付け焼き刃の覚え書き

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「海浜棒球始末記(その2)~世界おしかけ武者修行」 椎名誠

2009-06-22 | 冒険小説・旅行記・秘境探検
『写真に撮ってはだめだと言ってきた人を写真に撮ってどうする』
 棒球する場所を求めて辿り着いた台湾の海岸にて監視の兵隊さんに怒られる。大陸に面している側はたいてい立入禁止で軍が監視しているのです……。

 『海浜棒球始末記』で披露された浮き玉三角ベースボールのウ・リーグは、2005年にこの続編が刊行された時点でも健在で、2008年の文庫版の時点でも元気ということなんだそうです。
 その勢いが余って、世界各国に遠征して現地のチームと浮き玉三角ベースボールをしちゃおうというのが、この『世界おしかけ武者修行』。もっとも、この海浜棒球のために遠征するというより別の海外取材のついでにやっちゃおうという感じで、このテキトーさ加減も海浜棒球らしいですね。

 幽霊騒ぎとウィスキーに明け暮れたスコットランド遠征、どうやら『メコン・黄金水道をゆく』あたりの取材ついでだったらしいインドシナ遠征、海を知らないモンゴルの子供と草原を知らない島の子供を対戦させようというモンゴル遠征、浮き玉の生産地探しを兼ねた台湾・韓国遠征、そして強敵ぞろいだったパプア・ニューギニア遠征。
 この時点では浮き玉の製造工場は見つからず、昔は似たようなものを作っていてもダイオキシンが発生するからと止めているところばかり。「ダイオキシンだろうがなんだろうが、かまわずバンバン作っている」国を求めての探索が続くようです。

【世界おしかけ武者修行】【海兵棒球始末記】【椎名誠】【▲ベースボール】【妖精の輪】【麻雀台】【ビート】【臭臭鍋】【フェリー航路】
コメント
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