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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

走ることについて語るときに僕の語ること

2010-07-21 18:45:00 | 村上春樹
村上春樹 2007年 文藝春秋
こないだ、なぜか走り始めちゃった高校生を描いたマンガ『BlueJean(ブルージーン)』を採りあげたときに、なんか走ることについて語った本なかったっけ?って思って、2,3日して思いだしたのが、これ。
この本だした2007年までに、フルマラソンを25回走っているという、走る作家・村上春樹の、なんだ?エッセイ?(ちょっと違うかな)
走る(長距離を走る)ことを中心にして書かれてるけど、あのときこう走ったとか淡々と記録を述べてんぢゃなくて、けっこう内面的なことが書かれてます。(ちょっと珍しい。)
私も走るのは好きだけど、私が走り始めたのは、村上春樹を読むより前のことなので、べつに彼の本を読んだ影響で走り始めたわけぢゃない。(あたりまえだ、ちょっと本を読んだだけで走ろうとするほど、長距離走は楽しくも簡単でもない。)
でも、ロードレースの後半で、「ビール、ビール」とつぶやきながら走るってのは、何かに書いてあったのの受け売りです。(実際には言わない。「そう言って走ってる」って、ひとに言うことを指す。)
でも、フルマラソンを毎年のように走るってのは、やっぱすごいことで、よほど走るのが好きなんだろうなって思う。
本書にも、「長い距離を走ることはもともとの性格に合っていた」とか、「一日に一時間ばかり走り、そこに自分だけの沈黙の時間を確保することは、僕の精神衛生にとって重要な意味を持つ作業になった」とか、ってあるけど、私なんかもそう思うときもあるにはあるが、仕事が忙しいとか、酒飲みに行っちゃおうとか、って言い訳して続けられないときのほうが多い。
「まじめに走る」の基準が、1週間に60キロだっていうんだけど、さすがだ。私が「走ってる」って言うのは、せいぜい週に40キロくらい程度なんで。
(いまは週に一回か二回、25分程度。そんなのただのキマグレで、走ってるわけでもなんでもない。かえって苦しい。)

コメント
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