宇土を離れ川尻へ向かう。電車で僅か5分足らずである。川尻に入る手前に緑川が東西に流れ、江戸時代の船着場が残っているのでそれを撮るつもりであった。石垣と石階段で作られており、横から眺めるとそれは壮観であった。
ところが、車窓からそのよき眺めを期待していたのが完全に覆されたのである。見るも無残な姿である。川の中に立つ九州新幹線のコンクリートの橋脚、更に悪いことは古い石垣を取り除き、新しい石垣に変えていたのである。唯一部は当時のままに残されているのだが、あまりにも新旧のちぐはぐさに立ち寄ることもはばかれるような状態となってしまっていた。
これほど見事に景観を台無しにしてくれようとは。歴史より、文化遺産より未来が優先するのであろう。第二の目的を果たすことが出来ずに終えるとは思いもしなかったことである。ただ一枚の写真をここに添えよう。旧街道沿いにある重厚な三階建ての建物である。本来の川尻の街並みは船着場付近にあるのだが、既に行く気力が失せているのでここだけにした。宇土の人のことが脳裏にあって尾を引いているようだ。ただ川尻はいいところではあるのだということを川尻の名誉の為に付け加えておく。
ところが、車窓からそのよき眺めを期待していたのが完全に覆されたのである。見るも無残な姿である。川の中に立つ九州新幹線のコンクリートの橋脚、更に悪いことは古い石垣を取り除き、新しい石垣に変えていたのである。唯一部は当時のままに残されているのだが、あまりにも新旧のちぐはぐさに立ち寄ることもはばかれるような状態となってしまっていた。
これほど見事に景観を台無しにしてくれようとは。歴史より、文化遺産より未来が優先するのであろう。第二の目的を果たすことが出来ずに終えるとは思いもしなかったことである。ただ一枚の写真をここに添えよう。旧街道沿いにある重厚な三階建ての建物である。本来の川尻の街並みは船着場付近にあるのだが、既に行く気力が失せているのでここだけにした。宇土の人のことが脳裏にあって尾を引いているようだ。ただ川尻はいいところではあるのだということを川尻の名誉の為に付け加えておく。