
読んで気がついたのだけれど、雑誌連載のときに読んでいたんですね。
面白い話なのだけれど、淡々と話が進む展開が物足りなくて残念。もうちょっとドタバタしていても良いのだけれど、動き始めるといつの間にか坦々と事態が進行していきます。寂れた老人ばかりの商店街なので元気な子供も活きの良い若い娘もいないし、主人公はあくまで傍観者であり意識して第三者であろうとします。そのあたりが面白いながらも、今ひとつ痛快さに欠ける要因かもしれません。
商店街振興のビジネス小説としても、仕掛けがもう一つ欲しいかな。『雷撃☆SSガール』と同じで、こんなに話がうまくすすんでいいの?という不安が残るんですよね。
【こちら弁天通りラッキーロード商店街】【五十嵐貴久】【光文社】【読んだら希望が湧いてくる、痛快エンターテインメント】【百均】