ファンタジー作家、ディヴィッド・エディングスが亡くなったと、6月3日の「Fiction Matters」が伝えました。享年77歳。共著者である妻リー・エディングスと2007年春に死別して2年後でした。
日本でも『ベルガリアード物語』『マロリオン物語』や『エレニア記』『タムール記』でお馴染みの作家であり、骨太のストーリーに、人生の機微を味わい尽くしたウィットに富んだユーモア、揺らがない正義の心と友情そして愛情がたっぷりのエディングス作品は、我が家でもお気に入りでした。
ご冥福をお祈りします。
『指輪物語』を彷彿とさせる壮大な善と悪の物語に、やたら人間くさい神々、思いもよらず読者をニヤつかせるユーモア、不屈の闘志を抱く英雄たちとその男たちを尻に敷く女たち。そんなところがエディングスの作品の特徴だったように思います。
エレニア国の幼き女王エレナが暗殺者の毒によって倒れる。
その必殺の毒を消すことができるのは伝説の宝石ベーリオンのみだが、世界を創ることも滅ぼすことも思いのままという伝説の宝石ベーリオンは遙か太古の戦いの際に失われたままであった。
エラナの守護者である騎士スパーホークは4つの騎士団から選りすぐられた勇者らとともに、ベーリオン探索の旅に出る。だが、その行く手には悪しき神アザシュの罠が待ち受けていた……。
これだけ読むとありきたりの話で戦いは幾らでもあるけれど殺伐としていそう……と思うかも知れませんが、ここに彼らの周りをちょこまかと動き回る小さき女神アフラエルとか、盗賊の少年タレンなどが絡むとたちまち雰囲気が変わってしまいます。
エディングスの作品に登場する女性はいずれも美人で聡明で強く、3人そろえば帝国の1つや2つ簡単に転覆させられそうな者ばかりで、この作品も例外ではありません。毒を盛られて死の淵を彷徨った幼き女王エラナでさえ、続編の『タムール記』などで復活してからの言動をみるとひっくり返ってしまいます。
【エレニア記】【ディヴィッド&リー・エディングス】
日本でも『ベルガリアード物語』『マロリオン物語』や『エレニア記』『タムール記』でお馴染みの作家であり、骨太のストーリーに、人生の機微を味わい尽くしたウィットに富んだユーモア、揺らがない正義の心と友情そして愛情がたっぷりのエディングス作品は、我が家でもお気に入りでした。
ご冥福をお祈りします。
『指輪物語』を彷彿とさせる壮大な善と悪の物語に、やたら人間くさい神々、思いもよらず読者をニヤつかせるユーモア、不屈の闘志を抱く英雄たちとその男たちを尻に敷く女たち。そんなところがエディングスの作品の特徴だったように思います。
エレニア国の幼き女王エレナが暗殺者の毒によって倒れる。
その必殺の毒を消すことができるのは伝説の宝石ベーリオンのみだが、世界を創ることも滅ぼすことも思いのままという伝説の宝石ベーリオンは遙か太古の戦いの際に失われたままであった。
エラナの守護者である騎士スパーホークは4つの騎士団から選りすぐられた勇者らとともに、ベーリオン探索の旅に出る。だが、その行く手には悪しき神アザシュの罠が待ち受けていた……。
これだけ読むとありきたりの話で戦いは幾らでもあるけれど殺伐としていそう……と思うかも知れませんが、ここに彼らの周りをちょこまかと動き回る小さき女神アフラエルとか、盗賊の少年タレンなどが絡むとたちまち雰囲気が変わってしまいます。
エディングスの作品に登場する女性はいずれも美人で聡明で強く、3人そろえば帝国の1つや2つ簡単に転覆させられそうな者ばかりで、この作品も例外ではありません。毒を盛られて死の淵を彷徨った幼き女王エラナでさえ、続編の『タムール記』などで復活してからの言動をみるとひっくり返ってしまいます。
【エレニア記】【ディヴィッド&リー・エディングス】