住宅地や畑地にあるものだからおいそれとは足を踏み入れることが出来ないのは残念だな。
車窓からでも古墳と判るのは良いことだぞ。
志布志湾に注ぎ込む肝属川流域に多くの古墳が所在する。塚崎古墳群と唐仁古墳群である。既に塚崎古墳群についてはアップした。それより北、川を挟んで鹿児島県下最大の古墳群である唐仁古墳群がある。当古墳群は前方後円墳5基、円墳約150基からなるものである。
両古墳群があるものの横穴式石室を持つ古墳が現在のところ発見されていないのが現状であるということを記しておこう。
集落の中に所在する古墳もあるのだが殆ど確認出来ないのが現状である。車一台がやっと通れるくらいの道幅しかないので停めておくことが出来ない。
1号墳は大きな楠に取り込まれているのが無残で可哀そうだ。
日本最南端の前方後円墳のことを聞きに行った。まず「日本最南端の古墳群です」「前方後円墳のことを聞きたいのだが」黙って管理室に行き二枚の資料を持ってきた。「案内や標識はあるのかな」と聞いたところ「判りません」「なぜ」「行ったことがないからです」冗談じゃないぜ。資料館にいる人間だからそれくらいのことは把握しているのではないのか。ここから歩いたって30分もかからんだろ。あきれてものが言えない。開いた口が塞がらないとはこのことだ。そう言えば田平町の資料館でもそうだった。あまりにもいい加減だ。勉強してもらいたい。歴史的に価値のあるところなんだがな。残念だ。
肝付町役場 肝付町立歴史民俗資料館
古墳の所在が書かれているのだが殆ど近くに寄ることが出来ない。日本最南端の古墳群と銘打っているのだからある程度見学できるような古墳の整備をしていただきたいと思うのは我輩だけではあるまい。
円墳とは言え横穴式石室を持ってはいない。
畑の中に点在しているので近づくことが出来ない。高塚でないことは確かで、地下式横穴を持っているのかもしれない。
日本最南端の古墳群であり、前方後円墳も所在するので日本最南端の前方後円墳もある。
塚崎古墳群は日本最南端の古墳群であり、日本最南端の前方後円墳の所在する古墳群である。4基の前方後円墳と39基の円墳からなる。前方後円墳のうち3基が柄鏡式の形態を持ち5世紀前半の築造と考えられているが、当地の資料によると「発掘調査により、大隅で最も古い古墳(4世紀)であることが判明し、古墳時代像を書き換えました!」とあるのだが、何号がそうだったのか書かれていないので・・・うーむ。11号墳が鏡墳と書いてあるのと、10号墳を柄鏡塚と書いてあるから11号が最も古いのか知れぬがどう考えても4世紀末期ではなかろうか。知れているのは塚崎16号墳が初現で5世紀初頭とする。はっきりとした資料を観たいよな。日本最南端の前方後円墳は第51号墳で花牟礼古墳の別称を持つことを付け加えておこう。
肝属川右岸に当該古墳群が所在するが、左岸には鹿児島県下最大の古墳群である唐仁古墳群がある。両古墳群とも見るに値するものだから是非遊びにおいで。