アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(12月26日)は、ヒューマン・ギルドでは 会員 向けのニュースレターの印刷や発送準備で大わらわでした。

私は、それらをお任せして早退して、肺炎予防接種を受けたり、年金事務所に行って70歳過ぎの年金の相談をしてきました。


ところで、世間を騒がしている事件をアドラー心理学の立場からすると、とてもユニークなものの見方ができます。

2か月前の元横綱日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件に関しては、、白鵬、鶴竜、関脇照ノ富士もからんで、日本相撲協会の八角理事長と貴乃花親方の対立など、マスコミでは毎日のように取り上げられています。

私は、報道される角界のあり方についてアドラー心理学の立場のコモンセンス(共通感覚)だけでなく、世間の常識からかなり離れていることを痛感します。

書きたいことはたくさんありますが、2つだけ指摘しておきます。

1.理事会でどうしてあんな座り方をするのか?

2.力士らへの研修会でメモを取る人がいないのはなぜ?

 

1.理事会でどうしてあんな座り方をするのか?

何度もテレビに映るので気になっていましたが、理事会での椅子の座り方が2列で向き合うようになっていて、しかも八角理事長と貴乃花親方(理事)がいつも真正面に対峙しています。

これはナンセンスです。
意見を異にする人が真正面に座ると、心理的には対立をより強めるかたちになります。

対立を煽らず意見を活発にし、知恵を出し合うようにするには、楕円形にすべきです。
そして、八角理事長と貴乃花親方は、近くに座ればいいのです。

こんなことは常識です。

2.力士らへの研修会でメモを取る人がいないのはなぜ?

YOMIURI ONLINE(2017年12月21日 14時01分)

「暴行問題の再発防止、相撲協会が力士らに研修会」としてこんなことが書かれていました。

大相撲の元横綱日馬富士関(33)の暴行問題を受け、日本相撲協会は21日、東京・両国国技館で「暴力問題の再発防止について」と題して研修会を開いた。

白鵬関、鶴竜関の両横綱を含む力士や親方ら全協会員約1000人が参加。
暴力の根絶を目指し、協会員の意識改革を図った。

報道陣に公開された冒頭、池坊保子・評議員会議長(元文部科学副大臣)が「(今回の問題で)多くの人が不幸な目にあったことを大きな教訓として前へ進んでもらいたい」とあいさつした。この後、高野利雄・危機管理委員長(元名古屋高検検事長)の研修会に続き、八角理事長が講話。

この写真を見て「エ、エッ!!」と驚きました。

配布資料もなければ、力士以外の人たちを含めて誰もメモを取らないのです。

入学式でも卒業式でもなく「研修会」ですぞ。

私は、講演会や研修会に講師として呼ばれたとき、メモを取らない人がいると、軽蔑します。
学ぶ気がないとみなすからです。

もしかしたら、協会は世間の批判をかわすために、セレモニーとして研修会を行ったとしか思えません。

角界は、より広い共同体のコモンセンスを植えつけないと、プロレスの世界のように分裂して人気凋落し、国技の座を奪われるのではないか、と懸念する一人です。

いかがでしょうか?

<お目休めコーナー>12月の花(27) 

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )