おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(9月11日)は、久しぶりに背広を着て、ヒューマン・ギルドの法人事業部の営業統括マネジャーの目次 心(めつぎ しん)さんと午前中にある企業を訪問しました。
3週間苦しんでいた腰痛がほぼ問題がない状態になっていることも実感できました。
さて、今まで17回も来日され、日本の人たちに本場のアドラー心理学を伝えてくれているジョセフ・ペルグリーノ博士が2000年の来日時にワークショップで語られたアドラー心理学の思想である「共同体感覚」について2回にわたってコピーしておきます。
共同体感覚の概念(1)
ジョセフ・ペルグリーノ博士
人間は、本質的に社会的な存在で、自分の人生の状況の中で所属感を求めようとする。
1.共同体感覚とは何か?
―現実に応答する個人の内的な潜在力(発達される潜在力)
―人生に対する感情であり評価的態度であり、人の行為の中に見られる。
①個人が人と内的に関わっていること、相互に依存し合っていること、自分自身が社会的につながっていることを認識するのは、共同体感覚を通じてである(アドラー)。
②アドラーによれば、特定の人の共同体感覚のレベルは、人生の問題を解決するのに成功する鍵である。つまり、〔成功する人は〕意味のある関係を形成して仕事で成功に到達する。
③共同体感覚とは、個人が自分の環境全体と関連づけて自分自身をどう見ているかということである。
共同体感覚には、共同体と仲間についての強い感覚が含まれなければならない。これらが欠けていると、個人は他者と関わり、人生に対処するのに大きな困難を伴う。
④共同体感覚は、精神的な健康のバロメーターと見なされる。
・ よく適応するということは、人生の有益(建設的usefull)な側面で努力することであり、その努力は他者の福利に充分配慮しつつ自分の運命の主人公になる方向に向けられていることである。
・ 逆に適応が乏しいということは、人生の無益(非建設的useless)な側面で努力していて、その努力が利己的な動機に向けられていることである。
※ 協力と貢献は、共同体感覚の現れである。
人間にとって、生きてゆくためには、旧世代には新世代との協力が必要であり、新世代にとっても旧世代との協力が必要である。
※ 人間にとっての最初の協力的な関係は母子間で形成される。
※ 子どもをできるだけ早くから家族の全員、共同体、国家、全世界の福利に貢献することの大切さを理解できるよう教育することは重要である(相互関連性)。
<お目休めコーナー> 9月の花(10)
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