日々好日

さて今日のニュースは

診療報酬10年振り改定さる

2009-12-24 14:44:57 | Weblog
鳩山政権はこども手当の財源をめぐり実に上手い手を考え出しました。
現在児童手当を受給して居る12才以下の児童については、一人当たり1万3千円
として現行の児童手当として維持する。
その財源は是まで通り地方自治体が6100億円負担し、企業が1450億円を
負担その後の不足分は国が負担する。

15才以内については全額国が負担すると言う、姑息な手で切り抜けました。
是については、地方から早速反発が挙がりました。
社民党と国民新党は飽くまで地方分担回避の追加策を要求して居ます。

そして社民党と国民新党は先日長妻厚労相が発表した診療報酬の更なる上積みを要求しました。

この診療報酬引き上げについて少し考えてみたいと思います。

日本の医療制度の崩壊は行き当たりバッタリの医師育成政策や新医師臨床研修制度
で医師不足が起き過重労働がまた医師不足に拍車をかけて始まりました。

それと国の財源不足による国の補助の削減、一番応えたのが診療報酬の極端な、
切り下げでした。

診療報酬は国が医師や看護婦の診療に際し技術料を、薬剤師には調剤技術料を  
また、使用される薬剤の薬剤費や、使用された医療機器や、材料或いは検査費用等
全てが点数に換算され1点10円で医療費が支払われます。

診療報酬はこの単価を何点にするかの問題です。
今回は今までマイナス判定だったのが、10年ぶり0・19%増と切り上げました。

是で医師の技術料等が5700億円分増額された事になります。
又入院についても4400億円が国庫負担増になり、そのうち4000億円は救急
医療や産科・小児科の入院初期に充てられ希望が見えて来ました。

ただ日本の薬剤は欧米に比べて1・5倍~3倍も高くその分大手製薬企業が大儲け
して居る勘定になります。

また高齢者等の応分の費用負担で、医療費の削減やムダな薬の乱発等随分減少した様です。

しかし今回の診療報酬のの引き上げは国民にそれ相当の負担増になってきます。
何でも保険料の負担は年収374万円の標準サラリーマンで年間285円保険料が
増える勘定になると言う。

外来診療の負担も可成りの負担増になると言う計算です。

保険料の値上げと、医療費の負担増で日本の医療崩壊を支えて行こうと言う事、
ですかね。

鳩山政権100日を迎え

2009-12-24 09:20:41 | Weblog
鳩山首相は、クリスマスイブの今日で就任100日を迎えます。

アメリカでは大統領就任後100日間は、ハネムーン期間として議会やメディアも
比較的に好意を持って歓迎しますが、鳩山政権にとってはこの100日間は将に
地獄の試練ではなかったろうか?

政権交代を受け、まず手がけたのは「戦後行政の大掃除」です。
官僚を政治から排除し大臣や政務三役が政治の主導権を握り、政府への政策一元化
を図る事としました。

次ぎにムダの徹底的排除、ダム公共事業凍結等を行い、民主党選挙公約の完全実行
を宣言しました。

予算編成は是までの族議員の密議による決定を、公開にし予算編成過程の透明化
のため業務仕分けと言う政治パフォーマンスを行い国民を惹きつけました。

処がどちらかと言えば「棚ボタ」的急造内閣です。
閣僚は実績を焦り、テンデンバラバラ、閣内不統一の誹りは免れない状況です。

おまけに優柔不断の総理大臣、「皆様の思いを理解し、最後は私が決断します」と
全て先延ばしで政局は益々混迷を深めてしまいました。

予算編成一つを取っても、省益優先の原理は今尚健在で10年度予算の概算要求は
95兆円を軽く越え財源不足でマニフエストの完全履行は困難になり、一歩後退し
又一歩後退とズルズル後退の状況です。

また鳩山政権は議会運営のためにはどうしても国民新党や社民党と連立を組
まねばなりませんでした。
それがまた鳩山政権のネックの一つになってしまいました。

何にでも首を突っ込んでかき回す亀井国民新党党首や、理想論に徹し連立解消の
手札をちらつかせ民主党政権を脅す、福島社民党党首。これでは遣りずらい事です。

おまけに党務に専念して、政府には口だしせぬと言って居た小沢幹事長が余りの
不甲斐なさに、積極的に権力を集中して、鳩山政権に無言の圧力を掛け始
めました。

また外に対しても、普天間基地移転に伴う米政府とのギクシャク振りや、
「COP15」に見られた様な日本の存在感が薄くなって来た事。
いまやCO2の25%削減等誰も考えてない存在にさえなりました。

鳩山政権は大変な「内憂外患」を抱え今後どの様に我が国を導いて行く積もりなのか、
何か行き当たりバッタリで、どうも理念が見えにくい事が気がかりです。

初めての政権ですので、気長に見守る事も大事かとも思えます。