おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
このところ研修で「人間力」の話をすることが多くあります。
人間力というと、昭和の時代の精神世界で大きな足跡を残した2人の巨人が連想されます。
安岡正篤(やすおかまさひろ)師と中村天風(なかむらてんぷう)師です。
私はこのところ安岡正篤師に関する本を続けて読んでいますが、読んだ本の多さと影響を受けた大きさでは中村天風師に叶いません。
大きな出来事が起きると、必ず噛みしめる中村天風師の名言があります。
考えてください。天には我々が使うような言葉がありませんから、事実をもってあなた方の自覚を求めるのであります。
万物の霊長たる人間に生んでやったのに、万物の霊長たる人間としての生き方をしていない。
さりとて、せっかく生みつけたものを、資格がないからといって、その資格を取り上げることはかわいそうだ。
それで、お前の生き方には間違いがあるから、その間違いを自覚しなさい、といって病をくだされたんだ、こういう考え方がいちばん確かだと私は思う。
不運がまたそうなの。
『成功の実現』(日本経営合理化協会)の中の言葉で、私は『失意の時こそ勇気を―心の雨の日の過ごし方』(コスモス・ライブラリー)にも引用したことがあります。
簡略化すると、「出来事は私たちの自覚を促すメッセージ」だとも言えます。
出来事に謙虚に向かい合いたいこの頃です。
<お目休めコーナー> 9月の花(24)
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