付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「ほげらばり~メキシコ旅行記」 小林聡美

2009-06-16 | 冒険小説・旅行記・秘境探検
 女優小林聡美のメキシコの旅行記。
 チチェン・イッツァの遺跡へ行き、しょぼい動物園を見学し、へたくそな合気道教室を横目に通り過ぎ、メキシコ・プロレス“ルチャ・リブレ”を観戦し、地の果てのホテルに泊まったりした16日間の旅日記。

 いきなり活字が大きめ。行間字間も広い。なんというか教科書を読んでいるみたい。34字×13行の1ページ442字。幻冬舎文庫ってこんなものだっけ?

 うん、旅日記だねえ。面白かったけれど、読後感は「メキシコ行ったわよ! 食べ物が口に合わなくてタイヘンだったわ!」「タイヘンでしたね」くらいかな。
 たとえばチチェン・イッツァにしても、単にそういう名前の遺跡に行きました、登るのが辛かったですということしか伝わってこないというか書いてないんです。案内人の解説も素通り。ユカタン半島にあるマヤ遺跡の中で最も壮大な遺跡であるとか、「生け賛の泉」と呼ばれる巨大な泉があってなんて書いてない。
 同じ味付けのメキシコ料理に飽きて、日本料理店や中華料理店を徘徊してみてもどれもひどいものだったらしいけれど、メキシコ1日目から梅干しとお茶という旅なので、たぶん最初からメキシコが肌に合ってないんですよ。
 人と人とのふれあいについては言及が多いので、著者の関心がそっち方向だというのは判るのですが、自分が行ったことのない土地の話なので、名勝旧跡・街並や食事といった方向に関しての記述が少ないと、なかなかイメージが湧きません。そこが残念……。 

【ほげらばり】【FORGET ABOUT IT!!】【メキシコ旅行記】【小林聡美】【トリオ】【アシカ】【井上陽水】【鉄板焼き】
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「シニガミノバラッド。アンノウンスターズ。2」 ハセガワケイスケ

2009-06-16 | 学園小説(不思議や超科学あり)
『光なんてさっさと追いこしてしまえよ。誰も文句は言わないぞ』

 いやあ、ミスしました。
 適当に新刊を買いあさってきたら、読んでないシリーズの2巻が入ってました。しかも著者作品紹介を見ると、すでに完結したシリーズがあって、その続きのシリーズみたい……ダメだろ?

 巨大学園「新トウキョウ王子花園学園」に通う天然不思議系めがねっこの咲ヶ本モモは、実は死神Aの100100号こと破壊的な天使モモである。
 白い死神モモと相棒の黒猫ダニエルは学園に潜入し、人間の心を蝕む「幻魔」を回収する日々を送っているのだが……。

 うっかりで買って、仕方がないからで読んで、それでも過去の話がどうだったのかとか気にならずに読めて愉しかったので良かった、良かった。でも、伏線張ったまま次回へ引いてしまったので、3も買わないといけないかも。
 すちゃらかな主人公としっかりものの黒猫コンビということでうえお久光の『ジャスト・ボイルド・オ'クロック』を連想してしまいました。どちらもネコが良い感じ。黒猫ダニエルのサポートぶりに拍手。

【シニガミノバラッド。アンノウンスターズ。】【ハセガワケイスケ】【七草】【プール掃除】【旧スク水】【ヤギ】【ガンダムハンマー】
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