付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

『コミック・ストール01』 1984.1/15

2008-02-17 | イベント・コンベンション
 同人誌即売会というものは、同人(志を同じくする者たちの集団)が、自分たちの作った書籍雑誌を直接販売するために、専用の販売スペースを確保したイベント。フリマのようなものではあるけれど、業者だか誰だかに会場確保を任せて、そこからブースを有料で借りるより、最初から最後まで手作りの方が望ましいよね。
 まあ、会場の手配、スタッフの確保と教育、事務手続きとか山のような面倒を考えてみれば、プロのイベント屋におんぶにだっこが一番簡単なのだけれど(そこが資本主義の功罪ではあるけれど)、一度はイベントを主催する側に回るのは貴重な経験には違いありません。人間的にも金銭的にも、辛いことや苦しいことばかりだけどね。

 当時は同人誌即売会なんてのは、コミケ、コミカ、MGMくらいで、小さいのが年に何回かあるかないかという時代。即売会がないなら、いっちょ自分たちの手で1つイベントをやってやろうじゃないか!というのが発端。
 広告代理店に就職したサークルOBのKさんを中心に、夏のさなかに各学漫やサークルの代表者が集まってミーティング。豊橋市内でそういうイベントができるのは公会堂しかなく、しかもそこの地下ホールは柱が多くて見通しが悪くて設営しにくいったらありゃしない。でもそのスペースでやりくりしなくちゃいけないから、設置可能なスペースを計算し、そこからアマチュアフィルム上映会もやりたいとさらに削られ、なんとか確保した数で募集開始。同時にあちこちに宣伝ビラを配布したり、当日のスタッフ配置や手順等を確認したりと半年なんてあっという間。

 すし詰めの混雑状態で換気は悪く、そのくせサークルの集まりはいまいちとさんざんでしたけれど愉しかったね。そこで買った同人誌、見た映画なんて忘れてしまったけれど、みんなで苦労してそういうイベントをやったという記憶は確かに残ってます。
 自分たちの力でどれだけのことができるのか/できないのか、学生のうちに一度は挑戦して力量を計るのは通過儀礼として必須なことだと思いますね。
コメント
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