福島原発事故以後、國は原発の運転期間は原則40年と決めました。
同時に原子力規制委の基準に適合すれば最大20年の運転延長が可能とした。
國は40年経過の老朽原発7基について存廃の判断を各電力会社に要請した。
関西電力の美浜原発1・2号機。日本原子力発電敦賀原発1号機。九州電力
玄海原発1号機と中国電力島根原発1号機が廃止となりました。
世界で原発廃炉となったのはドイツと米国で12基の原子炉だけです。
日本では小型試験炉1基が廃炉完了し、日本原子力発電の東海原発・中部電力
浜岡原発1・2号機・東京電力大原発1~6号機が廃炉作業を行っています。
日本では一つが廃炉完了、9つの原子炉が廃炉作業中で、今回5つの廃炉が
決まった事になります。
既にドイツ・米国を上回る廃炉となりますね。
今回廃炉決定した玄海原発1号機は時の救世主として九州初の原発で注目
されて運転開始。
原発の安全神話と地元への思わない優遇策に大歓迎でした。
出力55万9千KW・総発電電力は40年間で1327億2千万KWでした。
水力発電に較べれば抜群の発電量ですね。
九電は運転延長も検討したが新安全基準をクリアする費用や可能性を考え
廃止に踏み切ったものと思われます。
今後炉内の使用済み核燃料搬出・建屋内機器除染・原子炉本体や機器撤去
建屋解体となるが期間は20~30年かかるとの事です。
放射能物質で汚染された機器・原子炉等の作業なので作業する人の人体への
影響も考え大変な作業になりますね。
また放射性物質に汚染された廃棄物の処置についても色んな問題が起きて
来ます。
経産省は玄海原発の廃炉する時出る汚染廃棄物は25万トン越えと推定して
居ます。
解体したコンクリート等は浅い地中のそのまま埋めて30~50年管理する。
廃液や手袋等消耗品は地下10~20メートルにコンクリート詰めして埋設し
300~500年管理する。
原子炉本体や制御棒は現在検討中でどうするか決まってない。
全く先の事は決まってないまま、まずは廃炉をして居ると言う状態です。
大変危ない綱渡りと言わざるをえません。
そしてその費用のツケは私達電力利用者に回って来ると言う寸法です。