アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月9日)の晩に金沢に入っています。

ホテルのフロントで名前を言ったら、すでにこのホテルに10数泊しているので、わざわざシングルをダブルの部屋に変更してくれました。

北陸新幹線の中では、株式会社日本能率協会マネジメントセンター  出版事業本部の部長から『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』 の重版連絡が入りました。

マンガでやさしくわかるアドラー心理学

岩井俊憲著、
星井 博文,深森あき

日本能率協会マネジメントセンター

30刷 1,500部、累計141,500部になります。

シリーズの合計は216,500冊に達します。

2014年7月からの3年で私の単著の累計出版部数を累積したら60万部に達していることが判明しました。

アドラー心理学の本は『嫌われる勇気』がリードしているとはいえ、5年前にはこんな時代が来るとは予測していませんでした。

知名度のある著者が「アドラー」の名を冠した本を次々と出し、幸福の科学の大川 隆法氏が『公開霊言 アドラーが本当に言いたかったこと。』 (幸福の科学出版)なる本を出し、次のようなメッセージを発していることを知ると、アドラー心理学がブームどころか「ここまでアドラー」現象が起きていることになります。

アドラー教授“本人"が苦言!
「『嫌われる勇気』は、 私の真意ではない」

・本人は「不愉快」に感じている“アドラーブーム"
・「嫌われる勇気」だけでは、本当は何も解決しない

公開霊言 アドラーが本当に
言いたかったこと。 (OR books)
大川 隆法
幸福の科学出版

アルフレッド・アドラー自身はこんな現象を予測していたのでしょうか?

ここで、アドラーが『アドラー心理学の基礎』(R.ドライカース著、宮野栄訳、一光社)の序文の冒頭に書いた文章(1933年 ニューヨークにて)を紹介しましょう(なお、このことは『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 2 実践編』の「はしがき」に書いています)。

アドラー心理学の基礎
(Adlerian Books)
Rudolf Dreikurs,宮野 栄
一光社

私が次のようにアドラー心理学の未来を予言しようとしたのは、20年ほど前のことだと思います。

アドラー心理学というのは、まだ生まれてこのくらいの年月しか経ていないのですが、今後、思想や詩や人類の夢に永遠に影響を及ぼしていくでしょう。
そしてそれは、多くの啓蒙された弟子たちを魅了し、その開拓者たちの名前さえ知らないような、さらに多くの人々をひきつけるでしょう。
ある人々はこれを理解するでしょうが、これを誤解する人の数は多いでしょう。
多くの支持者を得るでしょうが、さらに多くの敵もできるでしょう。
とても平明であるがゆえに、多くの人は簡単すぎると思うでしょう。
しかし、これを知っている人々は、これがどんなに難しいかがわかるでしょう。
支持者たちは、これによって富も地位も得ることはありませんが、反対者たちの誤りから学ぶという満足を得ることができるでしょう。
これは、理想的な社会を作るために自分の知恵を使おうとする人と、そうでない人々との間に、ある一線を画するでしょう。
これは、その支持者たちに人の心の隅々まで見通す鋭い洞察力を与えるでしょうし、この苦労して得られた才能は人類の進歩のために役立てるようになるでしょう。

私自身は、アドラーの次の言葉にこそアドラー心理学を伝える立場の人たちが自らを戒めなければならない言葉だと肝に銘じております。

・ある人々はこれを理解するでしょうが、これを誤解する人の数は多いでしょう。

・多くの支持者を得るでしょうが、さらに多くの敵もできるでしょう。

・これを知っている人々は、これがどんなに難しいかがわかるでしょう。

・この苦労して得られた才能は人類の進歩のために役立てるようになるでしょう。

あなたは、どのフレーズに心を惹かれますか?

<お目休めコーナー>5月の花(10

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