80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

591系高速試験電車の製作(13)(M2の床下機器、ほか)

2019-04-02 20:51:38 | 東北方面
昨日新元号が発表されました。
「令和」
1日たってやっと馴染んできた感があります。
もっとも、昭和生まれのオヤジとしては、「和」がリサイクルされたと知った時点で妙な安堵感とノスタルジーに包まれたのは言うまでもありません。
若者の感覚では「かっこいい」のだそうです。

さて、平成も残すところ1ヶ月を切りましたので591系の製作を急ぎましょう。というか、平成関係なしに運転会は半月後ですから・・・笑

中間車M2の床下を完成させます。ただでさえ資料が少ない本形式のなかでもM2を捉えた写真はごく少数しか見当たらず、床下の解明にかなり苦労しました。3連接車体で試験を行ったのがわずか1年であったこと、ふつうに写真を撮るとどうしても先頭車中心になってしまうことなどが原因かと思います。

そんななかでM2を真横から写した貴重な写真があります。鉄道技術の専門誌「JREA」1970年7月号に掲載されたものです。公式側サイドを写しています。これを見ると床下左端にクーラーユニットが設置されています。そして中央には何やらハシゴのようなものが見えます。その奥にはかなり大きい水タンクの影が見えます。右の窓のない部分は洗面所で流し管が2本下がっています。



床下を拡大してみます。このハシゴ状のブツの正体はいったい何なのでしょうか。ハシゴにしては1段の間隔が広すぎるし、ガードにしては守るものが水タンクぐらいしか見当たりません。何かのアンテナ?それともうまく振り子作用を引き出すためのバランスウェイト?(実際、M2は水タンクとクーラーユニットくらいしか積んでいないため、両Mcに比べて明らかに重心が高いように見えます。)
結局、真相はわからないまま着工したのですが、最後に思い付いたのが「水タンクの補強」または「水タンク釣り」そのものではないか?という予想です。車体は小さいですが両Mc分も含めた2ヶ所のトイレを備えるためかなり大きな水タンクを搭載しているらしく、もしかしたらその対策なのではないかと・・・




本体はペーパーで作ります。格子状に切り出すのが大変なので、縦と横の部材を別に作って貼り合わせることにしました。




床下中央にセメダインスーパーXクリアでベタ付けします。先に作っておいたクーラーユニットを向かって右側に接着。左側にはトイレ流し管と、形式図の記載に従って循環式汚物タンクも取り付けてあったのですが、どうもそれらしきものの影は見えず、そもそも1970年代初頭には地上処理設備も整っていなかったはずなので取り外しました。代わりにエコーの洗面所流し管を2本、接着剤で取り付けています。もし形式図の記載が正しいとすれば粉砕式汚物処理装置を積んでいた可能性はあります。粉砕式の実物は見たことはありませんが、構造図を見ると循環式よりもコンパクトに見えるので外からわかりにくい可能性はあります。




両Mcの床下機器ユニットを木製床板に貼ります。今後取り外すこともないと思うので接着剤で貼っています。空いた空間には補重のためのウェイトを貼り付けてあります。




集電不良防止のため、先頭側台車に近いキャブ内にも少し貼りました。今回はシートを入れるので客室内には何も置かないようにします。



これで3両分の床下が出来あがったので、次回は下まわりの塗装と連接機構の組み立てを行ってまいります。


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コメント (2)
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