80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

0系レビューをレビューする

2011-07-22 13:56:44 | 新幹線
こんにちは。

台風は行ったんだか、まだ居るんだかわからないような天気です。
うす曇りで涼しいですが、時折突風が吹いてます。。

さて、今月も各種鉄道雑誌が発売され、目移りしまくりなのですが、まずは定番のRM MODELSを買ってきました。

巻頭特集は「LED」。初期の頃と比べるとずいぶん製品も増え、光の実感味も格段に高くなりましたね。チップLEDを仕込ませればどんな小さな光でも表現できてしまうのが感動モノです。

そういえば大昔、TMSで「模型の夜に灯をともす」と題して、当時まだ珍しかった光学繊維(光ファイバー)を使った導光方法が紹介された時はびっくりしたなあ。
タイトルと写真を見ただけでは何のことかわからず、遠くから微少な光をあてるとそれに反射して光るのかと思ったりして・・・(^^;

以来三十余年、時代は変わり、硬いファイバーを熱で炙って曲げたり平らにしたりする必要はなくなりましたが、もはやこちらの「目」が追いついてゆきません。
次号のPart2ではテープLEDが付録でつくらしいのですが、オジサンモデラー向けにφ5LEDも選べるようにしてくれませんか・・・(爆)


で、本題ですが、今回やっと造形村0系のまとまったレビューが掲載されました。開発担当者へのインタビューもあります。前号とか前々号あたりで掲載されてもいいようなタイミングだったのに、なぜ出ないんだろうと思っていたら、こういうことだったんですね。



記事の中で興味深かったのは、ベースとなる前頭部の型が、機械ではなく、ふだん飛行機モデルを手がける職人さんの手によって削り出されたという話です。クラフトロボの親玉みたいのでサクサクと削り出したのかと思っていたところ違いました。さすが、こだわり集団・造形村の作品ですね。
しかも、「実物でも設計図どおりではない歪みや食い違いなどの「手作り感」があるので、模型でもそれを再現した」というから驚きです。



例えば、「光前頭とボディのラインは微妙にずれていてギャップがある」そうなのですが、実車をあれだけなめ回したワタシでもそんなことには気づきませんでした。
それが模型にどう反映されているのか、改めて模型を手にとって調べてみると、確かにボディと光前頭の円周が微妙に合っていないように見えます。何も言われなければ設計・製造上の誤差か?と見過ごされてしまう場面にも、職人魂が隠されていたのでした。



へー、と感心しつつ、さらに前頭部を眺めていると、今見た「段差」とは比べ物にならないものを見つけてしまいました。
これも設計の「想定内」かどうか、くだんの記事からは読み取れないので、あまり大きな声では言えないのですが(既に全国にばらまいてるって(笑))、21形の右側面のボディとスカートの合わせ目はこうなっています。ぴたっと揃っていますね。



ところが左側面はスカートよりボディの方が明らかに出っ張っています。
ずれているというよりは、もともとのRのとり方自体が違っているように見えます。



念のため言いますが、だからダメだということではありません。
T社やK社のプラ量産品にはない温もりのひとつだと思います。
実車だって、スカートの継ぎ目がぴたりとリベットの中心にきているクルマはほとんどないんですよ(笑)
やっぱり0系って、実物も模型もあったかい!


あと、カプラーの解放がしにくい(「車両同士を引っ張るな」と説明書には書いてある)点もコメントされていて、メーカーでは安全側をみてあえて厳しい書き方をしたが、線路上や平らな机の上などであれば車両を引っ張っても大丈夫、ということなので安心しました。
取扱説明書に書いてしまった手前、メーカー側からはなかなか言い出しにくいことなので、こうして雑誌の方から水を向けるという姿勢はユーザー、メーカー双方の利益につながると思います。


それからもうひとつ、今月号で気になったのがこの付録。
レンタルレイアウトガイド2011年版です。
年々ぶ厚くなっていて、今年度収録されたのは実に65ヶ所。新たに増えたのか発掘されたのかはわかりませんが、まあとにかくすごいです。



ただ残念なのは16.5mmでやっているところが少ないこと。
そんな中で目を引いたのが「鉄道SL倶楽部デゴイチ」さん。
京都にあるレイアウトつき飲食店ということになっていますが、2.5×5mの中に16.5mm線路が7路線もあって総延長は実に320m。そこにかぶりついて飲んだり食べたりできる、っていうんですからぶったまげます。

Nゲージのレイアウトつきバーの草分け「銀座パノラマ」さんには何度か行ったことはありますが、こちらはスケールが違いますよ。なんていうか、テッパクのジオラマが「飲食可」になったみたいなもので、全長3m近いフル編成にガンガン目の前を走られた日には、とても食事どころじゃあないですよね。
でも、いっぺん行ってみたいな~(^^;


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コメント
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