追加経済対策７・２兆円閣議決定

政府は、追加経済対策として２００９年第２次補正予算案の７・２兆円を基本に
２４・４兆円の事業規模を閣議決定しました。

しかし実際の財政出動の真水部分は４兆円弱で後は地方交付税減額分の穴埋めです。

前政権の２００９年補正予算にイチャモンを付け２・９兆円を凍結しての２次補正予算作成です。
この２次補正予算が来年の通常国会で順調に成立しても執行されるのは早くても　
来年の２月か３月以降で、現時点の円高デフレによる景気の下支えには即効性が
疑問視されます。

この補正予算案は当初民主党は２・７兆円と言う小規模なものでした。
処が亀井国民党々首がチビチビ出してもダメ１１兆円規模を主張して譲りません。
最終的に８兆円まで譲歩し、民主党の最終案に１０００億円上積みする事で妥協
しました。

またこの２次補正予算成立の番外編で亀井国民新党と菅国家戦略室担当相との
因縁の対決２時間に及ぶ怒鳴り合いの大喧嘩が報じられて居ます。

亀井政権でも福島政権でもないのだから、鳩山政権に協力しろと、傍若無人に
振る舞う亀井さんに頭に来た菅さんが噛みついたから、さあ大変です。

亀井さんは３党連立は対等だから、どんなにジダンダ踏んでも民主党の思う通
りにはならないと逆キレしてしまいました。

民主党も考えて見ると貧乏神を二人も抱えての政権維持です、その危うさが思いやられます。

閣議決定した２次補正予算案をみると、景気対策が１・７兆円で中小企業資金繰
りの政府保証枠に多く振り向けられて居ます。

次が生活安定と環境のそれぞれ０・８兆円が充てられ居ます。
環境関連ではエコカーやエコポイントの来年９月までの延長と、省エネ住宅の支援
エコ住宅支援を新たに創設して優遇しています。

肝心の雇用対策は０・６兆円で保育関連の女性就労支援や外国観光客誘致支援です。

地方交付税穴埋め部分の３・５兆円は地方インフラ整備の公共事業や電線の地中化
道路修繕、歩道拡張等に使われる予定です。

尚この補正予算案の財源不足分の１０００億円は建設国債の発行を充てて居るとの
事です。