少子高齢化で労働人口の激減は、主に中小企業やサービス業を直撃して居ると言う。
一方働きたくとも働く場所のない若者が増えて居て、また定職のないフリーターが増えて
きて居るのも現実です。
現在中小企業やサービス業は退職した高齢者は主婦・其れに外国人労働者・外国留学生
等を雇用して遣って行くのが殆どらしい。
中にはもしこの内のどれかが居なくなったら事業を遣って行け無いと言うのが本音らしい。
政府今回成長戦略の一環として、高齢者雇用促進・婦人労働力重用・外国人労働者雇用
拡大・外国人留学生雇用規制緩和・技能実習生制度見直し等を明言しました。
雇用問題はもう其処まで逼迫して居るのです。
しかし事はそう簡単では無いようですね。
雇用者雇用と言っても高い技能を持った高齢者はいざ知らず現在の雇用体制では高齢者は
大半が足でまといにしかならない。
又婦人の雇用拡大でも育児問題も絡み待機児童解消等働く環境作りはまだ不十分です。
外国人労働者雇用は日本人の労働者優先と言われ色々問題が多い。
現在介護・医療での外国人雇用、高技術を持つ外国人雇用等特殊分野の外国人雇用は
認められているが、正式には単純作業での外国人雇用は認められて居ません。
また外国人留学生は1週28時間を限度に勤務地・勤務時間帯の制約無く働けます。
法律で定められた外国人の技能実習制度では実習生はフルタイムで3年間限度で雇用される。
当然超過勤務も出来ますが職種が限定されます。
日系人雇用は日本人並みの雇用が義務つけられ多くはブラジルからの日系人が占める。
政府は外国人留学生雇用でも1週間48時間までは行かなくても35時間まで拡大出来ないか?
技能実習生も5年まで延長できないか?
介護や林業等の職種まで拡大できないか?
また日系人と言っても所詮外国人だからもっと働き易い環境がつくれないか?
等々が討議されているとか?
処でこれまで技能実習生の大半は中国人ですが、現在中国経済繁栄で労働賃金格差が無くなり
逆に中国が高くなって帰国者が増え技能実習生に大きく依存する中小企業や農村等では労働力
不足で困って居るらしい。
中国は現在条件の良いシンガポールへの雇用が増え日本への希望は減るばかりとか。
仲々外国人雇用拡大はそう簡単には不可ない様です。
日本で外国人雇用に賛成は2割で反対が4割、どちらとも判らないが3割とか。
矢張り諸手を挙げての賛成ではない様です。
処で政府は残業代支払い等の労働時間規制を受けない、「ホワイトカラー・エクゼンプション」と
言う労働者の対象拡大を画策して居るらしい。
早い話し年収1000万以上の高級取りは残業代ゼロで働かす事だ出来る様にしたいと言う事です。
管理者を除き、労働者の労働時間は1日48時間・週40時間とし、其れを超えた場合企業は残業代
を支払う様に義務つけられています。
今でも過労死が問題になって居るのに、対象拡大は働き過ぎにならないかと言う懸念があります。
しかし経済優先、成果主義の現在ではそうも言って居られないと言うのが本音の様だ。
安倍政権は是を「岩盤規制」打破として誇示したい意向との事。
兎に角今後労働力確保は大きな問題になって来そうですね。