おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(12月15日) 13:30~16:30に公益財団法人 栃木県産業振興センター 主催の 経営トップセミナー で
ビジネス心理学に学ぶ最良の組織づくり
のタイトルの研修を行いました。
参加者は22名。
意欲的な受講者で、研修開始前に名刺交換が積極的に行われていました。
この日は、2月1日に発売のBig Interviews「ほめない、叱らない アドラー心理学式マネジメント」のDVDのことをお知らせしました。
このDVDは9月19日に 王 東順さん が撮影ディレクターとして、 アヴァンティ株式会社(ビジョネット事業部)代表取締役 山口俊晴さん がインタビュアーとして収録されたもので、『ビッグインタビューズ』」として2018年2月1日に Visionet(ビジョネット)にラインアップされるものです。
さて、昨日の産経新聞のiRONNAに坂爪真吾氏(『セックスと超高齢社会』NHK出版新書の著者)が「どうする? 老後のセックス」として冒頭次のことを書いていました。
高齢期には4つの「ムエン」があると言われている。
一つ目は、人間関係の貧困を意味する「無縁」。
二つ目は、社会的孤立を意味する「無援」。
三つ目は、経済的貧困を意味する「無円」。
そして四つ目は、性的貧困を意味する「無艶」だ。
これは、研修やカウンセリングのネタとして使えると思いました。
肝心なのは特に無艶についてにです。
性は生殖の手段であるだけでなく、他者とのコミュニケーションの手段でもある。
加齢によって社会との関わりを失い、離別や死別によって家族との関わりを失い、認知症や病気によって自分自身との関わりをも失ってしまった人たちにとって、性は外界と自分を結ぶ唯一の手段として最後に残された一本の命綱=「蜘蛛の糸」である。
大いに納得です。
特に「性は生殖の手段であるだけでなく、他者とのコミュニケーションの手段でもある」という記述は、私の『男と女のアドラー心理学』と同じ論調です。
現役時代にどれだけ性的に満ち足りた暮らしを送っていた人でも、超高齢社会においては遅かれ早かれ、この「無艶」に直面する時が必ずやって来る。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2024年には人口の30%が65歳以上の高齢者になるとされている。全ての人が高齢期の「無艶」に直面せざるをえない時代の中で、私たちは「生殖なき後の性」をいかに生きればいいのだろうか。
高齢期の「無艶」について考えさせられる産経新聞のiRONNAでした。
<お目休めコーナー>12月の花(15)
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