おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
5月最初の日の昨日(5月1日)、ヒューマン・ギルドの私の身辺では次のことがありました。
1.平本 あきおさん(株式会社 イノベイティア「旧チームフロー」代表取締役)との特別座談会 を10:00から第2次(最終)受付開始したところ、1時間半もしないうちに「満員御礼」となってしまいました。
「キャンセル待ち」もたくさんいらっしゃって、もはやこれ以上の受付は困難になっています。
2.三浦 将さん (株式会社 チームダイナミクス 代表取締役、ヒューマン・ギルド 会員)から新著『才能スイッチ』(クロスメディア・パブリッシング、1,380円)をお贈りいただきました。
![三浦 将](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41QUS2RNFfL._SL160_.jpg) |
才能スイッチ |
三浦 将 |
クロスメディア・ パブリッシング(インプレス) |
三浦さんは、『自分を変える習慣力』『相手を変える習慣力』シリーズ累計20万部を突破している著者です。
三浦さん、ありがとうございました。
3.昨日は、連休が連働になっている私としては、オフにしたい日だったのですが、カウンセリング を2件こなしました。
さて、これからが本論です。
この5月に亡くなった渡部(わたなべ)昇一氏の『「自分の世界」をしっかり持ちなさい!』(イースト・プレス、1,400円+税)を読んでいたら、行動主義心理学者のB.F.スキナーに子育ての理論と実践が「”人間モルモット”が証明した『皮肉』」とし次のとおり書かれていました。
アドラー心理学とは全く違うということが浮き彫りになるので、紹介します。
彼(スキナー)は「自分の行動心理学によれば、個人の心の内側の価値の物差しだとか、心の状態とか、個人の感情とか、個人の人生目標とか、未来に対する期待などというものはすべて虚構(フィクション)である」と言いきっていました。
スキナーは、自分の説に自信を持っていて、1945年当時、生後11カ月であった娘のデボラをガラス箱に入れて実験的に哺育しました。
防音され常温を保たれた箱の中で裸のまま育てられた娘は、汗をも出すこともなく、むずがって泣くこともなく、幸福に育ったと言われていたのです。
しかし、年頃になったとき、かなり重い憂鬱症になったため、一時は精神病になったという噂が飛んだくらいでした(実際はデマ)。
それでも、かなりひどい自信欠如だったらしい。
やがてデボラ嬢は、ロンドンで美術を専攻するようになったことについて、渡部氏は次のように書いています。
「人間の尊厳とか自由にぜんぜん価値を置かない学説を立てた父親から、病的に自信喪失の子どもができた、というのは、大変面白いことだと思う」
「このデボラ嬢が、美術を専攻しているのもまことに皮肉なことと言わなければならない。世の中で芸術的創造ほど条件反射から遠いものはないのに、徹底的な条件反射学の原理で育てられた娘が、結局美術を専攻することに落ちついたのである。このことは、いかに行動心理学が強力でも、たしかに人間の心の奥の奥には、条件づけられきれない、何かしら独自の自己があるらしいということの1つの証明となるのではなかろうか」
アドラー心理学だったら、子育ての理論と実践は、どのようでしょうか?
<お目休めコーナー>5月の花(2)
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