
テレビのディレクター、矢崎一也の言葉。
1992年、東京都庁前に突如として出現した中世風の城。そこから湧き出てきた騎士たちは殺戮を繰り広げる。
ヘリコプターはドラゴンに叩き落とされ、実戦経験のない自衛官や警官は手も足も出ないのだが……。
いろんな意味で現代人がヘタレすぎ。ここまで律儀に無抵抗でなくてもいいのに。
ヘタレな人と悪い人とふらふらしている人ばかりで、壮快感も少々もの足りなく思いました。こういう異文明同士が接触する話はその文化ギャップが面白さの要なのに、プロトカルチャー的イベントは皆無といって良い状況なので消化不良。銃火器と魔法の衝突とか、軟弱ではあるけれど現代のテクノロジーを使いこなし地の利を得ている現代人と勇猛ではあるけれど見慣れぬ世界に突入した騎士の追いつ追われつとか、やろうと思えばいくらでも美味しいシチュエーションはあります。
刊行が1991年とかなり前なので仕方がないと言えばないのだけれど、ポール・アンダースンの『天翔る十字軍』みたいに、逆の意味でテックレベル差を乗り越えて戦う先行作品もあるだけに残念。
【東京キングダム】【小林弘利】【笈川かおる】【集英社スーパーファンタジー文庫】【時の鏡】【銀水晶】【転生】【タイムトラベル】