TPP協定交渉の成り行きは今や日米協議の如何に懸かって居るとも云われます。
経済規模の大きな日米間には問題が多くあります。
主な問題はコメ・牛豚肉・其れに自動車問題です。
中国主導のAIIB問題は環太平洋諸国に大きな影響を及ぼしています。
又米国は来年の大統領選を前に今年夏までには合意を取りつけたいとして居るが
支持団体等からの突き上げで下手な妥協は許されません。
オバマ政権は昨年の中間選挙で民主党は敗北し死に体政権と言われ最早独自に
政策が実施出来ない情勢となって居ます。
それだけに民主党政権維持のためには実績を挙げねばならない内部事情がある。
今回TPP日米閣僚協議は都内で、甘利担当相とフロン米通商代表が日本のコメ
輸入拡大等を集中討議しました。
コメ輸入拡大では米国が日本に対し21万5千トン増やす様に要求。
是に対し日本は交渉相手国全体で10万トン未満の輸入枠新設を提案。
米国産は5万トン輸入増を提案した。
コメの輸入に関してはWTO協定で日本はミニマムアクセスとして年間77万トン
無関税で輸入が義務つけらています。
今回の交渉では無関税部分にTPP交渉相手総計で10万トンの輸入枠を新設
する事を提案したものです。
その中に米国産5万トン分を入れると提案。
2014年ミニアムアクセス米として36万トンを輸入しています。
これに米国はさらに21万5千トンを要求して来たが、日本は5万トンで勘弁
して呉れと言っています。
現在米国からグイグイ押され日本は其れを次々と譲歩して居る有様です。
安い米が入って来るのはよい事ですが、米国にコメで支配されるのは日本に
とって余り良い事ではありませんね。
一方で日本は自動車輸出で米国に対し輸入関税2・5%早期撤廃を求める
が米国は長期間で関税は下げて行くと譲りません。
どちらも國の経済が懸かって居るのでそう簡単には譲れませんがどうも日本は
米国の言うままにドンドン譲歩してしまう傾向にある様ですね。