中の山古墳 (埼玉古墳群)
埼玉古墳群を形成する前方後円墳8基中最後に築造された。6世紀末~7世紀初めに築造されている。全長79mを測る。二子山古墳を先頭にして5番目の大きさである。稲荷山古墳築造形式を踏襲していることが確認されている。他の古墳のように埴輪は確認できていないが全国的にも珍しい須恵質埴輪壺形は出土している。終末期の前方後円墳には埴輪が付設されなかったようである。また主体部は確認されていないのだが石棺が検出されている。恐らくは横穴式石室を持っていたのではないかと想像される。所在する8基の前方後円墳の主軸が全て同じ方向を向いている。稲荷山に倣ったのだろう。そして乎獲居のように杖刀人を引き継いで大和政権との強力な関係を築き大王を補佐したのであろう。
当該ブログの記事は令和4年8月18日から24日までである。
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