちが落ち込んでいるのかもしれない。

75歳って老人なのだろうか、まだまだやれることがいっぱいあるのではないだろうか?
やはり手術したことが知らず知らずに尾を引いているのか、少し気弱になった気もする
早く抗がん剤治療が終われば、気持ちも改善するかもしれない、80代、90代でも旅行にスポーツに畑仕事にボランティアに励んでいる人は多い
引き籠るには、まだまだ早いかもしれない、気を取り直して病気前の自分に戻ろう。