おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(9月12日)は、10:30~12:30にヒューマン・ギルドで アドラー心理学ゼミナール を開催。
私が「不登校児との関わり」について30年を超える臨床経験をもとにお伝えしました。
参加者数は30名。ヒューマン・ギルドの研修室が一杯になりました。
講座の感想については、Takako Takazawaさんが 9月12日のタイムライン に下の写真入りで書いてくださっています。是非ご覧ください。
Takazawaさん、さらにコメントを読んで一段と、あなたの情熱と勇気と行動力が伝わってきました。
ありがとうございます!
さて、ペルグリーノ博士の共同体感覚の概念の2回目です。
「どうやって共同体感覚を育てるか?」として、より実践的な内容になっています。
何度も何度も読み返して、深く味わってください。
共同体感覚の概念(2)
2.どうやって共同体感覚を育てるか?
①時々他者の共同体感覚を育てるにはどうしたらよいか私に尋ねる人がいます。
・ 夫に対しての妻
・ 子どもに対しての親
・ 生徒に対しての教師
・ 従業員に対しての雇用主と、雇用主に対しての従業員
私の答えは簡単です。
「あなた自身から始めなさい。他者により配慮し、より繊細に、より感謝し、より協力的に、よりオープンに、より柔軟に、より自分自身を愛するようになりなさい」
「社会的な気づきを体験しなければなりません。社会的な気づきを感じなければなりません。社会的な気づきをもとに生きなければなりません」
「もっと愛せるように」という例で示そう。
・親は、親子が愛し合うことで、子ども同士が愛し合うことで、子どもの共同体感覚を育てることができる。
・愛することは、親が子どものために特別なことをしなければならないということではない。ただ子どもと一緒にいるだけで楽しいように物事(活動)をすることである。
・愛することは、子どもを甘やかしたり、過保護にすることではない。
・愛することは、子どもが物事を独力で成し遂げられるようにすることである。
・愛することは、子どもが家庭の中で貢献できるようにすることである。
・愛することは、両親が家族の雰囲気をつくることであり、その雰囲気の中で子どもは所属していると感じ、人の基本的な欲求に添えるのである。
・配慮することは、隣人の福利に関心を示すことである。
・繊細になることは、誰もが面目を失わないようなやり方で問題を解決することである。
・柔軟になることは、相互の利益につながるよう他者と協力することである。
※ 子ども(人)がありのままを体験するとき、自分自身を愛せるようになる。
※ 愛すること、配慮すること、柔軟であることは、問題を全て解決することではなく、新しく問題を作らないということで、だからこそ古い問題を解決する際に自分のエネルギーを通せるようになることである。
※ 共同体感覚は、あなたと私が共通のよいことを求めて、共通の動機に基づいて一緒に仕事をするときに育つ。
※ 私たちができるのは、自分自身の共同体感覚、私たち自身の気づきを育てることだけである。それができるのは、自ら範を示すことで他者の共同体感覚を育てるのである。
※ 私たちが誰であって何をしていようとも(親、教師、セラピスト、医者、事務職員、ビジネスマン)、自分個人の状況の中で共同体感覚を育てることができる。
※ 共同体感覚の概念の深遠な意味を内容を本当に把握するには私の場合23年以上の年月がかかった。ゆっくり学ぶタイプだからである。
※ 私の望みは、共同体感覚に関して私がお伝えしておきたいことを契機に皆様方がより学びを深め、人生や他者との人間関係でもっともっと実践するよう関心を持たれれば幸いである。
(7月29日、松島で)
<お目休めコーナー> 9月の花(11)
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