80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

FKK哀れ

2010-07-06 22:41:05 | ひらき
先の投稿で、ユニトラックを引っ張り出すために押入れを捜索したと書きましたが、その途中で見つけた「富士急」と書かれた箱を開けてみると、哀れ、分解バラバラになった7000形が出てきました。何十年ぶりの対面でしょうか。



2両あった車体のうち、こちらのクハ7063は辛うじて原型を留めていました。側板にはいさみやの車体用方眼紙を使っており、中桟のあるドアも既製品ではなく自作しています。少し整備してやれば復帰できそうなコンディションです。ただ、残念ながら相棒のモハ7033(元クモハ12)は見当たらず、それと思しき床板だけが残っていました。



屋根裏にはしっかりと竣工年月日が記されていました。1976年4月1日は、中学3年の時の作品ということになります。



もう1両はバラキット状態、別名「三枚おろし」状態のクハ7061で、一応屋根板と床板も揃ってはいるものの、シル・ヘッダーや雨樋の破損がひどく、再生は難しそうです。こちらの相棒は2扉クロスシートのモハ7031(元クモハ14)でしたが、これも床板と若干のパーツ以外は残っていませんでした。



実車は転入に際しアルミサッシ化されていますが、模型ではこれを文具用の光沢アルミテープの表面を耐水ペーパーでこすって艶消しにして使っています。この技法はTMSのヒント欄か何かを見て真似たのだと思いますが、この時代の作品では好んで使っていたように記憶しています。「河口湖」のサボはパンフレットから拾った活字です。



分解したパーツはプラスチックケースに入っていましたが、これが何と「小高模型」の台車のケースでした。てっきり全部処分してしまったと思っていたので、懐かしいやら嬉しいやら♪ 黄色くなったセロテープとともに昭和40年代の生き残りです。



さて、実車の写真が少しあるのでご覧に入れます。プリントからのスキャンなので不鮮明な点はご容赦ください。
こちらはモハ7031+クハ7061の大月行きの後追いです。もう1両あった元クモハ14のモハ7032は正面窓がHゴムで雨樋も弓形だったので、原型に近いこちらの方が好きでした。

(モハ7031+クハ7061,1975年頃,禾生駅)



こちらはモハ7033+クハ7063の河口湖行きです。モハ7033は晩年は片運転台化されたそうですが、この写真は改造前で、連結面側の乗務員扉が見えます。色こそ軽快な富士急カラーをまとっているものの、旧型国電の雰囲気を十ニ分に残していました。
撮影場所がはっきりしませんが、下り列車に対して右側面に日が当たっていること、後方に黒い貨車や富士急バスが見えるなど大きな駅であることから、都留市駅の谷村町寄りで撮影したものと思われます。

(モハ7033+クハ7063,1975年頃,都留市駅?)


よろしければ1クリックお願いします!
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

E127系100番代の製作(その18+α)

2010-07-06 15:17:17 | 大糸線方面
相変わらず蒸し暑いですね。天候を口実に塗装を先延ばししているE127ですが、とりあえず下回りの追加工作と塗装をしてみました。

スカートは、取付け済みの写真を先日UPしたところですが、改めて組み立ての様子をご覧に入れましょう。なおスカート本体はペーパー2枚重ねで瞬着を染み込ませたものです。
取付けステーは1.2mmプラ板から切り出したもので、床板に穴を開けて瞬着で固定しました。



これにスカート本体を同じく瞬着で貼り付けますが、L字型の根元の方は床板の一部を削って埋め込んでいます。
連結器胴受と乗務員ステップはいずれもエンドウ製パーツです。



正面から見るとこんな感じになっています。実車は左右のスカートが棒でつながっているようですが、この段階ではまだ取り付けていません。



続いて配線を行います。ヘッド、テール、室内灯へ電気を供給するため車体と床板との接点を設けますが、室内にあまりはみ出させたくないので、クハはトイレのスペースに接点と天井までの配線を隠すことにして、ペーパーで「コ」の字型の囲いを取り付けました。



この囲いの中に隠れるように接点となるφ2mmネジを2本埋め込み、一方を前位台車のセンターピンと真鍮線で結びます。距離が短いので、手を抜いて床上側で配線しています。



もう一方は床下から引き出し、後位台車と結びます。ネジの間隔が狭いので、ラグ板とナットは向かい合う面をカットしてあります。



こちらの配線は普通のビニールコードを使い、ホチキス針でつくった「配管止め」で床下に固定してあります。
なお、この段階で既に床下を塗装しています。実車の新製時の色が不明なのですが、恐らくダークグレーではないかと思い、Mr.カラーの「ジャーマングレー」を吹き付けました。しかしこれはかなり黒に近く、しかも完全に艶消しなので、ちょっと重い感じになってしまいました。また、実物の台車は床下機器より少し明るいグレーで落成しているようですが、これも同色で塗ってしまいました。



クモハは隠せる場所がないため、中央の戸袋の裏側にライト配線の立ち上げ部を設けることとし、接点は床板の両サイドに埋め込むように設けることにしました。
写真は右側面のようすで、床板側面に細丸刀で溝を掘り、前位台車(右側)からモーターまでφ0.7mm真鍮線を埋め込み、途中にφ2mmネジを使った接点を設けてあります。



左側面には、後位台車(モーター付)のセンターピンからライト接点まで、床板側面を掘って真鍮線を埋めてあります。



モーター周りの配線のようすです。右側のグレーのコードはモーター本体(=台車)にアースしてあり、左側の赤いコードが床板に取り付けたラグ板を介し、前位台車と真鍮線で結ばれているというわけです。



これで一応自走可能になったので試運転をすることにしました。久々に押入れの奥からユニトラックを引っ張り出しエンドレスを組みます。電源ON。
無事走りました!



LED試験で一度走らせてはいるんですが、公式試運転は初めてです。
久々の運転で、レール表面の状態も良くなかったので初めはギクシャクしましたが、周回を重ねるうちにスムーズになり、スローも効いて安定した走りをするようになりました。
難点はギヤノイズがうるさいこと!インサイド方式では仕方ありませんね・・・



せっかくエンドレスを敷いたので、最近作った連中にも羽を伸ばしてもらうことにしました。まずはE641自由形電機です。こちらは古いタテ型モーターを流用していますが、E127に伍して良く走りますが、スローは苦手のようです。



そして都電7000形更新車。懐かしい(笑)
小型モーター+小径車輪でメインラインの長距離走行は苦しそうです。でも良く走ります♪



しかし改めて思うのは、電機も都電も未完成なんですわ。。
どげんかせんといかん(^^;


よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする