アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月8日)は、いつものように出勤しようとしていたのですが、夕方の用件が延期になったので、急にお休みにして、カミさんに外出につき合ってもらいました。

まず行ったのが 東中野の氷川神社

中野区に住みながらじっくりお参りしたことがなかったのですが、なかなかの神社です。

旧中野村の鎮守社だったのですって。

ランチは、通りがかりに目星をつけていた「餃子や獅丸(ししまる)」東中野店。

獅丸餃子、焼き餃子、水餃子と食べたのですが、それぞれの評価は、5点満点で4.5.4.0、4.0。

私にしては、それぞれ高評価です。


ゴールデン・ウィーク中に連休ならぬ「連働」をしていて、こうしてオフの日を楽しめる私が「毎日こんなふうにオフの日だったらどうだろうか?」と考えたら、私の世代はともかく、私の子ども、孫の世代は100年生きるとして、彼らの長すぎる老後について興味が湧いてきました。

そこで最近読んだ『ライフシフト ― 100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン/アンドリュース・スコット著、池村千秋訳、東洋経済新報社、1,800円)のことを紹介してみようと思いました。

LIFE SHIFT
(ライフ・シフト)
リンダ・グラットン/
アンドリュース・スコット
池村 千秋訳
東洋経済新報社

「日本語版への序文」にこんなことが書かれています。

 「国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上人口は100万人を突破する見込みだ。
(一部略)
2007年に日本で生まれた子どもの半分は、107年以上生きることが予想される。
いまこの文章を読んでいる50歳未満の日本人は、100年以上生きる時代、すなわち100年ライフを過ごすつもりでいたほうがいい」

「長寿化に備えるためには、人生の締めくくりの時期への準備をするだけでなく、人生全般を設計し直さなくてはならない

この本では、3人の登場人物の人生と、彼らのシナリオについて人材論・組織論、経済学の2人の学者の立場から書いたものです。

ジャック 1945年生まれ
ジミー  1971年生まれ
ジェーン 1998年生まれ

2人のメッセージは、次の言葉に集約されます。

「私たちは、自分がどのような人間か、自分の人生をどのように組み立てたいか、自分のアイデンティティと価値観を人生にどのように反映させるかを一人ひとり考えなくてはならない」(第1章)

「100年ライフの大きな特徴の1つは、ライフスタイルと人生の道筋が多様になることだ。どのような人生を生きるかは、一人ひとりの好みと環境で決まる。多様性の時代には、決まったお手本に従っていればいいという発想は通用しない」(第5章)

このような展開の中で2人の著者は、お金に換算できない見えない「資産」として

(1)生産性資産
(2)活力資産
(3)変身資産

の概念を提供し、選択肢が多様化した新しいステージで

・エクスプローラー
・インディペンデント・プロデューサー
・ポートフォリオ・ワーカー

という、これまでは若者の特徴とされていた、若さと柔軟性、遊びと即興、未知の活動に前向きな姿勢に基づく生き方を提唱しています。

私の長年のテーマである「八掛け人生」の理論的な裏付けになる本でもありました。

【目 次】は、次のとおりです。

日本語版への序文
序 章 100年ライフ
第1章 長い生涯――長寿という贈り物
第2章 過去の資金計画――教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章 雇用の未来――機械化・AI後の働き方
第4章 見えない「資産」――お金に換算できないもの
第5章 新しいシナリオ――可能性を広げる
第6章 新しいステージ――選択肢の多様化
第7章 新しいお金の考え方――必要な資金をどう得るか
第8章 新しい時間の使い方――自分のリ・クリエーションへ
第9章 未来の人間関係――私生活はこう変わる
終 章 変革への課題

かなり読み応えがある本ですが、是非お手にとって熟読を、とお勧めします。


◆長寿社会を生きる知恵である「八掛け人生」については、下記の過去ブログをご参照ください。

3月13日 八掛け人生を真摯に捉えよう(1):『50代から始める知的生活術』の勧め
3月14日 八掛け人生を真摯に捉えよう(2):100歳を生きる時代に
3月15日 八掛け人生を真摯に捉えよう(3):高齢者は75歳から?

<お目休めコーナー>5月の花(9

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