おはようございます。
車体の方はあと1~2回、サーフェーサー吹きと研磨を繰り返せば下地が出来上がるので、並行して屋根上の工作を進めることにしました。
0系の屋根構造、このブログでは何度も話題にしているので、いいかげん耳タコ状態という方も多いと思いますが、イラストがありましたのでご紹介します。
(「新幹線旅客電車説明書」(国鉄車両設計事務所」より)
中央の点検フタを取ると、こんな構造体が現れるそうです。
少し見にくいですが、フタの両脇にはランボードが走り、その模様は単純なメッシュでもT字でもなく、三つ編みのような模様に見えます。
(同上)
そしてこちらが造形村の0系の屋根。見事に実車の特徴を模しているのがわかります。
表現しなければならない主なディティールは、1)換気ルーバー、2)ランボード、3)点検フタ、の3点です。いずれも一筋縄ではいかないものばかりですが、幸い、難関の換気ルーバーは、キレンジャーこと4001号軌道試験車でアルミテープを使った方法を実証済み。根気が続けばという前提つきですが、何とか作れると思います。
ランボードは、その質感というか模様に合う素材を現在捜索中。いいものが見つかれば帯状に切って貼るだけなので、これもさして問題ではありません。
ところが、一見簡単そうに見える点検フタに伏兵が待ち構えていました。フタを持ち上げるための"手かけ"と思しき穴が、キレンジャーでは丸穴だった(※)のに対し、0系では長穴となっていて、しかもかなり小さいのです。これでは、丸刀とカッターではとても手が出ません。
※注:1000形試験電車に準じただけで、実際に4001号車が丸穴だったかどうかは不明
色々考えた末、穴あけパンチを自製してポチポチと抜いていくことにしました。
まずは雄型(穿孔棒)作りから。φ0.7真鍮線を2本並べ、離れないように注意しながら先端に半田を盛って固定します。
先端がきれいな長円形となるようにヤスリで成形します。
t0.5真鍮板の先端に切り込みを入れたアームを作ります。
切り込みに雄型の真鍮線を半田付けし、さらにt0.8真鍮板に穴を開けた雌型に2mmネジで固定すれば、怪しげな穴あけパンチの出来上がりです。
それにしても、本当にこんなので穴が開くのか半信半疑・・・
試しにケント紙を抜いてみました。
おぉ、意外といい感じ♪
ひと筋の光明が見えたので、さっそくPCで原図を描いてプリントアウト。
裏側にサーフェーサーを吹いて下地処理を施します。ボルト表現をするのに裏から針で押し出すので、印刷面が「裏」、裏面が「表」になるのです。
当然、穴あけも裏からやれれば効率的なのですが、自家製パンチの悲しさ、どうしても"メクレ"が大きく、表側からやらざるを得ませんでした。これでは穴あけ位置がわからないので、印刷面で正確な位置を出しながら、紙片で作ったL字型のストッパーを貼り付けました。
最初はカナヅチで叩いてあけていたのですが、衝撃を加えるのはしのびなく、3枚目くらいからはペンチで挟んであけるようにしました。小さい力でもコクンと小気味よく抜けてくれるので、やみつきになりそうです(^^;
もっかL字ストッパーが1ヶ所しかないので、このような対角線上の2ヶ所ずつしかあけられません。全部あけおわったらストッパーの位置を変え、反対側の2ヶ所をあけていくことになります。
必要な点検フタは4両分で42枚、1枚につき4ヶ所なので、最低でも合計168個の穴をあけなければならず、いくら紙相手とはいえ、真鍮とハンダでできたやわらかい穿孔棒がいつまでもつものか心配。もっとも、抜けが悪くなったら先端を軽くヤスってやれば回復するんじゃないか、と楽観視してるのですが・・・
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車体の方はあと1~2回、サーフェーサー吹きと研磨を繰り返せば下地が出来上がるので、並行して屋根上の工作を進めることにしました。
0系の屋根構造、このブログでは何度も話題にしているので、いいかげん耳タコ状態という方も多いと思いますが、イラストがありましたのでご紹介します。
(「新幹線旅客電車説明書」(国鉄車両設計事務所」より)
中央の点検フタを取ると、こんな構造体が現れるそうです。
少し見にくいですが、フタの両脇にはランボードが走り、その模様は単純なメッシュでもT字でもなく、三つ編みのような模様に見えます。
(同上)
そしてこちらが造形村の0系の屋根。見事に実車の特徴を模しているのがわかります。
表現しなければならない主なディティールは、1)換気ルーバー、2)ランボード、3)点検フタ、の3点です。いずれも一筋縄ではいかないものばかりですが、幸い、難関の換気ルーバーは、キレンジャーこと4001号軌道試験車でアルミテープを使った方法を実証済み。根気が続けばという前提つきですが、何とか作れると思います。
ランボードは、その質感というか模様に合う素材を現在捜索中。いいものが見つかれば帯状に切って貼るだけなので、これもさして問題ではありません。
ところが、一見簡単そうに見える点検フタに伏兵が待ち構えていました。フタを持ち上げるための"手かけ"と思しき穴が、キレンジャーでは丸穴だった(※)のに対し、0系では長穴となっていて、しかもかなり小さいのです。これでは、丸刀とカッターではとても手が出ません。
※注:1000形試験電車に準じただけで、実際に4001号車が丸穴だったかどうかは不明
色々考えた末、穴あけパンチを自製してポチポチと抜いていくことにしました。
まずは雄型(穿孔棒)作りから。φ0.7真鍮線を2本並べ、離れないように注意しながら先端に半田を盛って固定します。
先端がきれいな長円形となるようにヤスリで成形します。
t0.5真鍮板の先端に切り込みを入れたアームを作ります。
切り込みに雄型の真鍮線を半田付けし、さらにt0.8真鍮板に穴を開けた雌型に2mmネジで固定すれば、怪しげな穴あけパンチの出来上がりです。
それにしても、本当にこんなので穴が開くのか半信半疑・・・
試しにケント紙を抜いてみました。
おぉ、意外といい感じ♪
ひと筋の光明が見えたので、さっそくPCで原図を描いてプリントアウト。
裏側にサーフェーサーを吹いて下地処理を施します。ボルト表現をするのに裏から針で押し出すので、印刷面が「裏」、裏面が「表」になるのです。
当然、穴あけも裏からやれれば効率的なのですが、自家製パンチの悲しさ、どうしても"メクレ"が大きく、表側からやらざるを得ませんでした。これでは穴あけ位置がわからないので、印刷面で正確な位置を出しながら、紙片で作ったL字型のストッパーを貼り付けました。
最初はカナヅチで叩いてあけていたのですが、衝撃を加えるのはしのびなく、3枚目くらいからはペンチで挟んであけるようにしました。小さい力でもコクンと小気味よく抜けてくれるので、やみつきになりそうです(^^;
もっかL字ストッパーが1ヶ所しかないので、このような対角線上の2ヶ所ずつしかあけられません。全部あけおわったらストッパーの位置を変え、反対側の2ヶ所をあけていくことになります。
必要な点検フタは4両分で42枚、1枚につき4ヶ所なので、最低でも合計168個の穴をあけなければならず、いくら紙相手とはいえ、真鍮とハンダでできたやわらかい穿孔棒がいつまでもつものか心配。もっとも、抜けが悪くなったら先端を軽くヤスってやれば回復するんじゃないか、と楽観視してるのですが・・・
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