石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

3月16日本日は総務文教委員会が行われました

2012年03月16日 | Weblog
 こんにちは、国立市議会総務文教委員会所属の石井伸之です。

 本日は午前10時より平成24年度第一回定例会総務文教委員会が開かれました

 今回の総務文教委員会では賛否が割れる議案や陳情があることから、長時間の審議が予想されるところです。

 最初の議案は平成16年に制定された国民保護法に基づく国民保護計画策定に向けた国民保護協議会設置条例案となっており、様々な角度から質問が飛び交いました。

 反対する委員からは、関口前市政時代に国立市総合防災計画を策定した後に国民保護計画を作るということから、棚上げされてきた経緯を踏まえて、性急な計画策定をすべきではないという意見が出されていました。

 これも住基ネット同じく、国立市が法に従わず、当たり前のことを当たり前に行わない悪い事例の一つです。

 昨年4月に佐藤市長が誕生して以来、住基ネット接続に続いて行われるべきものとしてこの3月議会に提案されました。

 この平和な世の中で国民保護法が考える武力攻撃による侵攻を受ける可能性は非常に少ないとは思いますが、東日本大震災での教訓として国民保護計画で「想定外を想定する」べきだと思います。

 そして、国民保護計画策定において最も大切にすべきものは何か?と、考えた時に私は迷うことなく「私達の命」であると確信しているところです

 佐藤市長が365日24時間安全安心のまちづくりをする中で、市民の命を守る国民保護計画もそれに通じるものがあるのではないか?という私の質問に対して、佐藤市長からも同様の考え方を示していただいたことは、大変心強く感じました。

 もちろん、財産や思想信条も大切ですが、あの大津波の前では避難するしかありません

 もしも、他国から侵攻された場合にも、自衛隊の指示に従って私達市民は安全な場所へ避難することを最優先すべきです。

 しかし、生活者ネットの議員からは「無防備地域宣言をすべき」との発言をしており愕然としました。

 無防備地域宣言は自衛隊の保護を拒否して、自分たちの生命財産を敵軍に預けるということになってしまい、敵国に侵攻された場所に住む市民がどのような扱いを受けるのか分かりません。

 日本人であれば、日本の自衛隊に守られつつ安全な場所へ避難する方が、より確実に私達の基本的人権は最低限保証されるのは当然です

 是非とも市民の皆様には無防備地域宣言という美名の裏に恐ろしい真実があることを認知していただければ嬉しく思います。

 結果的に中川委員、生方委員、稗田委員、私の4名が賛成(反対は高原委員、前田委員、望月委員の3名です)したことにより、賛成多数で総務文教委員会では可決となり、27日に行われる最終本会議の採決によって最終的な可否の判断となります。

 その後も公民館運営審議会に関する条例案や一般会計補正予算案、国立市職員給与を東京都の給与表に合わせるという条例案の審議ではそれぞれ1時間程度の慎重審議となり、陳情審議に入る頃は薄暗くなっておりました。

 総務文教委員会で審議する陳情の中で、最も判断を悩ませたのは、日光移動教室の行先変更を求める陳情です。

 どういった経緯でこの陳情が出されたかというと、東日本大震災以降福島原発事故による影響で日光の放射能汚染を懸念する保護者によって提出されました。それでも今回の陳情に名前を連ねた方々は4月より6年生になる児童の保護者はいないことが、陳情者への質疑の中で分かりました。

 しかし、本来であれば教育行政を直接的に所管する教育委員会へ提出されるべき陳情であると思います。

 教育行政の頭越しに議会で判断したものが正しいものなのか?という思いもありますが、議会に出された以上、私達議員はそれぞれの判断に従って、可否の判断をしなければなりません。

 教育行政の判断を待つ意味で継続審査にするということも考えられましたが、教育委員会では昨年11月に日光へ行き、直接放射能測定を行い、危険かどうか調査をしたそうです。

 結果的に教育委員会では「日光へ行く」という判断をしました。判断の拠り所としては、国立市の放射線量は0.07~0.12マイクロシーベルト/時間という数値となっており、日光市では0.1~0.24マイクロシーベルト/時間ということから、それほど差が無い数値が示されております

 それ以外にも小学校における日光移動教室を説明する保護者会でも放射能を心配する声は無く、昨年同様に日光へ行きたいという声が多いそうです。

 それでも、こういった陳情が上がるということは保護者の中に潜在的な不安が介在すると思いますので、さらに丁寧な説明をしていただき、不安の声に対しては真摯に向き合っていただきたいということを、私からは強くお願い致しました。

 意見を表明する中で、稗田議員は事前に日光市へ行き、詳しく状況を聞いてきたそうです。その中で日光市の方々は毎日のように、子供たちが観光するであろう場所を毎日放射能測定をしているそうです。

 その中で、日光市の方々は自ら「安全です」ということを大きく宣伝するつもりはないが、測定結果を公表していることを見て判断して欲しいということを伝えられました。

 採決の結果中川委員、稗田委員、私の3名が不採択という判断をしましたが、高原委員、生方委員、前田委員、望月委員の4名が採択したことにより総務文教委員会では採択となりました。

 こちらの陳情も各議案同様に27日午前10時より開会される最終本会議で、議長を除く21名の議員で可否の判断を行います。

 結果的に委員会が終わったのは、午後9時を少し回った頃となり、空腹の中で審議するというのは大変くたびれました。

 それでも、1期目や2期目の頃はこの時間を遥かに超えて審議していたこともありましたので、そのころに比べればまだまだです。


コメント (7)
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