日々好日

さて今日のニュースは

消費物価1・7%下落・失業率5・2%に悪化

2009-12-26 08:56:48 | Weblog
昨日、鳩山首相は初めての2010年度予算案を「命を守る予算」だと大きく胸を
張って発表しました。

当初概算要求では95兆円国債発行額も53・5兆と言うとてつもない赤字まみれの
拡大予算で、どうなる事かと先行きが危ぶまれたが、どうやら収まる所に収まり、
まずは一安心です。

だが年末の時節柄、取り巻く情勢は益々厳しくなって来て居ます。
09年度補正予算と併せ100兆円以上の国の予算を投入しているが、一向に景気
や雇用状況は好転しないで益々悪化の一途を辿って居る様に思えてなりません。

今の処エコーポイント等対策が効いて、どうにかホソボソと命だけは繋いで居る様
な状況と言える。

総務省が発表した11月の全国消費者物価指数は99・9で昨年11月比にすると
1・7%低下し9ケ月連続で「デフレ」が確実に進行して居るのが判る。

消費者物価指数に深く関わる雇用環境は、11月の完全失業率で前月より更に 
0・1ポイント悪化し5・2%となり欧米並みの失業率に到達すのも間近ではない
かと思われる様な状況です。

企業が円高デフレを警戒し、人員抑制シフトに走り、更に売り上げ低迷を招き、 
デフレスパイラルの罠に落ちかかって居ます。

失業者数は331万人と確実に毎月増加して居ます。

物が売れないと更なる商品価格の値下げ競争になります。
薄型テレビで35%値下がり、生鮮食品を除き食品も1・2%他にも外食関係や、
家事用消耗品や衣料関係も相対的に値引き合戦で値下がりの傾向にあるとの事。

値下げ競争は消費者にとっては有りがたい事で歓迎すべき事ですが、商売人には、
タコが自分の足を食べる事と同じで、生き延びるための厳しい選択です。

この値下げ競争は一時的販売増に繋がるかもし知れないが、先食いの状況で後は
どうなるのか全く先の見えない綱渡りの販売競争です。

この暗い先行きに対し、政府は2010年度経済見通しを発表しました。
まず2010年度のGDP成長率を物価変動を除いた実質で前年度比で1・4%。
名目で0・4%としました。

名目が実質を下回るデフレ傾向は暫く続くが、完全失業率は5・3%で高止まり
するのではないかと予想しました。

また世界経済回復を背景に輸出は8・3%増。企業の生産回復で設備投資3・1%
増。2010年度予算に盛り込まれたマニフエスト主要政策や追加経済対策の効果
で個人消費も伸び来年半ばには景気が自立的に回復するであろうと予想しました。

ちなみに10年度主要政策のGDP押し上げ効果は、こども手当0・2%でこの中
7割は消費に回ると予想しました。
農業戸別所得補償は0・1%と試算しました。

また追加経済対策の10年度分GDP押し上げ効果は0・6%と試算しました。

これらの予測は希望的観測を加味した楽観的予測と言えない事でもないが、僅か
ばかり希望の光が見えて来た様にも感じられます。