80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

オハフ45の整備(その2)

2011-01-21 23:02:52 | 上野口夜行急行方面
こんばんは。

ナカセイのスハフ42改造オハフ45の続報です。

先日オハ46から捻出したTR47を履かせるための準備をします。
まず車体から床板をはずします。
昨今のプラ完成品のユルユル加減と違い、こちらはかなりカッチリとはまっているので、車体を傷つけないよう、だましだましツメをはずしていき、分離しました。



台車をはずすと、こんな感じの真ん中が窪んだ芯皿が現れました。



台車側のこの円盤がはまって回転するようになっています。センターピンは日光やエンドウのものと同じ段付きのものですが、スプリングの入る部分の直径がやや太めのようです。



案の定、日光の台車のセンターピン穴は小さくて通らないため、φ3mmのドリルで拡大しました。



一方、芯皿はこのまま台車をつけると車高が高すぎるため、平ヤスリで約0.5mm削って低くしました。車体の平行に関わる部分ですが、特に治具など使わずにゴシゴシ削ってしまいました(^^;



センターピンでもと通り床板に固定すれば、台車交換の終了です。



車体のほうは、まず、鋼板屋根の雰囲気を出すために明るいグレーに塗りなおします。ベンチレーターをつけたままキャンバス屋根表現を削るのは難しそうだったので、何もせずにそのまま塗ることにしました。マスキングしたところです。



ライトグレーを吹きます。



マスキングを剥がしてびっくりしました。しっかりマスキングしたつもりが雨樋の脇から塗料が流れ込んで、あげくに妻板を伝わって車体スソまで流れ落ちているではありませんか!どのみち、車体の補修部分は青15号でタッチアップする予定なので、あまり問題ではありませんが、こんなことは初めてだったので驚きました。



鋼板屋根の車は妻板のキャンバス留めがないので削ります。最初にカッターで大まかに削り取ったところですが、けっこうデコボコになってしまい「やべッ!」って感じ(^^;



でも大丈夫♪慎重にペーパーで磨いたところ、綺麗にならすことができました。



あと、インレタもセロテープで剥がしておきました。「ハフ4」…「2」の部分は再利用できたかも知れませんが、剥がしてから気が付いたので後の祭りです。



窓ガラスが1ヶ所外れていたところは、t0.5透明プラ板からきつめのサイズに切り出したものを挿入し、少量のプラ用接着剤を裏から流しました。



あとは貫通ホロをどこからか探してきて取り付け、車体のタッチアップをすればだいたい完成です。


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旧客プチ改造

2011-01-19 02:57:24 | 上野口夜行急行方面
こんばんは。
今夜も冷えますね~

皆さま、ナカセイ=中村精密のプラ客車キットをご存知でしょうか。もう30年くらい前に発売された、いわゆる「板キット」です。こんにちの目で見ればモールドも無骨でプラモデルの域を出ていないのですが、プラ完成品さえほとんどない当時としては画期的なシリーズでした。

で、ウチには一応稼動状態のスハフ42が1両あるのですが、さすがに見劣りしてきたので、延命工事をして、ついでに急行越前編成のオハフ45(スハフ42の軽量版)に化けさせることを企てました。

これがナカセイのキットを組んだスハフ42です。シル・ヘッダーが無骨ですがプロポーションは悪くないですよね。。ホロが取れてしまっていますが・・・



ドアはHゴムなのでオハフ45には好都合です。



車掌室側の妻面。ちょっと窓が小さいですか?(^^; でも見られなくはないですね。テールライトはせっかく穴が開いているので点灯化するつもり。



反対側の妻面。こちらのテールライトはダミーですね。



窓ガラスが1ヶ所だけ抜け落ちていました。車内には落ちてなかったので、別のクリアパーツを探さねばなりません。



雨樋は一重表現なので軽量車体に振り替えるのに好都合ですが、屋根にはシワシワのキャンバス表現がされていました。鋼板屋根に似せるにはペーパーでナメてやる必要がありそうです。ガーランドベンチはちょっと扁平ですが、まあこのままでも問題ないでしょう。



このように車体関係は結構いいセンいっているのですが、足回りに問題がありました。台車が無骨で、しかも車輪が外れやすいのです。
上がナカセイ、下が日光モデルのTR47です。横から見る限りは少し大ぶりな感じがする以外、問題ないように見えますが・・・



下から見るとこのとおり。。厚さが全然違うのです。枕バネの板バネもずいぶん大きいですね。さすがにホイールベースは一緒ですが(^^;



一体鋳造の床下機器もディティールが無骨ですが、こちらはまあ目をつむれる範囲でしょう。



ということで台車だけ交換し、車体は要所を整備のうえ、再塗装だけで済ませることにしました。


さて問題の台車ですが、オハ46が履いている日光モデルのものを転用することにしました。このオハ46はペーパースクラッチの完全自家製です。



そしてオハ46には、以前、マニ37の台車をTR23のコロ改造台車化するときに、まとめてホビセンKATOの安売りで買ってきたものを履かせます。



まず供出するTR47をすべて外します。



枕バリ上面はエンドウや日光の台車と違ってフラットではありません。プラ部分の突起はすべて削り、両端の集電板だけは残すことにしました。



センターピン穴はφ4mmくらいあって、そのままだと元の段付きセンターピンがダブダブで使えないので、新たにセンターピンを受けるアジャスト板をプラ板から切り出しました。



台車のセンターピン穴周辺に接着剤を塗り、このアジャスト板を差し込んで接着します。



台車上面から見るとこんな感じになります。



接着剤が乾いたところで、元々ついていた木製床用マクラバリ(厚さ0.8mmくらい)を1枚挟んで、段付きセンターピンで台車を固定します。



なお、集電板が当たる部分はこのように穴を開けてあります。



これでナカセイのスハフ42改めオハフ45に履かせるTR47が捻出できたほか、オハ46がオハ47に化けました。既にあるもう1両のオハ47(宮沢の生地ボディキット組み)とともに、急行「越前」編成の座席車に組み込みます。



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キハ120作ってます(その16・塗りなおし準備中)

2011-01-15 13:52:37 | 大糸線方面
こんにちは。
またまた間があいてしまいました(^^;;


赤帯を塗りなおさなきゃね、と思いつつ机の上に放置状態だったキハ120様。
マスキングでできた盛り上がりを耐水ペーパーで消しました。赤は上から塗り重ねてしまうので派手にゴシゴシ、黄かん色は境界部分だけをサラッと。
なんかどこかで見たようなクルマになってるな??と思っていたら、東武・野岩・会津の6050系じゃあないですか(^^)



最初は写真のような状態でゴシゴシやってたのですが、なかなか段差が消えない・・・
よーく考えてみれば、このクルマにはビードがあったのね。改めて車体を縦向きにしてやり直したのは言うまでもありません。。

「鉄筆押し出し工法」の悲しさ、作った本人もその存在を忘れて気付かなかった、というオチでした。
とりあえず生存確認のお知らせまで(^^;


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これも会津線なのか?

2011-01-08 04:02:13 | 実物・資料系(過去)
家宅捜索で発掘した父親のアルバムから第3弾をお届けします。
撮影はやはり昭和40年代中ごろと思われます。


こじんまりとした駅舎の前に佇むキハ45又は23の姿。駅名標には「大白川駅」と「おおしらかわ」の文字がみえます。大白川は新潟・福島県境の新潟県側に位置する只見線の駅。現在は洒落た合築駅舎に衣替えしているようです。



そしてこちらもキハ45か23の「頭」が・・・。あわてて撮ったのか画角は傾き、被写体も流れています。どこかの鉄橋を渡っているようです。



おそらく同じ場所と思われる鉄橋を渡るC11。前回の会津田島駅にも顔を出していた244号機です。



そしてこちらはキハ55または26を先頭にしたローカルDCで、2両目にはキハ45がつながれています。3両目はちょっと判読できませんがキハ55系のように見えます。道路は未舗装です。



さて、これら3枚の写真は、最初の大白川駅と同じく只見線のどこかで撮られたものとばかり思っていましたが、次の写真が決め手となって会津線の「塔のへつり」~「湯野上」(現湯野上温泉)間で撮られていたことがわかりました。
それがこの写真です。


「大坂屋旅館」と書かれた、木造と鉄筋コンクリートを継ぎ足した旅館のすぐ前を線路が走っています。入母屋風の玄関に向かって車が2台。1台は「郵便局の定額貯金」の広告を載せ、もう1台のドアには「ノーシン」と書かれています。郵便やと薬や。旅館業とは直接結びつきそうもないので、お客として来たのでしょうか。

それはともかく、この「大坂屋」なる旅館が今も存在するのか調べたところ、福島県下郷町に「ホテル大坂屋」というホテルがあることがわかりました。地図をみると、その場所はまさに会津線(現会津鉄道)の「塔のへつり」~「湯野上温泉」間でした。

ならばと、Webの地図や空中写真で写真に写っている鉄橋や、線路に沿った砂利道(現在は舗装されているでしょうが)を探してみましたが、それらしい場所が見つかりません。
アルバムには「塔のへつり」(奇岩の露出した渓谷=観光地)の写真もあるので、「大坂屋」に泊ってこの周辺を観光し、只見や会津田島へも立ち寄ったのは確かなようです。

決め手がない中で、こんな動画をYoutubeで見つけました。
(仕様で埋め込みがきかないのでリンク先からご覧ください)

「塔のへつり」から「湯野上温泉」までのいわゆるかぶりつき映像なのですが、スタートの鉄橋の次に出てくる左カーブした鉄橋が恐らくキハ45(23)やC11が渡っていた鉄橋ではないかと思われます。そして・・・
25秒から28秒のあたりの線路右側を注視していると、まさしく同じ形をした入母屋風の入口が一瞬映るのが確認できます。「大坂屋旅館」は「ホテル大坂屋」となって今も会津鉄道脇で営業を続けていたのでした。
しかし映像をみる限り、車が2台置いてあったスペースはあまりに小さく、しかもどこからも入る余地がないように見えます。

「ホテル大坂屋」さんのHPをみるとわかるように、現在のエントランスは別の場所にあって、しかも上の写真とは違う立派な鉄筋コンクリート造りの建物が本館になっているようです。想像ですが、創業時の建物の前に会津線が建設されたため、裏側にできた道路に面して新しいエントランスと新館を建てて「ホテル」に改装した・・・
写真に写っている入母屋風の入口は、写真が撮られた頃は既に裏口だったのかも知れません。2台の車は、おそらく写真に映っていない部分に踏切らしきもの?があって、そこから入って行ったと・・・


なんだか急に会津鉄道に乗りに行きたくなりました(^^;


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会津田島のC11

2011-01-05 00:22:51 | 実物・資料系(過去)
前回に引き続き家宅捜索で発掘した昔の写真をご覧いただきます。
父が撮影した、福島県・会津田島駅で働くC11 313号機と244号機の姿が映しだされています。撮影時期は不詳ながら、313の廃車が昭和47年、244が翌48年だそうですから(※注)、その少し前の45~46年頃ではないかと思われます。
※注)「汽車に魅せられて」(酒井清司氏HP)資料室より


木造駅舎時代の会津田島駅です。今の姿からは想像もできないくらいひなびた田舎駅であったことがうかがえます。広い駅前広場は昔から変わっていないようです。



C11 313の牽く貨物列車がやってきました。ワムとトラの後ろに木材チップ専用のケージを載せたトラ90000と思しき無がい車を8両従えています。撮影場所は駅東端の踏切のようです。



駅構内へ進入してゆく貨物列車。安全帽をかぶった職員がその姿を注視しています。



貨物を切り離したあと転車台に載った313号機です。



職員の手で方向転換が始まりました。



毎日毎列車、雪でも炎天下でも続けられていたであろう作業に頭が下がります。



こちらはもう1両のC11、244号機です。ホームから撮影しているようです。



313号機(左)と244号機(右)が向き合って次の作業を待っています。244号機の後ろには古びて煤けた単線機関庫。313号機の左に写っているのは最初の写真で牽いてきたワム+トラの編成でしょうか。



蒸機時代の終焉がひたひたと近づく会津田島駅のひとコマでした。


さてこれらの写真ですが、広告を二つ折りにした裏紙に「コーナー」と呼ばれる糊付きの三角ポケットで止めてありました。今じゃほとんど使いませんよね。



で、その紙を裏返してみると・・・
「びわ湖めぐりエック」の国鉄のポスターでした。当時国鉄に勤めていた父がよく持ち帰ってきた廃物利用の品です。
ちなみに「エック」とは、国鉄が企画し旅行会社に販売委託をしていた割引旅行商品で、「エコノミークーポン」の略でした。「ディスカバー・ジャパン」とともに'70年代を彷彿させる懐かしい響きをもっています。



次回は奥只見のキハがちょっとだけ顔を出す予定(^^;


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