5月の末にふらりと本屋に寄ったら珍しくもスタートレックのムックが書棚に並んでいて、劇場版の新しいのがやるんだったよなあと思いつつ手にとってみました。
別冊宝島である『スタートレック完全ガイド』の方はオールカラーでこれまでのテレビ版・劇場版について時系列を整理した上でメインキャラクターやメカニック、異星人を紹介し、巻末に全713エピソードのリストもついた手堅い作り。過去作品をおさらいするには最適で、たとえば「ドミニオン戦争ってなんだっけ?」というときにすぐ判る。サービック大尉の写真でカースティ・アレイの写真の方が大きいのはこだわりなんだろうか?
『スター・トレック ビギンズ』の方は、「別冊映画秘宝 海外ドラマ・マニアックス」の1冊で、1/4くらいは『バトルスター・ギャラクティカ』など海外ドラマの特集が入っているし、カラー図版は巻頭にしかないし、TNG以後の作品は紹介程度しか記事がない。でもその分TOSについてはマニアックな記事が多く、ジェームス・T・カークの声を演じた矢島正明やセブン・オブ・ナインを演じた沢海陽子の回想、ジーン・ロッデンベリーの足跡など読み物としてはこちらの方が面白い。作品紹介も、TOSのみ全話しっかり(内容紹介ではなく)作品解説し、それぞれのシーズンごとに反響はどうでその結果として次のシーズンがどうなったかを事細かに解説していきます。作品評価もけっこう厳しくて「ラジー賞が」とか「ファンなら愉しめる」とか歯に衣着せぬコメントが面白い。
全シリーズ(ただし「まんが宇宙大作戦」は除く)を網羅してビジュアル的に充実している『完全ガイド』か、それとも読み込める『ビギンズ』か、どちらを買おうかしばし悩んだ末に「別に買うのは1冊である必要はない」とあたりまえの結論に達したのでした。
そのまま翌日には前日まで行く気のなかった劇場最新作まで観に行ってしまったのは勢いってやつです。
映画の方は、「スタートレックよりスターウォーズの方が好き」という監督が、トレッキーなスタッフとそうでないスタッフを上手く使って、元ネタを知っている人も知らない人もそれなりに愉しめる正統派ハリウッドSF映画に仕上げてました。スターウォーズ・ネタとかジャイアントロボっぽいネタに見える箇所があったけれど、あれはたまたま似てしまったのか承知でやっているのか……。
【スタートレック完全ガイド】【舟見恭子】【スター・トレック ビギンズ】【岸川靖】
別冊宝島である『スタートレック完全ガイド』の方はオールカラーでこれまでのテレビ版・劇場版について時系列を整理した上でメインキャラクターやメカニック、異星人を紹介し、巻末に全713エピソードのリストもついた手堅い作り。過去作品をおさらいするには最適で、たとえば「ドミニオン戦争ってなんだっけ?」というときにすぐ判る。サービック大尉の写真でカースティ・アレイの写真の方が大きいのはこだわりなんだろうか?
『スター・トレック ビギンズ』の方は、「別冊映画秘宝 海外ドラマ・マニアックス」の1冊で、1/4くらいは『バトルスター・ギャラクティカ』など海外ドラマの特集が入っているし、カラー図版は巻頭にしかないし、TNG以後の作品は紹介程度しか記事がない。でもその分TOSについてはマニアックな記事が多く、ジェームス・T・カークの声を演じた矢島正明やセブン・オブ・ナインを演じた沢海陽子の回想、ジーン・ロッデンベリーの足跡など読み物としてはこちらの方が面白い。作品紹介も、TOSのみ全話しっかり(内容紹介ではなく)作品解説し、それぞれのシーズンごとに反響はどうでその結果として次のシーズンがどうなったかを事細かに解説していきます。作品評価もけっこう厳しくて「ラジー賞が」とか「ファンなら愉しめる」とか歯に衣着せぬコメントが面白い。
全シリーズ(ただし「まんが宇宙大作戦」は除く)を網羅してビジュアル的に充実している『完全ガイド』か、それとも読み込める『ビギンズ』か、どちらを買おうかしばし悩んだ末に「別に買うのは1冊である必要はない」とあたりまえの結論に達したのでした。
そのまま翌日には前日まで行く気のなかった劇場最新作まで観に行ってしまったのは勢いってやつです。
映画の方は、「スタートレックよりスターウォーズの方が好き」という監督が、トレッキーなスタッフとそうでないスタッフを上手く使って、元ネタを知っている人も知らない人もそれなりに愉しめる正統派ハリウッドSF映画に仕上げてました。スターウォーズ・ネタとかジャイアントロボっぽいネタに見える箇所があったけれど、あれはたまたま似てしまったのか承知でやっているのか……。
【スタートレック完全ガイド】【舟見恭子】【スター・トレック ビギンズ】【岸川靖】