エディングスの『ベルガリアード物語』『マロリオン物語』の外伝で、前日譚をポルガラ視点から語ったもの。この話はなんというか……「俺の屍を超えてゆけ」って感じ? たった1つの血筋を守り、宇宙創生からの歪みに決着をつける為だけに生まれ死んでいく人々を見守るポルガラの物語。
「血の海を歩くのは、最良の愛情表現ではない」
大事な友人を殺され復讐に狂う娘をいさめるポレドラの言葉。
今でも世の中は自己満足で海を往きたがる者ばかりですよ……。
「どんな国境だろうと、あっち側にいる人間は人間じゃないの。だから、あっち側の連中がたまたま合法的に何かを所有していても、それはこっち側にいる本物の人間のものだというわけ。世界中の人間がそう思っているわ」
国境に近くなるとどうして人間の最悪の部分が表面化するのかという疑問に対するアスラナの答え。みんながみんなお互いに「あいつらは人間じゃない」と思っていたら、どうにもならんわな。確かに殺伐とした人生観ではあるけれど。
アスラナは若く聡明で美しい娘ではあるけれど、エディングスの作品に登場する美女・美少女のご多分にもれず、目的を達成するのに最善の方法と確信すればこれっぽっちも手段を選ばないキャラクター。毒薬と短刀。歴史に埋没するには惜しいキャラです。
【女魔術師ポルガラ】【デイヴィッド&リー・エディングス】【狼】【都市の滅亡】
「血の海を歩くのは、最良の愛情表現ではない」
大事な友人を殺され復讐に狂う娘をいさめるポレドラの言葉。
今でも世の中は自己満足で海を往きたがる者ばかりですよ……。
「どんな国境だろうと、あっち側にいる人間は人間じゃないの。だから、あっち側の連中がたまたま合法的に何かを所有していても、それはこっち側にいる本物の人間のものだというわけ。世界中の人間がそう思っているわ」
国境に近くなるとどうして人間の最悪の部分が表面化するのかという疑問に対するアスラナの答え。みんながみんなお互いに「あいつらは人間じゃない」と思っていたら、どうにもならんわな。確かに殺伐とした人生観ではあるけれど。
アスラナは若く聡明で美しい娘ではあるけれど、エディングスの作品に登場する美女・美少女のご多分にもれず、目的を達成するのに最善の方法と確信すればこれっぽっちも手段を選ばないキャラクター。毒薬と短刀。歴史に埋没するには惜しいキャラです。
【女魔術師ポルガラ】【デイヴィッド&リー・エディングス】【狼】【都市の滅亡】