おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月15日)は、今週中のビッグイベントの準備のために家で過ごしました。
午後から出社してカウンセリング等。
さて、『才能スイッチ ― コーチングのプロが教える、潜在能力を発揮する方法』(三浦 将、クロスメディア・パブリッシング、1,380円+税)を読み終えました。
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才能スイッチ |
三浦 将 |
クロスメディア・パブリッシング (インプレス) |
この本は、著者の 三浦 将さん(株式会社 チームダイナミクス 代表取締役、人材育成コンサルタント/エグゼクティブコーチ、ヒューマン・ギルド 会員)から贈呈を受けました。
三浦さんは『自分を変える習慣力』『相手を変える習慣力』(共にクロスメディア・パブリッシング、1,380円+税)で20万部を超えている著者で、この本では「習慣力」から「潜在能力」にテーマを移して、とても説得力のある本を書かれました。
まず、三浦さんは我々に1,000馬力の潜在能力があるにもかかわらずその4%しか使われていなくて、残りの96%がほとんど使われていない現状を、1,000馬力を出せるF1のエンジンが軽自動車のパワーほどの40馬力しか出せていないたとえを用い、その上で潜在意識に出てくる怒りという攻撃行動の本当の原因を潜在意識の中にある「怯え(おびえ)」に支配されていることだとします。
こんなふうにして1章の「才能はどうやって覚醒されるのか?」で読者を引きつけてしまって離さない書き方をするのです。
2章の「スイッチを入れるための勇気」では、(1)バカになる勇気、(2)空っぽになる勇気、(3)失敗する勇気、の3つの勇気に触れ、3章の「スイッチを入れるための行動」では、(1)観察力、(2)質問力、(3)ハイブリッド力、の3つの覚醒を生み出す具体的な行動を教えてくれます。
その後は、スイッチを入れるリーダーシップ(4章)、イノベーションを目指すリーダー力(5章)へと誘ってくれるのがこの本です。
1章のほぼ最後の部分に書かれたハーバードビジネススクールのリンダ・ヒル教授の「イノベーションはsolo genius(一人の天才)が産み出すものではなく、collective genius(集合天才)が産み出すもの」という主張が最後まで一貫していることから、私は単なる才能の発揮法だけでなく、人と組織のイノベーションを志す人のための必読書だとして強く推薦します。
とりわけ各章の終わりにまとめられた「Check List」に目を通すだけで賞全体のおさらいになる、とても親切な本でもあります。
目次
プロローグ
1章 才能はどうやって覚醒されるのか?
01 枠組みから己を解放せよ
02 潜在意識を味方につける
03 創造性発揮がドライバーになる
2章 スイッチを入れるための勇気
04 スイッチを入れるための土台
05 バカになる勇気
06 空っぽになる勇気
07 失敗する勇気
3章 スイッチを入れるための行動
08 創造性を生む3つの力
09 観察力の覚醒
10 質問力の覚醒
11 ハイブリッド力の覚醒
4章 スイッチを入れるリーダーシップ
12 不確実性の時代に求められること
13 新しいアイデアが生み出される共同体
5章 イノベーションを目指すリーダー力
14 引き出す力
15 ハーモナイズ力
16 舞台を設定する力
エピローグ
◆ヒューマン・ギルドでは、人と組織のイノベーションを志す人のための講座を行っており、久しぶりに第5期を開催します。
アドラー心理学に基づく、人おこし・組織おこしリーダー養成講座
日 時:7月1日(土)13:00~17:30
料 金:18,000円(税込み)
参加資格:
1、ELMトレーナー養成講座もしくは、アドラー・カウンセラー養成講座修了者
(ELMリーダー養成講座修了者は参加資格に該当しません)
2、ヒューマン・ギルド会員
3、『アドラー流「自信」が生まれる本』を読んでいること
<お目休めコーナー>5月の花(15)
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