中国は今や押しも押されぬ経済大国になりました。
しかし世界の経済の現状は先進7カ国主導で世界銀行、アジアでも日本が主導の
アジア開発銀行を牛耳って居ました。
これに我慢が出来ない中国は是を打破しようとASEAN各国と諮りアジア投資銀行
と言う国際金融機関設立へ動き今年3月31日を期限とする参加国を募りました。
意外な事に先進7ケ国の主要構成国である英国がまず参加を表明した。
是と競争関係にあるフランス・ドイツまでもが雪崩をうって参加表明した。
ASEAN諸国は中国と対立関係の國が多いが経済は別とばかりこの中国主導の
アジア開発銀行を支援しました。
其れに中国に最接近して居る韓国やオーストラリアまで参加表明した。
是で今までアジアのインフラ投資等の窓口だった世界銀行やアジア開発銀行の
存在が危うくなって来ました。
米国としても将か同盟国の英国やドイツなどが裏切るとは予想だにしてなかった
だけに相当のショックです。
米国と共に是までインンフラ投資等で世界を引っ張って来た日本としても顔を
潰されてしまいました。
日本は中国主導のインンフラ投資に懸念を持って居ます。
中国はアフリカや南米でインフラ投資を独自にやって資源の確保をして居ます。
どちらかと言えば相手国利益より中国のためのインンフラ開発優先でした。
そのため相手国に膨大は見返りを施し、資源をゴッソリかき集める方式です。
是では相手国のためにならないと言うのが日本や米国の考え方です。
中国のためのインンフラ投資を支援して果たして世界のためになるのか?
疑問は残りますね。
また中国の遣り方は利益のためには自然を破壊して仕舞っても構わないと
言う姿勢が見られ是は問題と日本や米国は懸念しています。
一応中国はその様な事はないと言ってはいるが開発される國はAIIB参加
国以外からインンフラ投資は受け付けないと言う約束まであると言う。
この分だと日本も米国も完全に閉め出され孤立は間違いないです。
此処まで中国の思うままにした先進7ケ国の結束の無さ。
情け無いですね。
あとはAIIBが組織固めをする6月末の追加参加を日本はどうするか決断
を迫られます。
日本企業抜き中国企業だけでインンフラ投資に対処出来るかの問題提起
も行われて居るとか。
欧州各国は好機到来と喜んで中国支援に尽くすのでしょうね。
さて日本はどうするか?
TPP問題もまだ解決して居ないのにまた難しい宿題を押しつけられましたね。