80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

キハ07甲府ローカル(車体仕上げ2)

2024-08-13 01:01:17 | 中央東線方面
キハ07の手すりと灯火類を取り付けました。

手すりはφ0.4真鍮線を使い、基本的にはキットで穴開け済みとなっている場所に瞬着で取り付けますが、前面のウインドウシル部分など写真を見ながら一部追加したところがあります。



ドア脇の手すりは長いものと短いものが付いています。短い方はステップを使って乗り込む場合、つまり構内作業員用と思われます。最初は箱絵にしたがって全ドア同じに取り付けたのですが・・・



ヤフオクに出品されていた写真(現在終了;キハ07 5が写っている)をみると、どうやら甲府にいた個体は中央のドアの小さい手すりがなく、ステップも付いていないことがわかったので、せっかく取り付けたのにもったいないですが手すりを抜いて整地しました。



失われたリベットは爪楊枝を使ってボンドをチョンと盛って表現したのですが見事なオーバースケールに愕然。。これは植え直し必至かぁ??



ヘッドライトは配線済チップLEDを内蔵するタイプ(IMON製型番BD2015)を使うことにして、半田付け部分のショート防止のため内側をボンドでコーティング。なおリード線はポリウレタン線なので引出口で2本が一緒になっても大丈夫です。



チップLEDを仕込んだ灯具の背面にステーを瞬着で貼り付け、屋根に開けた穴にリード線を通します。



センターと向きに注意してステーを屋根に瞬着で接着。ダミーを点灯化改造したテールライトも瞬着で取り付けてあります。あとはサボ受けを取り付ければだいたい鋼体完成となります。


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キハ07甲府ローカル(円板とともに去りぬ)

2024-08-04 01:52:46 | 中央東線方面
予定では「車体仕上げ2」になる予定でしたが、またまた深みにはまってしまいカメ進行となりました。

「ベンチレーター大きすぎ問題」は、せっかく2袋も買ってしまった手前、使わないのはもったいないので、IMONのBD3005番のハーフガーランドベンチレーターを取り付けました。屋根には予め取付ボスに合わせた?四角い穴が開けられていたので、そこへ差し込んでは瞬着を流す・・・という流れ作業であっという間に完了しました。



深みにはまったのはテールライト。まあ時代的に円板付きの引っ掛け式はマストだろうなぁと読み、とりあえずアルモデルのC3011番「円板付テールライト」を購入。お手軽には点灯させないダミーとして下半色で塗り込めた後に、レンズ部分をチョイと赤く塗ればオッケー!なのですが、欲が出て点灯させようとか、実際のところ円板は使われてたのか?とか考えだしたら大変なことになりました。写真は令和の現代でも(パフォーマンスと思いますが)円板を使っていた小湊鉄道。

(折返し運行に際し、上側に折り畳まれていた後部標識灯の円板が展開されたキハ200形<2023年3月4日,小湊鉄道上総中野駅にて>)



で、一番ラクなのは「円板は着いているが使われていない(折り畳まれている)」状態です。でないと前後進するたびにパタパタ変えないといけません。。

円板は(どれだけ効果があったかは別として)、停止した列車があった場合に後方からの視認性を高めて追突を防止するために取り付けられていたとされます。それが、国鉄の場合は1965(昭和40)年度末までに全国的なATSの設置が完了することを見越して、1965(昭和40)年7月15日に改定された運転取扱基準規程で円板の使用規定が廃止されたとされます。(客車倶楽部過去ログ集より)

一方、キハ07が使われたのは甲府以遠の電化までのはずなので、1964(昭和39)年8月23日の甲府~上諏訪間の電化までと考えられます。実際の切り替えはダイヤ改正のタイミングだとしても、同年10月1日のダイヤ改正(東海道新幹線開業開業!)であれば昭和40年より前となり、規程に則ってしっかり円板は使われていたことになります。

ということで、進行方向に合わせてパタパタやるか、進行方向を固定するかの2択となります。まあ・・・無難なのは当然後者でしょう。。

進行前側用は円板を上に折り畳んだ状態を再現するため、下半分をゴリゴリ削りました。また、点灯化するためにφ1.0の穴を開けて光ファイバーを通します。円板の内側には灯具本体があるので削るのはこれが限界。。試作のつもりで作ってみましたが、イケそうなのでもう1個作ることにします。



正面から見るとこんな感じ。ちなみに後部用は円板そのままで光ファイバーを通すだけになります。



光ファイバーはもっと短くして、透明プラランナーを流用した導光材からの光を受けるようにする算段。



ということでテールライトの件は一件落着したのですが、キハ07の退役時期というか、甲府~韮崎間の気動車による運転時期について大変興味深い情報が得られました。要約すると次の2点です。
1)キハ07退役後、キハ25が1年程度リリーフ役を務めた
2)甲府~上諏訪電化後も気動車による運転はしばらく続けられたらしい

1)ですが、きはゆに資料室様の車歴表によれば、甲府機関区に在籍していたキハ07 3両(4、5、8)のうち、4と5は電化を待たずに1963(昭和38)年度中に転出し、8のみが1964(昭和39)年度まで在籍していたとされています。

検査期限の関係か、状態が悪かったのか分かりませんが、代わりにキハ25(72~74)が転入し、1年ないし2年だけ在籍してリリーフ役を務めたようです。電化直前の1964年5月4日に甲府で撮影された写真がありました。


そして興味深いのが2)です。てっきり電化直後の1964(昭和39)年10月1日ダイヤ改正で電車に置き換わったと思っていたところ、その後の10月25日に甲府駅2番線でヘッドライトを煌々と輝かせた韮崎行きと思われるキハ25の2連が撮影されていたのです。72と73番は1965年度まで在籍したようなので、1年後の1965(昭和40)年10月1日改正まで気動車運転が続けられたのかも知れません。総括制御ができる液体式気動車はさぞ喜ばれたことでしょう。


以上、円板の使用停止とほぼ同時期に終焉を迎えた甲府のキハ07・・・というお話でした。

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キハ07甲府ローカル(下回り完成)

2024-07-26 21:36:54 | 中央東線方面
予定通りモーターはこの位置に置きます。ご覧の通り配線済みであるだけでなく、実はすでにゴム系接着剤で床板に接着済みです(笑)。当初は、横に置いてあるエンジンのレリーフを貼った“カバー”の方に接着し、この“カバー”を床板にネジどめすることを考えていましたが、ええい面倒!!とばかりに「直貼り」してしまいました。。



床上には動力台車側にややシフトさせて35gの板オモリを貼り付け、その前後をt1.2×4mmのプラ帯の縦桁で補強しています。モーターから引き出した配線はオーソドックスに前後の台車センターピンのラグ板に結線。



塗装し台車を組み付けたところ。カプラーはKATOのキハ58用密自連の「頭」だけ取り出したものをM2ネジでとめています。ダミー扱いで首は振りません。



モーターと台車が近いので、さすがに今回ばかりはユニバーサルジョイントを諦めシリコンチューブを使いました。しなやかでなかなかいいと思います。単行運転しか想定しないので大きな力も加わらないですし。



かくして下回りが完成しました。試運転は概ね合格。少しギクシャク感があるのでもう少し補重したいところ。続いてボディの仕上げに入ります。


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キハ07(甲府ローカル)も進めてみる

2024-07-23 10:44:06 | 中央東線方面
EF13の入線によっていろいろな関連製品wが動き始めました。EF13というカマは、どうも自分が想定していた時期より5年ぐらい活躍期間が前倒しだったようなのでスハ32系客車を増備すべく準備中です。

そして、甲府以遠非電化時代の「甲府ローカル」(甲府~韮崎)で活躍したキハ07も再びいじり始めました。



ちなみに以前の記事はこちらです。なお2番目の記事は仕掛り品を前にしてあまりにハッタリが過ぎるのでキハ07のところだけ読んでください。あぁ顔から火出る~🔥
どんどん開封・着工
2023年を振り返る(後編)


車体は上の写真のような状態で、オデコに盛ったウッドパテがなかなか定着しないのでタミヤパテでやり直しているところです。で、今回は下回りをメインに組み立てを進めています。床板はt1.2プラ板とし、IMONの専用床下機器(フクシマ継承品?)のうちラジエーター側の半分を仮組みしたところです。



エンジン側はコの字型に曲げた真鍮板の外側にレリーフ状のエンジンや補機類を接着するようになっていて、要はこの“ケース”の中にモーターを納めろという設計のようです。



“ケース”の内幅は約15.5mmで、予定していたFK-130SHモーターがすっぽり「縦に」入りました。ううむ・・・床板をくり抜けばこれでいけるっちゃーいけるけど、モーター軸をカットしたとしても台車に近すぎて動力伝達に不安が残ります。。



試しに、たまたま別用途で買ってあったIMONの1527Dモーターを入れてみるとあら不思議!!タテヨコ寸分違わずぴったり収まりました。



まるで測ったようです。いや、測ってこうしたのでしょう(笑)。ユニバーサルジョイントはさすがに無理そうですがシリコンチューブならいけそう。



使わない片側の軸は切らずに、まるでラジエーターファンのドライブシャフトのように突き刺しておくのも一興でしょう♪ このため配線端子が台車側を向くようにモーターをセットします。



台車はすでに組み立てとチューニングが終わっているので、あとはこんな感じで組み付けていきます。


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トラムウェイEF13入線

2024-07-21 12:19:52 | 中央東線方面
トラムウェイのEF13が発売されたのでさっそく1両購入しました。EF13、ED61、EF64 0、EF64 1000、EH200と、1950年代から現在までの中央東線の客貨列車を再現するための主要なカマがやっと揃ったことになります。感無量。。



サンプル展示でかなりいいセンいってるのは確認していましたが、プロポーション、ディティールともプラ量産品として期待通りの良好な仕上がりになっています。走行も静かで安定しています。形態的にはエアフィルターの幅が狭く(1,000mm)車体高さが低い(1,960mm)タイプ、RM LIBRARY「国鉄EF13形」(下)の形態区分表でいうところの「⑤」に相当するようです。同形態は全31両中12両と多数派なので妥当な選択かと思います。塗色はぶどう色2号とされていますがやや暗めです。



デッキ周りのようす。古豪貨物機らしく力強い端梁ブロックや、短いデッキに沿うように優雅な曲線で構成された手すりもシャープに表現されていて好感がもてます。



特筆すべきはパンタです。同時に発売されたEF58と共通と思われるPS14は金属製で、過去の残念なプラ製パンタとは比べ物にならないほどのしっかりしたつくりになっています。別売ディティールアップパーツとしてIMON製PS14が記載されていますが、今回ばかりは換装の必要性を感じませんでした。



そして、完成品発売に合わせて触れざるを得ないのが平成・令和のサグラダファミリアとも言うべき我がペーパー製EF13(下回りはKATOEF58)であります。こちらはエアフィルターがやや幅広(1,200mm)で車体高さが高い(2,060mm)タイプ「②」で作っていて、管理人の思いが通じたのか(笑)辛くも形態被りが避けられたので、完成品は1960年代後半から1070年まで、自家製はぶどう色1号に塗って1950~60年代前半メインの列車を牽かせることにして工事再開といきますか~♪


コメント (4)
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