ここ奈古はこれといって目に惹くものは無いのではあるが、どこか懐かしさを感じさせてくれる街並みを持っている。それは、私だけが感じると言うものではないであろう。萩のように何処に行っても人が歩いているわけではない。少し頭をかしげて地の人が通り過ぎるだけで、空気みたいなものである。よそ者がのさばって歩いているな、などという目つきは少しも無い。我々も空気みたいなものなのであろう。ここの佇まいは森閑として、我々の時間が止まっているかのようであった。
商家は殆ど無く街道筋の町屋が並ぶ。格子窓を持つ家が多く、その格子も間隙が狭い。その姿は美しいといえる。数軒しか残っていないのだが当時の面影を色濃く残す。基礎に石を組みその上に母屋が立つ。質素な造りだが気持ちが好い。(写真:奈古)
商家は殆ど無く街道筋の町屋が並ぶ。格子窓を持つ家が多く、その格子も間隙が狭い。その姿は美しいといえる。数軒しか残っていないのだが当時の面影を色濃く残す。基礎に石を組みその上に母屋が立つ。質素な造りだが気持ちが好い。(写真:奈古)