アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月14日)は、8:00発のスーパーひたち号に乗って水戸に行き、独立行政法人 国立病院機構 水戸医療センター附属桜の郷看護学校で87名の学生を対象に10:30~16:20に人間関係論の集中講義をしてきました。
いつものように討議・演習が中心でした。

 
(上野駅で)

私は、この学校の非常勤講師を1997年から務めています。

さて、「アドラー心理学ブームについて」の14回目、そして、「承認欲求を巡って」の7回目です。

ビジネスの現場には、承認欲求が中心で、内発的動機づけに基づく勇気づけの影響力が薄いことについて。

まず、昨日ご紹介の守島基博一橋大学教授による『プレジデント』誌の「ビジネススクール流知的武装講座」を詳しく知りたい方は 日本に「モチベーション3.0」が根づかない理由  をご覧ください。

ただ、この論文の救いは守島教授が

企業として、いつも3.0レベルのモチベーション(注:内発的動機づけと同じ概念)を充足することは不可能である。ただ、働く人が、3.0レベルのモチベーションを求める会社にすることは可能だ。働く人が希望を持てる会社。それが今求められる。

と結んでいることです。


私自身の最近の結論は、発達段階や欲求段階によって勇気づけの効力が違うという立場です。

 A.マズローの欲求段階説をそのまま使うと、生理的欲求や安全性欲求レベルは、承認欲求すら薄いのかもしれません。

社会的欲求レベルになると、承認欲求が出始め、自我の欲求レベルになると、盛んに承認を受けたいと望みます。
しかし、高度な自我の欲求や自己実現欲求レベルになると、勇気づけは効力を増しますが、承認欲求は不要な段階に入ります。

このように考えてみると、承認欲求を求めることがなくなるのは、その人が自己実現欲求レベルに達していることの証かもしれません。

◆今までの1~9回目は以下をご参照ください。

3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)
3月25日  アドラー心理学ブームについて(3)
3月29日 アドラー心理学ブームについて(4)
3月30日 アドラー心理学ブームについて(5)
3月31日 アドラー心理学ブームについて(6)
4月3日  アドラー心理学ブームについて(7)
4月5日  アドラー心理学ブームについて(8)
4月7日  アドラー心理学ブームについて(9)
4月9日   アドラー心理学ブームについて(10)
4月11日 アドラー心理学ブームについて(11)
4月12日 アドラー心理学ブームについて(12)
4月14日 アドラー心理学ブームについて(13)


横浜で「『嫌われる勇気』を読み解く講演会」開催

鶴田恵美子さん(一般社団法人日本支援助言士協会代表、シニア・アドラー・カウンセラー)が4月26日(土)に横浜で開催します。
私も協力しています。
鶴田さんのフェイスブックでの文章をこのままコピペします。

『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健)は、アドラー心理学に興味関心のある人ばかりでなく、 多くの人に新鮮な切り口で鮮やかに生きる目的を見せてくれました。
アドラー心理学の火付け役になっています。
当日「嫌われる勇気」の主要概念をおさらいし、より詳しくアドラー心理学をお伝えし、納得、理解できるようになる講座を開催いたします。
  4月26日 土曜日 10時より12時
  受講料 2000円+消費税 (当日会場でお払い下さい)
  講 師 鶴田恵美子 日本支援助言士協会 代表
  会 場 横浜市健康福祉総合センター8A研修室
      JR京浜東北線桜木町駅2分
 持ち物 『嫌われる勇気』
 申込み (一般社団法人)日本支援助言士協会 045-620-5951
     フルネーム、ご住所、電話番号をお知らせください。

<お目休めコーナー> 4月の花(10)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

東中野のアトレヴィのBooks Tokyodoに入ったら、いきなり『嫌われる勇気』と『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』が目につきました。



ダイヤモンド社のある方の情報では、『嫌われる勇気』は22万部だそうですね。
まだまだアドラー・ブームは続きそうです。
また、私の強い意志と仕掛けで続けます!

さて、「アドラー心理学ブームについて」の13回目、そして、「承認欲求を巡って」の6回目です。

今回は、勇気づける側と勇気づけられる側のギャップについてです。

私は、シリーズ11回目のブログで勇気づけのコミュニケーションの条件として次の4つをあげました。

1.発信者
2.受信者
3.記号(コミュニケーション媒体、言語・非言語)
4.相互関係

ところが、受信者側が勇気づけよりも他のことを強く求めていたら、勇気づけがニーズとマッチせず、効力を発揮しないのではないか、という懸念です。

『開放型組織をつくるマネジメント』(一般社団法人 日本能率協会 KAIKAプロジェクト室、実業之日本社)によれば、日本能率協会の「ビジネスパーソン1000人調査」の第1回では、

開放型組織をつくるマネジメント
一般社団法人日本能率協会
KAIKAプロジェクト室
実業之日本社

「仕事にやりがいを感じているか」の質問に4割もの人が「感じていない」と回答し、さらに、仕事のモチベーションが上がる要因の回答結果(複数回答OK)は、

1位 収入があがる    70.6%
2位 よい評価を得る   48.8%
3位 目標を達成する   33.6%
4位 顧客から感謝される 30%

だったそうです。

ここでのポイントは、内発的動機づけ要因の「目標を達成する」や「顧客から感謝される」よりも外発的動機づけ要因の「収入があがる」や「よい評価を得る」の方がずっと高かった現実です。

似たことが守島基博一橋大学教授によって『プレジデント』誌の「ビジネススクール流知的武装講座」でも指摘され、日本では「アメとムチによる動機づけの方がまだ求められている」旨結論づけられています。

このことから私は、残念ながらビジネスの現場では、勇気づけが主流になりにくいことを認めざるをえません。

◆◆ヒューマン・ギルドでアドラー心理学を学ぶなら こちら をご覧ください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

慶應大学に入るよりも高いハードルのプロジェクトを支援する立場になったこと、テレビでこの本の紹介を観たこと、この2つのキッカケで『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に合格した話』(坪田信貴著、KADOKAWA、1,500円+税)を高田馬場の芳林堂書店で買い求め、一気に読んでしまいました。

学年ビリのギャルが1年で
偏差値を40上げて
慶應大学に現役合格した話
坪田信貴
KADOKAWA/
アスキー・メディアワークス

これは面白くためになる。単なる受験術の本ではありません。

高校2年生当時聖徳太子を「せいとくたこ」と読んでいたほどの学年ビリのギャルのさやかちゃんの自己イメージを変え、目標設定をし、高いモチベーションを確立―著者によれば①メンタル、②目標、③計画―して、慶應大学総合政策学部に合格に導いた実話に基づいています。
まさに勇気づけの物語とも言っていいでしょう。

偏差値30というのは、全国で下位2%にいる状態で、慶應大学の合格可能性A判定には、上位2%の偏差値70以上が要求されるので、受験者70万人中67万人を1年半でごぼう抜きしたに等しい、との記述は説得力がありました。

学業に限らず能力向上に関与する人のための必読書です。

心理学の裏付けを持ちTOEIC990点(満点)の著者だからこその説得力がありましたl

巻末付録の「坪田式人材育成のためのテクニック」も参考になります。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

「アドラー心理学ブームについて」の12回目、そして、「承認欲求を巡って」の5回目です。
「勇気づけ」のエッセンス中のエッセンスを書きます。おそらくこのことが「ほめる」と「勇気づける」との決定的な違いです。

勇気づけの3段階は、

1.相互尊敬・相互信頼の関係の中で
2.相手が自分自身を勇気づけられるように
3.共同体の役に立つように  
 
勇気づける。

だと思います。

Aさん(勇気づける側)とBさん(勇気づけられる側)の関係だとして説明しましょう。

まず、お互いの間に相互尊敬・相互信頼の関係がなければ勇気づけは成り立たないし、逆に、相互尊敬・相互信頼の関係があれば、Aさんが「このバカたれが」と言ったとしても、その言葉によってBさんに困難を克服する活力が生まれてきます。
その意味では、相互尊敬・相互信頼の関係は、お互い、操作によって動かすことはありません。

第2は、勇気づけは、内発的動機づけに属すため、Bさんに他者からもっともっと勇気づけられたいと思わなくすることです。
自分で自分を勇気づける人間にします。
私は、ここに「ただし」を付けます。

最初から内発的動機づけができる人はいません。
ある発達段階では、外発的動機づけを求めること(承認欲求)があります。
赤ちゃんから小学校低学年までは、承認欲求がありますので、それに応えなければならない段階もあります。
ただし、AさんとBさんとの間では、相互尊敬・相互信頼の関係が欠かせません。

Bさんが大人になって承認欲求が強いとしたら、内発的動機づけのメカニズムが未熟だと言えます。

第3に、勇気づけられた人が勇気づけられるままだとまだまだ不完全です。
アドラー心理学では、他者貢献にまで向かないとしたら、勇気づけの成果が出ていないとみなします。
勇気づけられたBさんは、関わりのあるCさん、Dさん、Eさん・・・・と勇気づける人に育たなければならないのです。

このようにして勇気づけの輪ができ、周囲を、世界を勇気づけ、共同体が勇気づけ合うのです。
それがアドラー心理学の理想であり、承認欲求を求める人たちが少なくなり、社会が変わった、ということになるのです。

そして、その最初のスタートを切るのは、間違いなく「あなた」です。

◆アドラー心理学を本格的に学ぶには、 アドラー心理学ベーシック・コース  と  愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE) がまずお勧めです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月10日)もまた魅惑的な1日でした。2つほど公開できない案件があるのが残念です。

公開できることは、4月10日はヒューマン・ギルドの設立記念日で、株式会社 ラデァントスマイルの笠原 睦美さんからメッセージを添えて花束が届きました。
笠原さん、ありがとうございました。

 


さて、「アドラー心理学ブームについて」の11回目、そして、「承認欲求を巡って」の4回目です。

アドラー心理学は、承認欲求を求めることを確かに否定しているのですが、勇気づけられるよりは承認欲求を求める人は存在します。

私は、勇気づけのコミュニケーションの条件として次の4つをあげています。

1.発信者
2.受信者
3.記号(コミュニケーション媒体、言語・非言語)
4.相互関係

誰が勇気づけの言葉を言うかどうか、が第1点。
「別にあんたに言われたくないよ」という人もいるし、ある人が言うと、ほとんどを勇気づけに感じてしまうこともあります。

第2に、ある人は素直に勇気づけととってくれる人もいれば、せっかくの勇気づけのはずの言葉を屈折して受け止め、勇気づけにならないこともあります。

第3に、記号(コミュニケーション媒体、言語・非言語) です。
これは、言葉で勇気づけのつもりでも、表情やボディランゲージが伴わっていなければ、効力を発揮しません。

第4に、これが一番重要かもしれませんが、勇気づける人と勇気づけられる人の相互関係が大事です。
双方が相互尊敬・相互信頼で結びついていれば、勇気づけ合う強固な関係が確立します。


次回は、勇気づけの3段階に言及します。


◆横浜で「『嫌われる勇気』を読み解く講演会」

鶴田恵美子さん(一般社団法人日本支援助言士協会代表、シニア・アドラー・カウンセラー)が4月26日(土)に横浜で開催します。
私も協力しています。
鶴田さんのフェイスブックでの文章をこのままコピペします。

『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健)は、アドラー心理学に興味関心のある人ばかりでなく、 多くの人に新鮮な切り口で鮮やかに生きる目的を見せてくれました。
アドラー心理学の火付け役になっています。
当日「嫌われる勇気」の主要概念をおさらいし、より詳しくアドラー心理学をお伝えし、納得、理解できるようになる講座を開催いたします。
  4月26日 土曜日 10時より12時
  受講料 2000円+消費税 (当日会場でお払い下さい)
  講 師 鶴田恵美子 日本支援助言士協会 代表
  会 場 横浜市健康福祉総合センター8A研修室
      JR京浜東北線桜木町駅2分
 持ち物 『嫌われる勇気』
 申込み (一般社団法人)日本支援助言士協会 045-620-5951
     フルネーム、ご住所、電話番号をお知らせください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

「僕の生まれた町は、あの日突然、波に飲まれた」から「破壊されつくされたあの日から3年。同じ場所に、真っ赤な希望のイチゴが実っている」と続き、「『絶望』の中にはかならず『希望』が潜んでいるのだから」と結ぶ、写真入りの文章からこの本は始まります。

99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る
岩佐 大輝
ダイヤモンド社

2011年3月11日、東京でIT系の会社を経営していた岩佐 大輝さん(この本の著者)は、震災の3日後にやっと故郷の宮城県山元町に車でたどり着きました。
そして、何もない場所からイチゴ生産にコミットし、伊勢丹新宿店で一粒1,000円で売るミガキイチゴを完成させ、海外生産も進めます。

感動的な実話だけに説得力があります。

著者のミッション、ビジョン、パッションにロジックが加わり、読んでいてとても勇気づけられる、『99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る』のメッセージが伝わってくる本です。。

章の終わりの「チャンスをつかむ1%のヒント」には、読者を奮い立たせる言葉が配置されていて、深い感動を伴って読み終わりました。


本書の編集を担当された株式会社 ダイヤモンド社 書籍編集局第二編集部の竹村俊介さんから贈呈を受けました。 

竹村さん、いい本を作っていただき、その上私に贈呈していただきありがとうございました。


(写真右が竹村さん、3月11日撮影)

強くお勧めです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

「アドラー心理学ブームについて」の10回目です。
そして、「承認欲求を巡って」の3回目です。

昨日と同じ画像を使って説明します。

昨日は、「ほめる」について解説を加えましたので、今回は「勇気づける」に入ります。

私の定義では「勇気づけとは、困難を克服する活力を与えること」です。
結果として相手をいい気持ちにさせることはあるかもしれませんが、それを目的としていません。

勇気づけは、「ほめること」と違って、評価的な態度でなく、「相手の関心に関心を持つ」共感的な態度であり、相手との間では(役割の違いを認めつつ)対等の関係でつながります。

何よりも「ほめる」ことと違う点は、相手の承認欲求を満たすのではなく、相手が自分で自分のことを勇気づけることができるように勇気づけることです。
別な表現を用いると、相手の内発的動機づけを促すものです。

ほめることは、相手の承認欲求を満たすことで、相手はいつまでも外発的動機づけに頼り続けることになります。
それに対して、勇気づけることは、相手を自立的にする効果があります。

ただし、「ほめる」と「勇気づける」には、重なる部分があることにご注目ください。

どんなことが重なるかというと、いわゆる「ヨイ出し」に関することは重なることが多いです。

もう1つ重要なことは、乳幼児に対して「すごいね」「えらいね」と言うような場合、尊敬・信頼をもとに感動を込めて言うとしたら勇気づけになることが多いですが、その行動をもっともっとさせたい下心があるとしたら、それは間違いなく「ほめる」ことになるでしょう。

私に「どういう言葉を言えば勇気づけになるでしょうか?」と尋ねる人がいます。

私は答えます。
「あなたに下心があって勇気づけるような言葉を言おうとするならば、それは勇気づけになりません」

なお、「ほめる」と「勇気づける」の違いについて詳しくは、拙著『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房、1,800円+税)をお読みください。

勇気づけの心理学 増補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房

◆今までの1~9回目は以下をご参照ください。

3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)
3月25日  アドラー心理学ブームについて(3)
3月29日 アドラー心理学ブームについて(4)
3月30日 アドラー心理学ブームについて(5)
3月31日 アドラー心理学ブームについて(6)
4月3日  アドラー心理学ブームについて(7)
4月5日  アドラー心理学ブームについて(8)
4月7日  アドラー心理学ブームについて(9)

◆シニア・アドラー・カウンセラーで臨床心理士の深沢孝之さんが4月3日付けの山梨臨床心理と武術の研究所ブログ「アドラー心理学とトラウマ」と題して実に明快に書いておられます。
こちら をお読みください。

<お目休めコーナー> 4月の花(4)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月7日)は、ある来客との面談や、ある方とのメールのやり取りでアドラー心理学ブームが続く仕掛けができました。
詳しくは書けませんが、2つとも1か月以内にお知らせできそうです。

さて、「アドラー心理学ブームについて」の9回目です。

アドラー心理学が承認欲求を求めることを否定していることについて岸見さんは、『嫌われる勇気』の中でこのことについて次のように書いています。
前回の反復をしておきましょう。

・「アドラー心理学では、他者からの承認欲求を求めることを否定します」(「アドラー心理学の大前提」)(P.132)

・「承認欲求の危うさは、・・・・多くの場合それは、賞罰教育の影響なのです」(P.134)

・「賞罰教育の先に生まれるのは『ほめてくれる人がいなければ、適切な行動をしない』『罰する人がいなければ、不適切な行動もとる』といった誤ったライフスタイルです」(P.134)

確かに承認欲求から来る賞賛は、賞罰教育の産物です。
賞罰教育に反対するアドラー心理学は、「ほめる」に代わる「勇気づける」教育をします。

「ほめる」と「勇気づける」を対比すると、次の画像のようです。

 

承認欲求を満たす「ほめる」は、優れている点を評価し、賞賛することであり、評価的態度に基づく上下関係です。
下の立場の人が上の立場の人をほめることはあまりなく、タテ関係による評価だということです。
図のように、アメとムチのうちムチを隠した対応です。

今の時代、ほめブームの残像がまだ残っていますが、私個人は、とても操作的な印象を受けて、不快です。

ただ、ほめられることを喜ぶ承認欲求がまだまだ強いことにいつか触れます。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月6日)は、10:00~17:30にアドラー心理学ベーシック・コース  の2日目を行いました。

この日は、アドラー心理学の基本的な考え方やライフスタイルの理論についてしっかり学ぶ日でした。

前日からすると、欠席者1名で午前中28人、午後は早退者1名が抜けて27名で進行しました。

大学教授、臨床心理士、医師、弁護士、コーチなどのプロフェッショナルから会社経営者、専業主婦等々までが勢ぞろいし、質問がとても活発かつ的を射ていました。
講師としても充実感がありました。

特に午後は、3人一組でのライフスタイルの自己概念、世界像に関する演習や、第一子、中間子、末子、単独子に分けての演習は、各人の個性が出て面白かったです。

 

2日間学んだことを日常生活に応用することを宿題にして講座を終えました。

 ◆5~8月にかけて アドラー心理学ベーシック・コース  は、次のとおり開催されます。

1.東京開催 アドラー心理学・ベーシックコース
◆金曜コース 
日程:5/9.16.23.30. 6/6.13
(全日10:00~15:00)
講師:岩井俊憲&永藤かおる(ヒューマン・ギルド研修室長)
 (3日間ずつ担当します)

◆土日コース
日程:8月土日コース 8/9.10.16.17(全4日間)
土日4日間コース:土曜日13:30~19:00 日曜日10:00~17:30
講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)

<会 場>
ヒューマン・ギルド研修室


2.横浜開催 アドラー心理学・ベーシックコース
◆日程:7月5(,土)13(日)、19(土)、20(日)(全4日間)
土日4日間コース:土曜日13:30~19:00 日曜日10:00~17:30 (時間は変更になることがあります)
講師:鶴田恵美子氏(一般社団法人 日本支援助言士協会理事長・CLIPあこ~ん代表)

<会 場>
  桜木町駅前 健康福祉総合センター
   神奈川県横浜市中区桜木町1-1 902号室

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月5日)は、午前中、カミさんと第64回モダンアート展の観賞のため上野の東京都美術館に行ってきました。

お世話になっている浅田洋二さん(写真左)が2点出展されているためです。

上段は「宙・胎動」、下段は「Space Sound」のタイトルで、「Space Sound」は佳作および日本画材工業賞に入賞しています。

浅田さんの作品は、左右から見ると、より立体感がありました。

第64回モダンアート展は4月16日(水)まで開催しています。
18室の浅田さんの絵を是非、ご覧ください。


ところで、上野公園の桜は、まだ見応えがありました。


ヒューマン・ギルドに戻って、13:30~18:40は、アドラー心理学ベーシック・コース 

西は愛媛、島根、愛知から、東は青森、秋田から29名が参加(うち男性10名、女性19名)。

研修会場は、机を置くことができず、椅子だけのご利用になりました。
6グループに分けて進めました。

リレーションづくりを丹念に行ったためか、最初居場所がなかった人も溶け込み、講座が終わってからの懇親会には、私を含めて15人が竹ちゃんに。

まったく昨日初めて会ったばかりの人たちとは感じられませんでした。

懇親会だけでなく、私の学びも深かった半日でした。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月4日)は、午前中、五番町鍼療院で体ほぐしをしていただき、その後、市ヶ谷駅から飯田橋駅に向けて線路沿いの土手の上を歩きました。

 桜のピーク時期は過ぎたようですが、それなりの美しさを堪能しながら市ヶ谷→飯田橋→神楽坂のオフィスまで歩きました。

毘沙門天(善国寺)のしだれ桜は、ちょうど見ごろでした。

さて、「アドラー心理学ブームについて」の8回目です。
前回で終わりのような感じでしたが、まだまだ続きます。

今回から数回は、アドラー心理学が承認欲求を求めることを否定していることについて。

岸見さんは、『嫌われる勇気』の中でこのことについて次のように書いています。

・「アドラー心理学では、他者からの承認欲求を求めることを否定します」(「アドラー心理学の大前提」)(P.132)

・「承認欲求の危うさは、・・・・多くの場合それは、賞罰教育の影響なのです」(P.134)

・「賞罰教育の先に生まれるのは『ほめてくれる人がいなければ、適切な行動をしない』『罰する人がいなければ、不適切な行動もとる』といった誤ったライフスタイルです」(P.134)

・「われわれは『他者の期待を満たすために生きているのではない』のです」(P.135)

・「もしもあなたが『他者の期待を満たすために生きているのではない』のだとしたら、他者もまた『あなたの期待を満たすために生きているのではない』のです」(P.136)

・「承認欲求にとらわれている人は、いまだ共同体感覚を持てておらず、自己受容や他者信頼、他者貢献ができていないのです」(P.254)

 アドラー心理学では、賞に代わる勇気づけ、罰に代わる自然の結末・論理的結末を説いているのですが、教育(影響を受ける側からするとどうなのか、次回から探ってみることにしましょう。

◆アドラー心理学を本格的に学ぶには、 アドラー心理学ベーシック・コース  と  愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE) がまずお勧めです。

◆今までの1~6回目は以下をご参照ください。

3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)
3月25日  アドラー心理学ブームについて(3)
3月29日 アドラー心理学ブームについて(4)
3月30日 アドラー心理学ブームについて(5)
3月31日 アドラー心理学ブームについて(6)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

新年度入りに伴いヒューマン・ギルドの講師陣3人は、昨日全員研修を担当していました。

私と宮本法人事業部長は、福島県内の別の会場で、永藤かおる研修室長は横浜で。

私が担当したのは、新規採用職員指導者研修で、午前中(9:00~12:00)と午後(13:30~16:30)にそれぞれ45人、37人を対象に(1)コミュニケーションと(2)勇気づけを中心に行いました。


(研修会場から)

4月に入ってから続々研修のご用命をいただいております。
とてもありがたく存じます。


◆法人向け研修のお問い合わせは こちら へ。
ニーズをしっかりお聞きしてご提案申し上げます。


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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月2日)は、朝、3カ月ごとに行っているデンタル・クリニックの近所の東中野の桜が満開でした。

夕方から東京を離れ、今日研修を行うため福島市に来ております。

ヒューマン・ギルドの法人事業部長の宮本秀明さんと新幹線からずっと一緒で、新幹線を降りてホテルにチェックインする前に、駅ビル内の本屋さんに立ち入ったら、目立つところに「大変売れています」と書かれて、アドラー心理学の本が2冊置いてありました。

店員さんと立ち話をして、思わず名刺を差し出してしまいました。

さて、「アドラー心理学ブームについて」の7回目です。

アドラー心理学ブームの中にあっても、アドラー心理学を学び、伝える上での 3つの留意点(使用上のご注意)について。
このことは、「『嫌われる勇気』を読み解く」の講座でも、結論部分でお話ししたことです(少々表現を変えています)。

ポイントは、次の3つです。

1.建設的/非建設的の判断軸を持つこと

2.読んだことを鵜呑みにしないこと
  (1)原典にあたる  (2)寛容であること

3.畳の上の水練にならないように
  (1)仲間で学ぶこと  (2)良き師を持つこと

まず、アドラー心理学は、良い/悪い、正しい/間違っているの軸でなく、建設的(ユースフル)/非建設的(ユースレス)の判断軸を大事にしています。

第2に、誰かの説くアドラー心理学を鵜呑みにしないで、原典で時にチェックし、本当にそうなのか確認しつつも、ある部分は独善的に捉えるのではなく、寛容であってほしいと願っています。

第3に、理論と実践の両者を大事にするアドラー心理学を本を読んだだけでわかったつもりになっていただきたくないです。
アドラー心理学は、実践に移せてこそ真価が問われます。
独善は危険です。仲間と学び合うこと。よき師に巡り合えることが肝心です。
私は、ペルグリーノ博士という師と巡り合えて、アドラー心理学の本質的なところと、言行一致の大切さを学び続けています。

◆アドラー心理学を本格的に学ぶには、 アドラー心理学ベーシック・コース  と  愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE) がまずお勧めです。

◆今までの1~6回目は以下をご参照ください。

3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)
3月25日  アドラー心理学ブームについて(3)
3月29日 アドラー心理学ブームについて(4)
3月30日 アドラー心理学ブームについて(5)
3月31日 アドラー心理学ブームについて(6)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

4月1日は特別な日でした。

1.新年度のはじまりでした。

2.消費税8%の最初の日でした。
夜にタクシーに乗って、初乗り730円でした。

3.桜観賞の日

落合、神田川で桜の写真をたくさん撮りました。

まずは、落合のお寺


(正見寺)


(龍興禅寺)


(落合斎場)

お昼は神田川の桜

4.久しぶりの私がリーダーの「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」開催を決めた日でもありました。
ここ数年、SMILEリーダー養成講座の講師はしているのですが、SMILEそのもののリーダーをやっていないのと、5月の集中コースに受講者が殺到(もうすでに15人が申し込み)しているため、少しは、7月に受け入れるためです。

7/19(土)9:30~19:00、7/20(日)9:30~18:00に開催

SMILEリーダー・マニュアルに忠実に行いますので、リーダーをすでに持っている方の再受講をお勧めします。

5.『学級担任のためのアドラー心理学』の増刷が決まった日

2月1日に発売したばかりなのに、間もなく売り切れ。
4月中に1000部を増刷する旨出版社から連絡がありました。

今日から始める 学級担任
のためのアドラー心理学
会沢 信彦,岩井 俊憲
図書文化社

6.原稿執筆依頼のあった日

ある出版社の編集担当の方がご来社。
アドラー心理学の本の出版依頼を受けました。

現在、6~8月発売の本を4本抱えているので、それ以降ということでご理解いただきました。

7.カミさんの誕生祝いをした日

19:00から外苑前のシェアドテラスで義母、息子と共にカミさんの誕生日を祝いました。

なかなか素敵なお店でしたよ。

朝には、ペルグリーノ博士から祝福のメッセージが届いていました。


こうして、新年度は、盛りだくさんの1日から始まりました。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(3月31日)の午前中にクリニックと薬局に行く用事があったので、自転車で新井薬師まで足を延ばしました。

新井薬師近辺は、中野区の桜の名所です。

中野通りの桜もちょうどきれいな時期でした。

 
これからが本題です。

『世界のクラシック名曲 10(CD付き)』(学研パブリッシング発行、1,600円+税)のお勧め。

ヴィヴァルディ、ヘンデル、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、ヴェルディ、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、グリーグ、ラヴェルの10人の作曲家の名曲誕生秘話がマンガで綴られ、CDでも聴ける。

そんな豪華なCD付きの本です。

世界のクラシック名曲10 -名曲誕生物語
- CD付き書籍 学研 音楽まんがシリーズ
学習研究社 音楽出版事業部
 

 「なーるほど、こんな背景から名曲が生まれたのか」と理解できると、音楽の聴き方がより豊かになります。

CDに収録されているのは、75分ほどの25曲。

㈱学研パブリッシング 音楽出版事業室の笹生 篤さんから贈呈を受けました。
笹生さん、ありがとうございました。

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